冬のオーストリア西部への旅 ~ ②ザルツブルク編
この日は、ハルシュタットを出発しザルツブルクに向かうだけの、行程としては比較的短めの移動です。時間にしても3時間くらいしかかからないので、この「ハルシュタット→ザルツブルク」間の移動に関しては、チケットは事前購入せず、事前の予習もほぼないまま、その場で対応という行き当たりばったりの旅です。けど、そんな感じでしたが、特に迷うことはありませんでした。駅のチケット購入マシンで、行先をザルツブルクを指定すると、良さそうなルート候補がいくつか表示されるので、そのうち、ひとつを選んで購入します。私は、そこで(バスではなく)鉄道だけのルートを選ぶ、という点だけ気をつけたくらいです。そこで指定されたルートに従って行くだけなので、地理感覚がない方でも特に問題ないと思います。
では、ちょっとだけ時間を遡り、ハルシュタットの街の船乗り場、朝の時点から、話をスタートしていきたいと思います。船乗り場というのは、来た時に到着した場所です。

WEBサイトでも確認できますが、船乗り場にももちろんタイムテーブルは掲示されています。下写真を見ると、3枚の紙が掲示されていることがお分かり頂けると思います。これらの違いを理解するためには、前提として、ここの船は、(対岸の)ハルシュタット駅を出発する列車のダイヤに合わせて運行されている、ということを知っておく必要があります。汽車のアイコンの列が、列車のハルシュタット駅発車時刻で、例えば、一番左上の場合は、7:07発の列車に乗るために、6:50の船に乗って行ってね、という形となります。そして、左の紙はAttnang Puchheim経由でウィーン/ザルツブルグへ行く人用。右上の紙は、Stainach Irdning経由でグラーツ/ウィーンに行く人用。そして右下はObertraunへ行く人用。ということです。つまり、最終行先別に見るべき時刻表が違うということになります。右の2つはほぼ被っていることから、右下のObertraunという場所は、右上のStainach Irdningへ行く途中の駅なんでしょうね、Obertraun止まりの列車があるんじゃないかなと推測できます。

私が今回参考にすべきは、左の紙、ウィーン/サルツブルグ方面です。8:45の船に乗ることにしました。ちなみに、まだここでは鉄道のチケットは買えません。船が着いた先のハルシュタット駅で購入することになります。船のチケットは、私は昨日往復を買っていたので、そのチケットをそのまま使いましたが、昨日往復を買っていなかった方は、乗船時に直接支払います。片道3.5ユーロ(往復7ユーロ ※2022年12月時点)です。
船なので、渋滞があるわけではありませんので、予定通り、余裕を持って(対岸の)ハルシュタット駅に到着します。ハルシュタット駅は無人駅です。チケット販売機は、駅の休憩所のような建物の中に1台だけあります。下写真がマシンで、回り込んだ裏側に操作画面があります。ここで、冒頭に申し上げたように、行先にザルツブルクを指定して、出てきた候補ルートから選んで、購入するということになります。

ちなみに、このマシン、現金/クレジットカードともに使えますが、現金の場合、50ユーロ紙幣以上(50ユーロもダメ)は使えないようでした。現金派の方は、ご注意ください。チケット買えずに、こんなところに取り残されてしまったらいけませんので。
それから、画面操作時は、一番最初に言語・英語を選べます。逆に一番最初の画面でしか選べませんでした。なぜそんなことをわざわざ言うかと言いますと、ドイツ語で入ってしまって、途中でわからなくなってしまったのか、「ドイツ語わからないんだけど、買い方教えて」と、こともあろうか日本人の私に訊いてくる外国人旅行者がいました。なぜか最近このパターンがよくあります。マシンは1台しかなく、列車の時刻までそんなに余裕あるわけでもありませんので、焦ってしまってもいけませんので、この点、皆様にもお伝えしておきます。

列車がやってきました。この駅は、単線の駅で、ホームはひとつだけですので、ご安心ください。私が購入したルートは、ハルシュタット→Attnang Puchheim→ザルツブルク、というものです。それにしたがい、特に問題なく、Attnang Puchheimで乗り換えて、ザルツブルクに11:50頃に到着しました。

私、ザルツブルクには初めて来たので、地理感は全くありませんが、駅舎を出て左を向くと、下のようにAltstadtはこちらというような看板がありましたので、それに従ってふらふらと歩いていくことにしました。Altstadtとは、旧市街という意味です。だいたいの街は観光スポットは旧市街にありますので、Altstadtという文字を見つけたら、それに従って行けばいいと思います。ということで、駅舎を出たら左に向かって歩いていけば大丈夫です。

