スタッド・ドゥ・ジュネーブでサッカー観戦

2022年6月、ジュネーブへサッカー観戦に行ってきました。私は、基本的には、サッカーを観るときは、ドイツのブンデスリーガなのですが、今はシーズンオフということで、ちょうどヨーロッパネイションズリーグというのがやっていたので、たまには趣向を変えてインターナショナルマッチもいいかなと思い、行ってみることにしました。試合は、スイスvsポルトガル戦で、スイスのホームゲームです。ヨーロッパでインターナショナルマッチ観戦を考えている方もいらっしゃるかもしれなので、私の場合は(ヨーロッパの中ではちょっとマイナーな)スイスの話になってしまいますが、会場の雰囲気など、参考にできるところがあれば、是非参考にしてください。

この記事の対象者は、

ジュネーブにて、サッカーのインターナショナルマッチ観戦に少し興味があるが、以下のことが心配で躊躇されている方。

・サッカーのようなイベントのときでも、駐車場は大丈夫?

・どうやってチケットをとるの?

・会場の雰囲気は?危なくないの?

・ユニフォームは現地で買える?

等、です。

まず、チケットですが、基本的には、その国のサッカー協会の公式HPからということになると思います。スイスの場合は、やはり、サッカー協会の公式HPに最初はアクセスします。ホームゲームのみ、ここから買うことができます。

https://www.football.ch/

そこからチケットを目指して辿っていくわけですが、だいたいこういったサッカー協会のページは、女子チームやアンダー世代の情報もあわせて載っているので、この点だけ、しっかり見極める必要があります。スイスで言えば、キーワードは、「A-Team Männer」です。これが、A代表の男子という意味です。

今回の場合は、目的のチケット情報のところにたどり着いたら、チケットマスターという別サイトに飛ぶようになっていました。

https://www.ticketmaster.ch/

けれども、心配は無用です。特に何も考えずに、最初のサッカー協会公式HPから誘導されるがごとく、進んでいけばOKです。

だいたいのケースで、ある程度近づいてきたら、いつから発売開始か書いてあります。日にちと開始時間まで書いてあります。今回のネイションズリーグは、6月にスイスホームゲームが2試合(スペイン戦とポルトガル戦)あったのですが、見ていたところ、スペイン戦は平日開催のためか売れ行きは悪くて、発売開始後1週間以上たっても未だ買える状態。一方、ポルトガル戦は日曜開催だったので、販売開始以降24時間以内には、9割方売れた様子でした。できれば、まずは、1回サイトを訪れて開始時刻を把握し、その開始時刻から半日以内には購入しおいたほうがいいと思います。チケット購入後は、印刷して持参するだけです。

さて、今回はチューリッヒからジュネーブまで車で移動しました。本来は、チューリッヒ-ジュネーブ間は、車で移動する距離ではありません。スイス国内移動と言えども、意外と遠いです。280kmくらいあります。車で3時間ちょっとかかります。電車は乗り換えなしでいけるので、圧倒的に電車が便利です。が、今回の試合の開始時刻が20:45、終了が22:30が見込まれましたので、その日中には、(電車がなくなり)帰ってこれません。そこで、やむなく車で行きました、という次第です。

ということで、今回利用した駐車場は、こちらのパークアンドライドです。中心地からはちょっと離れますが、今回は大規模イベントということで、帰りに交通規制等に巻き込まれても嫌なので、少し離れたところをチョイスしました。

P+R Vaillyというところです。実際行ってみて思ったのは、手前にBernex P+Rがあるのですが、おそらくはそこが混雑するようになってしまったので、その先にもう一つ作るか、という感じで新設されたんだろうなと思わせる雰囲気の駐車場でした。日曜日の午後で、ガラガラです。というか、手前のBernex P+Rもだいぶ空きがある状態でした。Bernex P+Rが溢れたら、Vaillyに流れるんだろう、と言う印象です。

