クリスマス・デイ(12月25日)に何をするか熟考した結果・・。

ヨーロッパの全ての国がそうなのかはわかりませんが、少なくとも私が住んでいるスイス、そしてお隣のドイツなんかでは、日曜日および祝日は、お店がクローズしていて、それはもうやることなくて、暇になってしまいます。観光地であれば、お店やっていたりするので、出かけたりするのですが、この時期、寒すぎて、日も短くて、純粋に観光を楽しむという気分にもなりません。クリスマス前までは、一応週末といえども、クリスマスマーケットがやっていたりと、それなりに楽しみはあるのですが、こと12月25日のクリスマスデイになってしまうと、一般的にはそれらも終了。もちろん、その12月25日は祝日なので、お店はやっていないし、観光には適さない気候だし、もちろん日本だったら休日最強のアウトレットモールなんかも、やっていません。というわけで、「クリスマス・デイに何をするか」で毎年悩むことになります。おそらくは、家族で過ごす大事な日という位置づけなんでしょうが、私のような単身の人間にとっては、そういうわけにもいかず、ただ単に、超退屈な日となります。単身の方は、この思い、ご理解頂けるんじゃないかと勝手に思っています。

正直、私も偉そうに言えるほど、そんな大したことはしていないので、記事にするかは迷ったところではあるのですが、それでも来年以降同じようなお悩みを持たれた方が、この記事を思い出して、少しでも退屈の軽減になるといいなあとの思ったので、書くことにしました。すいません、退屈に一日を過ごすよりはましなレベルといった話になります。ここは12月25日でもやっていましたよ、とかそういう話になります。そして、この記事を書いている時点では、既に2022年12月25日は終わってしまっていますので、2023年以降のために、という主旨です。

この記事の対象者は

今回は、ズバリ、以下の方が対象と想定しています。

・12月25日に何もすることがなくて困っていらっしゃる方

繰り返しますが、本当に12月25日は、やることなくて暇なんです。これって、私だけでしょうか?いや、ヨーロッパ在住の単身の方は、きっとそう思っているはずです。まず、スイス国内で、どこか面白いところはないか探してみたのですが、基本的にはここは山国、冬場のレジャーはなかなか厳しいです。スキーに行くほどの気合は持ち合わせておりませんし。スイスのアウトレット、フォックスタウンでさえ、この日は休みです。冬はせいぜいクリスマスマーケットくらいなんでしょうけど、前々からお伝えしている通り、はっきり言ってスイスのクリスマスマーケットは、かなりいけてないですし、それ以前にもうどこもクローズしてしまっています。

じゃあ、ドイツは?となるわけですが、主要どころのクリスマスマーケットは軒並みクローズ。メッツィンゲンのアウトレットでさえ、やっていません。街に行ったとしても、多くのお店が閉まっているはずです。観光地であるノイシュバンシュタイン城あたりにいけば、お店もやってるかもしれませんが、いかんせんあそこも山といえば山だし、やっぱりそこまでの気合は持っていません。

ってなわけで、必然的にフランスのアルザス地方が次のターゲットとなります。ネットで調べてみると、コルマールなら12月25日以降でも、クリスマスマーケットは、やっていそうです。下の画面は、今、この記事を書いている時点で調べたので、2023年となっていますが、2022年も同じ開催期間でした。コルマールのクリスマスは、他都市よりも少し長そうです。来年以降に、12月25日以降に暇になってしまたら、検討してみてもいいとは思います。

ということで、12月25日にコルマールにでも行ってこようかということになりました。2022年12月の話です。

そういえば、このブログでも以前取り上げた、ジャムの妖精のお店はどうなんだろう、とか考えていたら、ジャムの口になってきてしまったので、まずはコルマール近郊のニーダーモルシュビアという村へ行ってみました。今回の移動手段は車です。ここは再訪となりますので、以前の記事はこちらとなります。

ジャムの妖精が作るコンフィチュールを求めてアルザスの村へ

皆さん、ジャムの妖精って聞いたことあるでしょうか?フランス・アルザス地方でジャム等を作っていらっしゃる方で、その方が(主に)その季節の旬の果物を使って作るジャム(…

ニーダーモルシュビア到着したのは、12月25日の朝10時頃でしょうか。この日は祝日なので、村は閑散としています。が、しっかりクリスティーヌ・フェルベールさんのお店、Maison Ferberは営業しておりました。しかも店内は、まあまあ混んでいました。どうやらここは、地元の住民がクリスマスケーキを買いに来たりしているようです。よく考えると、こういったお店はクリスマスが、かき入れ時なんだと思います。次から次にスイーツを買い求めにくる(地元の方っぽい)お客さんが入ってきました。ということで、12月25日に、ほとんどのお店が閉まっていても、ここでジャムを買いに来ることはできるということは、確認できました。