ホテルのチェックインの時刻までまだ時間あるので、観光しがてら街をぶらぶらしてみました。まず、これがミラベル庭園というところのようです。奥に見える建物は宮殿でしょうか。なんとなく、ウィーンのシェーンブルン宮殿の下位互換のような気がして、入る気にはなりません。

それから、これ(下写真)が、MOZART Wohnhausとありますので、モーツァルトが住んでいた家になります。Wohnは、Wohnen(=住む)、Hausは家、という意味ですね。とりあえず、ここも外からの記念撮影のみに留めます。ちなみに、中に入ったところにスーベニアショップがあって、そこには料金払わずに入ることはできます。

このあたりは、ザルツブルク駅方面から来ると、大きな川を渡る手前になります。この川がザルツァハ川と言いまして、ザルツブルクの街をざっくり言って、旧市街側とそれ以外に分けていることになります。川を渡って向こう側が旧市街となります。
これが、Marko-Feingold-Stegという、南京錠がたくさんかけられている橋から眺めた旧市街側です。川沿いの建物が、好きがどうかは別にして、平面的な感じ(ゴテゴテしていない感じ)が、いかにもオーストリアっぽいです。そして、奥の山の上にあるのが、ホーエンザルツブルク城です。その麓に旧市街が広がっています。大聖堂も微妙におさめることができますので、撮影スポットとしては、ありだと思います。

旧市街に入って行きます。ここはなかなか綺麗な街です。そして、ほどよく都会で、かといってウィーンほど大都会でもなく、個人的にはちょうどいい感じです。たぶん、下写真の道が、旧市街のなかの目抜き通りのような感じで、大変賑わっておりました。

その通りの一角に、ひと際、観光客が密集しているところがあり(下写真)、そこには、Mozarts Geburtshausと金文字で書かれた黄色い建物があります。これがモーツァルトの生家です。Geburtが誕生、Hausが家という意味です。余談になりますが、ドイツ語の入力画面や入力用紙で、Geburtstag(ゲブルツターク)という欄があったら、誕生日欄ということになります。Tagは、日ですので。ここも外からの撮影に留めておきます。それにしても、すごい人の多さですよね。この街ではモーツァルト関連は大人気のようです。

ちなみに、このすぐ側にスターバックスがあり、恒例のYou are hereシリーズのマグカップが売っていました。

そうこうしながら、結構な時間になってきたので、ホテルでチェックインを済ませます。たまたまかもしれませんが、チェックイン時に私が日本人だとわかるとやたらフレンドリーに話しかけてきました。実はホテルに来る前も、スーベニアショップでの会計時に、「ニジュウユーロ デス」とか、たどたどしい日本語で金額を言ってくる店員さんがいました(騙す感じではないですよ。単に話したそうな印象でした。)。なんなんでしょう、この街の親日ぶりは。たまたまかもしれませんが。けど、この後も含めて、この街で、一回も嫌な対応を受けたことはありませんでしたし、すごく暮らしやすそうな街だと感じました。ザルツブルク在住の女優の中谷美紀さんの影響でしょうか。それとも(数年前まで在籍していた)日本代表の南野拓実選手の影響でしょうか。真相のほどはわかりません。
さて、時系列的には、この後、近くの丘を登ったりと、ホーエンザルツブルク城の外観をおさめることができる撮影スポットを探して回ったりもしたのですが、翌日の朝も同様に少し回っているため、この撮影スポットの話はあとでまとめてお話させ頂くことにして、まずは、クリスマスマーケットに行ったときのお話を進めていきたいと思います。
まず歩いていて感じたのですが、この街は、かなりクリスマスには力を入れている街のようです。至るところで、マーケットが開かれています。例えば、何でもない小路を入っていったところでも小さなマーケットがあったりと。クリスマス時期に訪れるには非常に楽しい街だと思います。そんななかでも、一番のメイン会場となるのは、大聖堂前の広場です。

大聖堂前の広場の会場マップの写真撮ってきました。正確にいうと、大聖堂の回りの広場2か所(Domplatzとレジデンツ広場)でマーケットが展開されております。これは、なかなかの規模です。そして、見逃せないのは、下写真にあるように、年を越した1月1日までやっているという点です。クリスマスマーケットの多くは、12月24日ないし25日で終わってしまうのが、通例です。なかには細々とやっているところもありますが、これだけの規模で、1月1日までやっているのは珍しいですし、そもそも日本からご旅行で来られる場合は、冬休み日程の都合上、クリスマスシーズンが終わってからというパターンが多いかと思われ、なかなかクリスマスマーケットを訪れるのは難しいんじゃないかと推測できます。その意味でも、日本からの旅行者の方にとっても、ここは十分利用価値はあるかと思います。ザルツブルク市内の別会場はわかりませんが、少なくとも、メインとなるこの大聖堂前の広場のマーケットは、1月1日まで開催されているようです。