ということで、恒例の駐車場チェックです。

①アプローチの容易性 ★★★

満足です。私の理想とするとおり、高速道路を降りてから一度も止まることなく到達できました。

②移動の容易性 ★★★

すぐ目の前に、14番トラムの駅があります。ここの駅が、始発(終着)駅のようです。常に少なくとも1台はトラムが待機停車している状態です。ここから中心地には1本で行けるみたいです。スタジアムへは直接行けるバスもあるようですが、本数は少ないです。あまりあてにはせず、トラム乗り継ぎで行けばいいと思います。ただし、距離でいうと、中心地までは遠いです。これを我慢できる人であれば、全然OKだと思います。

③安全性 ★★★

立体駐車場ではなく、まわりに何もないところに突然平面駐車場がポツンとあるイメージです。が、上でも申し上げたとおり、常にトラムが1台は待機停車している状態で、周辺の見通しはいいので、トラムの運転手またはトラム利用者の目は届いていそうです。周辺の治安も問題なさそうです。そういった意味で、★3つ付けました。

④支払い・料金 ★★☆

私の嫌いなパーキングメーターでしたので、★1つにしたかったのですが、料金が安いので、そのぶん★2つに戻しました。

⑤空き具合 ★★★

日曜の午後で、ガラガラです。駐車率は、10~20%くらいでしょうか。

高速道路を降り、(北方面から来るという前提で)右手へ降りていきしばらくすると、入庫の目印看板があります。これに従って、右折します。それだけで到着です。

ご覧のように、周りはのどかなところです。このような平野のなかに、突然、新しい道路が新設され、トラムも敷かれ、その駅前に平面駐車場を作った、という感じに仕上がっています。大昔の新百合ヶ丘といったところでしょうか(もちろん今のではないですよ)。

私が到着したのが、日曜日の午後3時半ごろ。駐車スペースの心配は全くありません。

パーキングメーター制でした。ここで車のナンバーを登録し、P+R利用を選択します。ジュネーブ市内の交通機関のチケットがついて、14スイスフランです。カードとコインのみ。今回はちゃんとコンタクトレスのクレジットカード、反応しました。

一応、WEBサイトからタリフを確認します。2人目までは同じ14スイスフランでいけるようです。車も停められてこの価格は安いですね。本当にいいの?とも一瞬思いましたが、改めて思いなおしてみると、そもそもパークアンドライドは、環境にいいことをしているんだから、自信もっていいんだという発想に切り替えることにしました。そうなんです、私は今、偉いことをしているんです!だから、その見返りとしてベネフィットを受けているんです、そう考えたら、気分がよくなってきました。

これが、その偉い人であることの証。チケットです。ZONE10とあります。

ZONE10であれば、主要どころは入っているようなので、問題なさそうです。

駐車場のすぐ目の前には、14番トラムの駅があります。絶対に迷うことはありません。もう見えています。この駅が始発(終着)駅のようです。1台は常に停まっているような状態です。

結局ここからトラムに乗ったのですが、途中でバスに乗り換えて、スタジアムに向かうことにしました。あとで調べたら、ここからスタジアムに直接行けるバスもあるようですが、本数は少なそうなので。とりあえずトラムに乗って、市内へ向かってもいいと思います。この駅の周辺、時間を潰せるようなところは、何もないです。

試合開始が20:45、開門が18:45だったのですが、17時頃に一回スタジアムに行ってみました。既にポルトガルのサポーターは到着しているようです。スイスの方は、まだあまりいない感じです。基本、アウェーにわざわざ来るあたり、アウェーサポーターの方のほうが熱いと思われます。

私自身も、一旦スタジアムを離れ、市内で食事を済ませて、再度スタジアムに戻ってきました。これが19:30。既に開門はしています。だいぶ増えてきました。

スイスサポーターの方も続々入場していきます。雰囲気としては、まあお祭りといった感じです。ワールドカップ予選やユーロとは違って、ネイションズリーグは、そこまで生きるか死ぬかみたいな争いではないので、こういったやや緩い雰囲気になるのでしょう。私、あまり詳しくないですが、ネイションズリーグは、ランク分けとかポッド分けのためにやっている大会みたいです。中に入ると、一応、アウェイゾーンのようなものもあるのですが、ポルトガルサポーターはそこにはおさまり切らなくて、普通のエリアでスイスサポーターとポルトガルサポーターが混在している状態です。基本、両チームとも赤なので、わかりにくいです。ブンデスリーガのときのように、相手サポーターに中指立てる、みたいなことはなさそうです。あと、ゴールが決まったときにビールが降ってくるなんてこともありません。