次に、コルマール市内へ移動します。ここに到着したのは、午前11時頃です。駐車場は、以前のブログでご紹介したParking Saint-Josseというところです。全然新規のところではなくて、すいません。今回は冒険心はゼロですね。最近はちょっと疲れ気味かもしれません。

コルマールとストラスブールの駐車場情報、プラスちょっとだけ観光。

前回の投稿では、ニーダーモル シュヴィアのMaison Ferberというお店に行ったところまでお話しました。実はこの後、所用があり、コルマールとストラスブールに少しだけ寄…

いつものように、ここに停めます。違いは、駐車場の前のロータリーにクリスマスツリーが出現していたことくらいでしょうか。

とはいえ、12月25日にクリスマスマーケットをやっているのがここくらい、ということもあり、さぞかし混んでいるんじゃないか、と思われる方もいるかもしれません。が、その心配は無用です。下写真のような状態でした。これが12月25日の11時頃の状況です。

この駐車場から、旧市街までは徒歩5分くらいです。観光名所を巡って、写真撮影をしながら、クリスマスマーケットを目指していくことにしました。まずは、プティ・ベニスと呼ばれる運河沿いの景色です。色とりどりの可愛らしい家々が特徴です。

旧市街のなかに入ってきました。12月25日でも、クリスマーケットムードは満載です。他の街なんかでは、12月25日になってしまうと、閑散としているところも多いのですが、ここは、非常に賑やかです。これは、Koïfhusと呼ばれる昔の関税局の建物に、少しだけ登って写真撮影しました。中心に見える建物が、かなりクリスマス装飾が施されていて、皆さん、写真撮っていました。このあたりに、お土産屋がたくさんあります。

この街は、ハウルの動く城の舞台としても有名のようです。これについては、私も異議なしです。下写真が、その検証結果です。これは、Maison Pfisterといって、コルマールでは超有名なシンボル的な建物で、ここでも皆さん、写真撮影しています。

街では、数か所でクリスマスマーケットが開催されているようです。ひとつひとつはさほど大きくなくて、ふらふらと街中を歩き回ることになりますが、その分、街歩きとセットで楽しめるかとは思います。

街のなかでひときわ大きな建物、St Martin's Churchの前に、フードマーケットが出ていました。これは、ありがたいです。他の街では、12月25日は飲食店もお休みで、食べるものに困ってしまうこともありますので。こんな日に、普通に食べ物を頂けるのは嬉しいです。

テントの中に入ると、飲食店がいくつかありました。そのなかで、今回は、下写真のALSAFLETTEというものを頂くことにしました。よくわかりせんが、名前がアルザスっぽかったからです。ていうか、先ほど言いましたが、12月25日に食べ物を提供してくれるというだけで、ありがたいことなので、こちらとしては、食べられれば何でもいいという気持ちがあります。これは、ヨーロッパの単身で暮らす方は、わかって頂ける気持ちじゃないかと思います。

テントの中では立食という形です。このALSAFLETTEという食べ物は、こんな感じでした。ソーセージも乗ってはいますが、完全にチーズメインの料理ですね。味はと言うと、どこまで食べてもチーズの味ということです。

今回のミッションのひとつとして、来年以降の方のために、12月25日は、どんなところが開いていて、どんなところが閉まっているのかを調査しなくては、というのがありました。そういう意味では、下写真の場所は、アンジ美術館(The Village Hansi & its Museum)といって、コルマールでも比較的有名な名所なんですが、ここは閉まっていました。アンジファンの方は、ご注意ください。

街を歩いていると、NAGOYAという日本食屋さんを発見しました。東京でも大阪でもなく、あえてNAGOYAを選択したその勇気に対して、敬意を表したいというか、非常に興味が湧いてきます。が、こちらは12月25日はお休みのようです。名古屋市にゆかりがある方も、ご注意ください。

それから、下写真は、さきほどのKoïfhusの近くのお土産屋さん密集地帯です。ご覧のとおり、12月25日と言えども、スーベニアショップの類は、だいたいオープンしています。これは有難いですよね。

一方で、飲食店はクローズしているところが多いです。ちなみに、スタバは営業していました。コルマールのスタバでは、You are here マグカップシリーズのコルマール版を売っています。私は既に持っていますので、今回は購入せず、です。

スーベニアショップ以外のお店、例えば洋服店などは、ほとんど営業していません。本当は、JOTTというお店が営業していれば、ダウンジャケットを見たかったのですが、今回は閉まっていて、見れませんでした。このJOTTというブランドは、フランスのダウンジャケットブランドでして、薄手のダウンが特徴です。チューリッヒには店舗はなくて、ミュールーズ、コルマール、ストラスブール等のフランスの都市にはお店があるので、せっかくフランスに来たから見たかったのですが、残念です。閉店の様子は写真撮りませんでした。下写真は、すいません、コルマールのお店ではありません。あくまで、「JOTTはこんな感じのお店ですよ」という説明のための参考画像ということで、こちらはベルンに行ったときに撮影したものとなります。コルマールのJOTTは12月25日は営業してません。JOTTファンの方は、ご注意ください。