そして、ここは、クリスマス雑貨系のお店も多いです。この点は、私のようなアベレージな観光客にとっても、嬉しい点だと思います。まずは、夕方、大聖堂をバックに写真撮ってみました。

上写真でも下写真でも、なんとなく伝わるでしょうか。結構空いているように見えます。それは、ここのマーケットの作りに関係があると思います。先ほどのマップでも確認できるように、非常に通路がゆったりと作られています。これは、他では見ない大きな特徴です。実際にはかなりの人出ではありましたが、通路が広いせいで、動きやすいです。この点は、ベビーカーを持って行かれる方にもおすすめのマーケットだと思います。

ここでも早速、Glühwein(グリューワイン)を飲んで、温まります。お約束の「クリスマスマーケット用アベレージ的3点セット」のひとつ、タオルが大活躍です。

(注:「クリスマスマーケット用アベレージ的3点セット」とは、①キャッシュ、②エコバッグ、③タオルのことで、詳細は、こちら↓)
体も温まったので、一旦この広場を離れて、ホーエンザルツブルク城に登ってみることにしました。ケーブルカーもあるようですが、もちろん歩きです。ただ、このように城壁の中に突っ込んでいくケーブルカーもなかなか熱いです。

こんな感じの道を登っていきます。ワインを飲んだせいか、若干、足が重いです。

なんと、途中から、これ以上先に進むためには、有料になってしまいます(ちょうど上写真の真ん中の延びる道の先にある白い建物あたりのところが料金払うところ)。知らなかった・・。てっきりお城の建物の中に入るのだけが有料かと思っていました。しかも、10.3ユーロ(※2022年12月時点)と結構高いし。。けど、ここまで来たら、払って先に進むしかありません。

お城の敷地内では、クリスマスマーケットが行われていました。こんなところでも開催しているんですね。知らなかったですが、この街は、先ほどの申し上げたように、至るところでやっている感じなので、あーここでもやってるのか、という感じです。どちらかというと、10.3ユーロもとられて悔しいなあという気持ちのほうが勝っています。

しかもここまで歩いて登って来たせいでお腹が空いたので、ソーセージパンを食べたり。

ここでもやっぱりグリューワインを飲んだり。また飲むのか、という感じですね。けど、かなり寒いし、すぐ醒めるんです。

お城の城壁の外側へ出てみました。本当は、この城壁の外までだったら、ただで来れるんじゃないかと考えていました。実際は、このずっと下から有料ゾーンです。

ここから見える景色はこんな感じです。ザルツブルクの街の全景が見えて、これはなかなかいい景色です。だいぶ寒いですけどね。ちょうど右下あたり、かなり明るくなっているあたりが、先ほどまでいた大聖堂広場前(Domplatz/レジデンツ広場)のクリスマスマーケットです。

ということで、山を下り、もう一度その大聖堂前広場(Domplatz/レジデンツ広場)に向かいます。先ほどと違って、大聖堂がライトアップされて、夜も綺麗です。

夜になっても、やっぱり通路が広々しているせいか、人混みで歩きにくいということはないです。下写真なんか、かなり歩きやすいし、買い物もしやすいというのが、わかって頂けるでしょうか。ドイツに比べると、やっぱり人気はないんですかね。

けど、クリスマス雑貨系のお店は多いし、売ってるもの(種類)もドイツと比べても遜色はありません。

だいたいのクリスマス関連の商品は揃っていると思います。そして、サンタだったらサンタだけ、みたいなテーマショップのようなお店もあったりもします。

これは、スノーボールだけのお店ですかね。全体的に雑貨のお店が多めなので、日本人好みのマーケットと言えると思います。

こちらは、くるみ割り人形やパイプ人形(煙出し人形)中心の品揃えです。こういったものは、ドイツのほうが強いかもしれないですね。

ここなんて、陶器製の家がかなり充実していて、アツいです。この陶器製の家は、実は私は結構好きなので、だいたいのクリスマスマーケットで物色します。他の都市のクリスマスマーケットと比べても、ここのお店はかなり種類が豊富だと思います。今まで見たことない家も売っていました。

