ブンデスリーガ(2022/2023シーズン第16節)シュトゥットガルトvsマインツ戦

2023年1月中旬、他のヨーロッパ国々に少し遅れる形で、ようやくブンデスリーガも再開しました。この中断期間中は、言わずもがな、カタールワールドカップが開催されましたよね。そして、我らが日本代表チームは、ドイツ、スペインを倒して堂々の16強入りと、素晴らしい成績を収めてくれました。このことは、同じ日本人として、本当に誇らしいことです。が、その一方で、ドイツの方々にとっては、どうだったんでしょう。まさかの日本に敗戦、そして、屈辱のグループリーグ敗退と、そりゃあ心中穏やかではないはずです。下手すれば、サッカースタジアムで日本人を見たら、罵声を浴びせられるかもしれません。サッカースタジアムには、やや興奮しやすい方々もたくさんいらっしゃいますし。ということで、私のような平均的な日本人がスタジアムに普通に観戦していても、特に問題はないのか、を、これからブンデスリーガを観に行こうと思っている方々にお伝えすべく、安全確認を行ってくることにしました。場所はいつものように、シュトュットガルトはメルスデスベンツ・アレーナ、第16節マインツ戦です。

この記事の対象者は

ブンデスリーガを観に行きたいと思っているが、今回のワールドカップ日本の勝利(それによるドイツ敗退)によって、日本人が嫌な思いや危険な目に遭うことはないのか、若干不安を感じていらっしゃる方。

が対象でしょうか。では、いってみましょう。

2023年一発目の旅は、シュトュットガルトとなります。旅というほどのものでもないのですが、一応、チューリッヒからは車で2時間強の行程です。目的は、ブンデスリーガの試合観戦のみとなります。チケットの買い方等は、過去のリンクを貼っておきます。

ブンデスリーガ(2022/2023シーズン第3節)シュトゥットガルトvsフライブルク戦

ブンデスリーガの季節がやってきました。今年は、本当は8月前半から開幕していたのですが、私自身出遅れてしまい、第3節からの参戦です。私は主にドイツ南部チームを中心…

チケットの買い方は、上記記事の当時から、特に変更はありません。2023年になったといっても、(2022/2023シーズンという)同一シーズンですからね。基本的には、全てが一緒です。

駐車場についても、この記事の中で触れているところに停めました。P+R Parkhaus Österfeldというパークアンドライド駐車場です。こちらのほうも、当時から何も変わっていませんので、上記記事をそのまま参考にしてください。

それにしても、寒いです。この日は、シュトュットガルトは小雪がちらついており、屋外スポーツ競技の観戦には、かなり適さないとは思うのですが、それでも、待ちに待ったブンデスリーガの再開ということで、かなりの賑わいを見せておりました。ということで、メルセデスベンツ・アレーナに到着です。

これだけ寒いのに、試合前は、やはりビールを飲んでいらっしゃる方はまあまあ多いです。試合前からそんなに飲んだら、この寒さも相まって、試合途中で絶対トイレに行きたくなるはずなんですが、そしてそんなことは絶対に誰でもわかるはずなのに、やっぱり皆さん、ビールは飲むようです。たぶん、飲みに来てる、という感覚の方が多いんだと思います。

ちなみに、ここに来る前、電車に乗ってくるわけなんですけど、当然電車の中でも、皆さん、ビール瓶片手に、飲み始めています。最近は、感覚が麻痺してきているせいか、それをなんとも思わなくなりましたが、よく考えると、日本でビール瓶持って電車乗っていたら、相当ヤバいやつですよね。

とはいえ、電車の中でも、試合会場でも、私のような日本人を見ても、特に何か罵声を浴びせるといったことは一切ありません。基本的には、自分らの仲間内で、飲んでワイワイしているという感じです。

ワールドカップ開催されたのは、11月頃、そして今は1月なので、約2ヶ月経ちました。2ヶ月も経つと、昔のことは忘れてしまうというのもありますし(確かに、私自身も日本が勝ったのが、かなり前のように感じますし)、どうやら、日本人に対して、そこまで嫌な感情は持っていないように思えました。

スタジアム内に入ります。シュトュットガルトは降格争い真っ只中ではありますが、(どこのチームもそうだと思いますが)相変わらずファンの方々は熱いようです。試合前のスタメン発表で、一人ずつ名前が読み上げられるわけなんですが、遠藤航選手、伊藤洋輝選手が呼ばれたときも、特にブーイングもなく、逆に、特に遠藤選手の場合は、かなりの歓声があがります。さすがはキャプテンです。