クリスマスマーケットは、街に数か所開催されていて、それぞれ規模は大きくない、とお伝えしましたが、そんななかおそらく一番メインっぽいのは、ドミニカ教会(Église des Dominicains)の回りだと思います。クリスマス雑貨系のお店も出ていたりします。このドミニカ教会回りは、(どっちが表で、どっちが裏かはよくわかりませんが)表側と裏側の両サイドで開催されています。ですので、一方だけ見たら、教会を回り込んでみてください。

そして、面白かったのは、下写真のように、個々のお店が、アルザスの建物っぽくなっている(木組みの建物っぽくしてある)ことです。これは、ドイツのクリスマーケットでは見かけない特徴です。こういうところに、地域色を出しているというのも、非常に面白いです。

ドミニカ教会周辺以外だと、(今googleマップで見ると)Parking Jeanne d'Arcという普段はパーキングとなっているところも、マーケットが出ていました(下写真)。ここは、お店の充実度的には、(ドミニカ教会周辺に次いで)次点ですね。

ここでは、せっかくアルザスに来たので、ドイツっぽくないものを中心に見て回ります。こういったジンジャークッキーを模したオーナメントなんかがアルザスっぽいですよね。まあ、これ(下写真)はALSACEと露骨に入ってしまっていますが、逆に言うと、これはドイツでは売っていないと思いますので、購入してみました。

他のクリスマスマーケットが開催されている場所としては、Fontaine Roesselmannのあたりと、先ほどちらっとあがったKoïfhusという旧関税局の裏手の運河沿いでしょうか。その他にもちょこちょこと出店が出ています。まあ、狭い街なので、ふらふら歩いていたら、あーここでもやっているのか、といった感じでいけると思います。

このコルマールには、これらのクリスマスマーケット以外にも、クリスマスグッズを年中販売しているお店が(私の知る限り)2店舗あります。これを言ってしまうと身も蓋もないのですが、コルマールのクリスマスマーケットで購入できるクリスマス雑貨に関して言うと、結局はそこでもだいたいのものは、買えます。値段もあまり変わらないと思います。ともに、La Magie de Noëlというお店なんですが、Maison Pfister(フィスタの家。先ほどハウルの動く城と言っていた場所)の近くの店舗のほうが、品揃えは段トツにいいです。見た目以上に奥行きがあるというドイツのKäthe Wohlfahrtパターンです。このお店は、ベルギーのGoodwill社の製品が多いように思います。Goodwill社は、比較的安価で、デザインは可愛らしくて、日本人好みのものが多いと思います。

そして、このLa Magie de Noëlというお店、2店舗とも、12月25日の11~12時頃に行ってみたところ、営業していませんでした。あー、今日は休みか、と思っていたところ、午後2時~3時頃、もう一度通りかかったら、オープンしていました。おそらく午後2時頃からオープンしたんだと思います。こういった割と小さいお店は、Google Mapには、営業時間が反映されていないことが多いので(確か、「営業時間変更の可能性あり」とか曖昧な表現なことが多い)、実際に行かないとわからないこともあります。ということで、このLa Magie de Noëlは、12月25日は、午後2時頃からオープンする、という情報をお伝えさせて頂きたいと思います。

ということで、ここでもジンジャークッキーをモチーフにしたグッズ(陶器製の家)を購入してみました。ちょっとリアリティに欠けますが、これも私が集めている陶器製の家シリーズの仲間として扱うことにしておきます。

帰りがけに通った運河の橋の上なんかにも、お店は出ていました。あ、そういえば、下写真とは何も関係はありませんが、この街には、グリューワインのコルマールオリジナルマグカップは見かけませんでした。私、かなり歩き回って、人様が飲んでいるカップをジロジロ見て回りましたが(その時点で、だいぶ怪しいヤツと思われてたかも知れません)。そもそも、それ以前に皆様お気づきのように、私、車で来ているので、飲んだらおかしいだろ、って話なんですけどね。はい、もちろん、飲んでいませんし、マグカップもゲットできておりません。

街外れには観覧車もあり、ちょっとした遊園地気分を味わうことができます。さすがに私は一人では乗りませんでしたが。最後にコルマールのクリスマスマーケットの集客力ベースでの評価を致しますと、「州レベル」くらいかなあと思います。街の雰囲気と相まって、綺麗ですし、可愛らしいですよ、確かに。ただ、規模的には、やっぱり小さいんですよね。お店も少ないですし。けど、それなりに楽しめるとは思います。「それってあなたの感想ですよね?」(ひろゆき氏風)と言われたら「はい、そうです」としか言えません。

12月25日のコルマールの街の様子は、だいたいこんな感じでした。いかがだったでしょうか。12月25日なんてどこも行くところなくて暇だよ、という方。それなりに楽しめるとは思いますので、来年以降になってしまいますが、クリスマス以降のコルマール、検討の俎上にあげてみてはいかがでしょうか。では、また。

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