思わず、アップでも写真撮ってみました。全部欲しくなります。が、そんなに持って帰れないので、買うとしても1個です。はっきりいって、私、ここでかなり時間を費やしました。

最終的に今回購入した陶器の家はこちら。だいたいこういう家は、ドイツっぽい木枠の家が多いので、今回は(ここはオーストリアなので)ちょっとドイツっぽくないものをチョイスしてみました。煙突の上にいるサンタは別売りです。

最後に、Ofenkartoffelというものを食べてみました。Ofenはオーブン、Kartoffelはポテトですので、要はベイクドポテトですね。これで、6ユーロ。これはなかなか美味しかったですが、昨日から夕食をクリスマスマーケットで済ましていて、改めて考えると、大したもの食べていないですね。

この日は、この後雪も降ってきて、これにて終了です。一気に降ってくるあたり、やっぱりここもそれなりに山ということなんでしょう。ということで、撤収しました。

このザルツブルグのクリスマスマーケットについても、集客力について評価しておきます。あくまで私個人的な感想ですが、「欧州レベル」と言えると思います。
「欧州レベル」というのは、欧州域内の人たちが来ても十分楽しめる、欧州域内の人たちを呼び込む力があるという意味です。さすがにワールドレベルとはいきませんが、それでもかなりレベルは高めです。私のなかでは、当初の予想以上でした。理由は、まずはクリスマス雑貨系のお店の充実度ですね。日本人が好きなタイプのマーケットだと思います。そして、1月1日までやっていることを考えると、欧州域内に住んでいる方は、12月25日を過ぎるとやることなくて、きっと暇になってしまう方も多いでしょうから(経験からくる勝手な推測です)、年末に一度足を運んでみてもいいのではないかと思いました。
最後に、前述いたしましたホーエンザルツブルク城をおさめることができる撮影スポットについて調査してきました。私、実際街を歩いているときも、常に「あそこの丘からの景色が良さそうだぞ」というように、チェックしながら歩くようにしています。その結果、3か所の候補場所をピックアップしてみました。もっとあるのかもしれませんが、時間の関係上、3か所くらいが今回の調査の限界です。

撮影場所1:川を挟んだ対岸にある丘です。グーグルマップを見ると、Kapuzinerklosterという修道院があるようで、このあたりは、川を眼下に入れた構図でおさめることができそうです。
撮影場所2:ホーエンザルツブルク城からは一番近い丘のように見えます。グーグルマップでも確認できるくらいのしっかりとした道もありそうです。
撮影場所3:ザルツブルグ音楽祭近くのトンネルの上あたりから横に伸びている崖の延長線上です。崖の下を崖沿いを歩きながらポイントを探していたところ、この現代美術館のあたりのみ、登ることができそうに見えました(逆にそれ以外の崖上は到達することが難しそうに思えました)。
それぞれ、行き方とそこから撮れる構図をご説明していきます。
撮影場所1:
ここは到着した日に登ってみました。旧市街側からシュターツ橋という比較的大きな橋を渡って、対岸に行きます。そのまま真っすぐ、リンツァー・ガッセという通りを歩いていくと、右側に下写真のような入口がありますので、ここを入っていきます。

カーブが続きますが、そのまま登っていくと、このように展望が開けるところに出ます。が、ベスポジはここではありません。この写真の左側をよく見ると柵のようなものが見えると思いますが、ここを(右折する形で)入っていきます。

すると、そのまま進むと階段を下りてしまうようになってしまいますが、その直前で、左へ行けるちょっとした階段がありますので、ここを左へ入ります。

そうすると、下写真のような広場に出ます。ちょうど人が立っているあたりが、この撮影場所1に関してのべスポジと言えると思います。

ここから撮影できる構図は下写真のようになります。ポイントは、右奥に見えるアルプスの山々です。この日は曇っていて、残念ながらうっすらとしか見えませんでしたが、きっと晴れた日は、ホーエンザルツブルク城とアルプスのコラボが撮影できることと思います。今日は仕方ないです。あくまで目的は構図確認のためのロケハンということで諦めます。

撮影場所2:
ここも到着した日に登ってみました。正確に言うと、ホーエンザルツブルク城に登るついでに、まずはここを攻略してから、その後、その足でホーエンザルツブルク城に向かったということになります。ここは、少しだけ尾根づたいのような形で、ホーエンザルツブルク城と繋がっていますので、完全に下まで降りずに、お城に行けるという利点はあります。
行き方としては、Domplatzを出て大聖堂を背にして真っすぐ歩いて行き、途中(Museum der Moderne Salzburg Altstadtがあるあたり)で左に曲がります。ちょうど正面に崖を見るような形となります。この崖の右側に下写真のような階段がありますので、ここを登っていきます。