内部エリア、正確にいうと、最初のゲートを入ったあと、スタジアムに入るところに、オフィシャルファンショップの小さいブースが出ていて、ここでユニフォームを買えました。この下の写真でいうと、右側のところです。

今年はワールドカップもあることですし、せっかくなので、購入しました。

もちろん、これを着てスイスを応援です。が、一方で、ポルトガル戦なので、クリスティアーノ・ロナウドを見るのを実は密かに楽しみにしていました。が、残念ながら、ロナウドは欠場とのこと。スイス、とことん舐められているようです。

選手が入場してきました。私はそこまでサッカー通ではない普通の一般人なので、ポルトガル代表は、実はクリスティアーノ・ロナウド以外はよくわかりません。今日、デコはいないのか、レベルです。

なんと、前半1分。スイス先制です。セフェロビッチのヘッドです。会場は大盛り上がりです。得点後、スイス選手が固まって喜んでいるのが見えます。ポルトガル代表はあまり知りませんが、一応スイスに住んでいますので、スイス代表はある程度わかります。シャキリ、ジャカ、エンボロ、ロドリゲス、ゾマー様など、ちゃんと知っています。

さらに、その直後、シャキリのクロスをポルトガルディフェンダーがハンド。PKか?!となったところで、ポルトガル選手が審判に詰め寄っています。どうやら、ハンドの抗議は無理と思ったのか、その前のプレーでファウルがあったことをアピールしているようです。論点すり替え作戦ですね。対象の選手もいつまでも痛がっているようで、さすがに強豪国、このあたりの咄嗟の意思疎通も徹底しています。作戦の成果もあって、VAR判定になり、結局PKではなくなってしまいました。

今回コーナーフラッグの近くの席にしてみた理由が、もちろん真ん中に比べて安かったのもありますが、もうひとつ、クリスティアーノ・ロナウドがもしゴール決めたら、(コーナーフラッグまで来て)近くでゴールパフォーマンス、あれ何て言うんだったかな、仁王立ちポーズ?でしたっけ?以前、確か鈴木優磨選手がやっていたようなやつです。それを見れるかもという思いがあったので、かえすがえすも、欠場は本当に残念です。

ポルトガルといえば、フィーゴ、ルイコスタ、デコくらいしか知らないレベルの私ですが、そんな私でもポルトガルの強さは十分わかりました。このチーム、ほんとに強いです。スコアこそスイスがリードしていましたが、途中からはポルトガルの一方的な試合展開。スイスはほとんどボールをとれない状況になっていきます。後半開始から、スイスのキーパーは、まるで中東のような遅延行為の連続。ひとすら耐え忍ぶ展開です。クリスティアーノ・ロナウドがいないために、決定力に欠けましたが、もしいたらと思うと末恐ろしいチームです。ワールドカップでもかなりいい線いけるんじゃないかと思えるくらい仕上がっています。個人的には、11番の選手(後で調べたら、ヴィトール・フェレイラ?(ヴィティーニャという呼び方もあるようです。)という選手のようです)が、うまかったと思いました。全然ボールを失わなくて、運動量が際立っていました。小さくて独特のリズムが、まるでサビオラのようです。

そんなふうに、誰がみてもポルトガルのほうが圧倒的に強いにもかかわらず、サッカーは不思議なもので、スイスが1点を守り切って、試合は終了です。

それでも、ポルトガルに勝ててしまうというのは、スイスもやはりそれなりに強いということなんでしょう。皆さん、大盛り上がりで、喜んでいます。

この時点で、22時半過ぎ。帰りは、やはりすごい人混みになりますし、周辺のバスはあてにはなりませんので、結局歩いて、一番近そうな14番トラムの駅(Petit Lancy, Place)まで行きました。徒歩25分くらいです。ただし、坂を上ります。ただ、トラムはちゃんと動いていますので、そこまで出れば、後は終着駅のパークアンドライドまで乗っていくだけです。

そこから、頑張って運転をして帰ったのは、ご想像の通りです。

今日も、どこかの誰かの旅の参考になれたでしょうか。では、また。

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