試合が始まりました。試合中は、心なしか、普段よりビール買いに立つ人は少なく感じられました。ドイツ人のビール購買意欲を削ぐほど、この日のスタジアムは、寒かったということです。中には、ブランケットを足腰に巻いている人もいました。なるほど、それはいい案です。この時期にスタジアムに行かれる方は、ブランケット持参もいいかもしれないですね。

前半36分、シュトュットガルトが先制します。遠藤選手のアシストがつきました。素晴らしい。実は、その前までは、ボールをとれそうなところでとれなかったり、調子が未だ上がってきてないのかな、と思う場面もありましたが、こうやって、決めるところで、しっかりとアシストを決めるあたりはさすがです。電光掲示板に表示されている「TOR」は、(以前も言いましたが)「GOAL」という意味です。

が、そのすぐ直後、マインツがPKを獲得。下写真は、PK蹴った後、キーパーが飛びついて、届くか・・という写真です。結局は届かず、ゴールです。試合は1対1の振り出しです。スコアの表現方法としては、アインスアインスというように、日本語でいうところの、普通に1,1(いちいち)と言っていました。

遠藤選手の活躍は先に触れたとおりですが、実は伊藤選手もこのチームでは、かなり存在感を増してきています。こうやって(下写真)、コーナーキックだって蹴ります。ちなみに、コーナーキックはエックバルといいます。Ecke(エック=角)、Ball(バル=ボール)ですね。

ちなみに、伊藤洋輝選手は、今回のワールドカップでは、あまりいいところを見せられなかった、と言われています。なかには、心無い人達からは、バックパスマシンだ、みたいに言われて。確かに、伊藤選手はバックパスはしますが、それはそういうプレースタイルなんだと思います。(統計をとったわけではないですが)だいたい7~8回に1回くらい、バックパスではなく、急に前線にいいフィードを送ったりして、一気にチャンスを作り出す、そういうスタイルなんだと思います。私は、周りに何を言われようが、全然今のままでいいと思います、シュトュットガルトでは今までこの形でやってきたわけで、それでチーム内の信頼を得てきているわけですし。あくまで素人目線ですけど。ということで、これからも頑張ってください、応援しています!

試合は、残念ながら、1対1のまま終了。後半は、かなり押し込んでいたものの、引き分けに終わったということで、これはシュトュットガルトにとっては、痛い引き分けだと思います。しかも失点だって、相手のワンチャンPKを決められただけで、終始押し込んでいたわけですから。ホームで、今日のマインツ相手に勝ち切れなかったのは、痛すぎます。ここで勝ち点3を取れなかったことが、後々響いてこないといいのですが、何となく効いてきちゃうような気がします。現実的には、入れ替え戦(つまり、下から3番目。シャルケ、ヘルタの上くらい)に回ってしまうのかな、という思いが頭をよぎりながら、帰路につきます。

と、まあ、相変わらず降格争いから抜け出せず、下位に沈んでいるシュトュットガルトですが、この数日後に朗報が。なんと、ウニオンベルリンの原口元気選手が、シュトュットガルトに完全移籍、とのこと。これは嬉しいニュースです。実は私は、原口選手のあの泥臭いかもしれないけど、魂のこもったプレーが大好きです。きっと、今のシュトュットガルトに熱い想いを吹き込んでくれるはずです。例え入れ替え戦に回ったとしても、(入れ替え戦の)短期決戦では効いてくると信じています。もちろん、自動残留圏に入るのがベストですけどね。ちょっと弱気でしょうか・・。けど、そう思わせるような今日の引き分けだったということです。

帰りは相変わらず、KUROSEでラーメンです。やっぱり寒い日はラーメンですね。この後、道中、雪が降りしきるなか、車で帰路につきました。

結論を言いますと、ワールドカップで日本がドイツに勝利した後でも、日本人がブンデスリーガを観に行って、特に嫌な思いな危険な目には一切遭いませんでした。もし、心配されている方がいらっしゃるなら、それは杞憂です。スタジアムでは、いつものように時間が流れています。そんなことよりも、彼らにとって、今、目の前のクラブチームの勝敗のほうがはるかに重要です。そんなことは、はなからわかってるよ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、一応、実地確認してきましたので、今回のご報告とさせて頂きました。

それでは、また。

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