大聖堂やらその近くの塔やらを眺めながら、登っていきます。

その後、住宅地のようなところを通ったりしながら、普通の道を歩いていきます。一度、突き当たって、左を向くとホーエンザルツブルク城の眺めがいいところがありますが、そことは反対側(右のほう)へ進んでいきます。

確か途中、だいぶ上のほうまできたところで、右手に売店のようなカフェがありました。そこを超えたあたりで、二股で迷うところは左のほうへ進みます。後は道なりで、下写真のような広場に到着するはずです。

ここから見える景色は、下写真となります。うーん、微妙です。苦労の割には、いまいちな構図です。完全にお城だけの画となってしまうからでしょう。本来であれば、上まで登ってきたからには、その下のほうには、大聖堂や教会などのランドマークのひとつでも入れたいところです。ちょっと山奥まで来過ぎてしまった感が拭えません。手前に城壁を入れてアクセントとしてみましたが、それでもどうも納得できません。

ということで、このスポットはおすすめできません。それよりは、途中で、振り返ったときに見えたお城の構図のほうがまだいいです(下写真)。もし登ってくるとしても、ここまでで十分でしょう。ちなみに、気づいて頂けたでしょうか。お城の下の城壁に突っ込んでいくケーブルカーを入れてみました。一応、私もそれなりに、写真にはこだわっているんです。

撮影場所3:
ここは、ザルツブルク2日目に行ってみました。1日目の夜に雪が降ってきてしまい、この日は朝からあいにくの霞んだ天気となってしまいました。そして、この撮影場所3は、後から知ったのですが、Museum der Moderneに入場すれば、崖下からエレベーターで登れるらしいです。それを知らなかった私は、崖下をうろうろして、登れる箇所を探しました。今回はその歩いて登る行き方をご紹介します。
この崖を登る道は、旧市街から見ると、だいぶ行き過ぎたところまで行ってから登って、戻って来る必要があります。具体的には、川沿いを歩いて、Müllner Stegという橋まで行くのがわかりやすいと思います。この橋を少し超えたあたりに、左に入る小路がありますので、そこを入ります。するとすぐに下写真のような車道に出ますので、右前方を見てください。すると、このような階段が見えるはずです。ここを登っていきます。

こんな感じの階段を上っていきます。

崖の上まで行くと、このような車が走れる道にでます。この道を、左へ、つまり方角としては旧市街のほうへ戻っていく形となります。

しばらく歩くと、左へ歩行者専用の側道のような形で、左前方に入っていくところがあります。

よりによってこのやや傾斜のある、いかにも滑りやすそうな道を入っていきます。こんな苦労までして、撮影場所を探さないといけないのだろうか、と素朴な疑問が頭をよぎります。が、きっと晴れていれば気持ちのいい道のはずです。

しばらく歩くと、急に近代的なところにでます。下写真のように、柵がガラス張りになっています。

振り返ると、Museum der Moderneと書かれた建物が。そうです、これが、先ほどちらっとお話した、エレベーターで上がってこれるやつです。ただ、使っていないので、そのエレベーターが有料なのかとかはちょっとわかりません。

ここから見える景色は、こんな感じです。本来ならば、右側の山の上にホーエンザルツブルク城が見えるはずですが、この日は曇っていて、全然ダメでした。けど、構図の想像はできます。この写真でお城が入れば、かなりいい写真になるはずです。おそらくは、ここが、いままで見てみたなかで一番良さそうなスポットの気がします。

ということで、今回はあくまでロケハンと割り切り、撮影した写真というより、そこから想像できる出来映えで判断、順位付けしてみた結果、撮影場所3→撮影場所1→撮影場所2の順位だと思います。天気のいい日にザルツブルクを訪れた方は、是非この撮影場所3で写真を撮影してみてください。
ちなみに、さきほどちらっと名前だけ出てきたMüllner Stegという橋。ここから見るホーエンザルツブルク城もきっと良さげな写真が撮れそうだと思いました。ちょうど下写真の構図となります。川の曲がり具合といい、ザルツブルクの橋のなかでは、ここが一番いいかもとも思いました。

ここまで、チェックしてきたところで、タイムアップです。ザルツブルク、なかなかいい街です。今度は天気がいい日に訪れたいなと思いました。さて、この後は、ザルツブルクを離れ、インスブルックへ向かいます。③インスブルック編へ続きます。