スイス・アインジーデルンのクリスマスマーケット
スイスのチューリッヒから電車で約1時間のところにある、アインジーデルンという街、ご存知でしょうか。ここは、修道院の街として知られていて、クリスマスの時期には、その修道院のあたりでクリスマスマーケットが開かれることで有名なところです。まあ、そもそもスイスには、言うほど他に魅力的なクリスマスマーケットがそれほどあるわけではない(と思います。※あくまで個人の意見です)ので、このくらいの距離で、まあまあの規模のクリスマスマーケットが出るというのは貴重といえば貴重かな、とは思いまして、12月初めのある休日に、お昼ご飯を食べがてら、ちょっと見てくることにしました。

まず、こういったときは、最初にその街のクリスマスマーケットの期間を調べるようにしたほうがいいと思います。今回のケースでいうと、「einsiedeln christmas market」とかで検索すると、だいたいその街の公式HPがヒットします。下の例でいうとアインジーデルン(Einsiedeln)の公式ページということです。そのなかを見てみますと、2022年11月25日~2022年12月4日迄の開催期間となっております。今回(2022年12月初め)は、この期間内なので、大丈夫そうです。

今、ブログを書いているのが、実は2022年12月中旬ですので、これをアップする頃には終わってしまってますね、申し訳ございません。ですので、来年以降に行かれる方の参考になれば、という意味合いで書いていきたいと思います。ということで、今回の記事は、2022年12月初旬の出来事です。
今回は、私の住んでいる街のロケーションの都合上、ラッパーズヴィル発着ということでお願いします。チューリッヒ中央駅には出ていませんので。チューリッヒ中央駅からラッパーズヴィルへは、S-Bahnに乗って、いくつかの行き方があるんだと思います。そして、もしチューリッヒ湖の左周りをとる方でしたら、ラッパーズヴィルの南側対岸の、Pfäffikonでも大丈夫です。ラッパーズヴィルからアインジーデルンへ行く列車は、Pfäffikonも通りますので。

私はラッパーズヴィルから、アインジーデルン行きのS40という列車に乗りました。結構新し目のSüdost鉄道の車両です。そして、比較的有名と思われるクリスマスマーケットに向かう割には、車内はかなり空いていました。40分くらいでアインジーデルンに到着します。

アインジーデルン駅は、終着駅で、いわゆるフォーク型の駅となっています。車両を降りたら、そのフォークの付け根へ向かっていき、左方面に出ていきます。ちなみに、右側のほうには(駅の)無料トイレがあります。いつもなら、ここで済ませて~、と言うところですが、この街、例えば修道院の横とか、無料トイレはありますので、まあ無理に絞り出す必要はないかと思います。下写真は、そのアインジーデルン駅を左の方に出たところです。

そしてこれが、駅を出たときに見える景色です。この横断歩道を渡って、右前方へ進みます。斜めに入っていけるようになっています。

おそらくメインストリートと思われる道に出ました。この道を進んでいく(登っていく)と、修道院に辿り着くという形です。既にこの道から、マーケットは出ています。少し登りになっていますので、ちょうど京都の、何とか年坂、みたいなイメージでしょうか。修道院への参道のような感じとなっています。

修道院前は、広場になっていて、そこにもマーケットは展開されています。どうやらこの広場がメイン会場と言う扱いで良さそうです。ここまで歩いてきた感じとこの広場を見た感じでは、食べ物のお店が多そうな印象です。それと、ローカルの方々向けの生活雑貨のお店も結構あります。スイスのクリスマスマーケットって、結局こういうことなんですよね。ローカルの方々の生活感から抜けきれていないというか、夢の国感が薄いというか。しかもいちいち高いんです。うまく表現できないですが、スイスのはこういうパターンが多いです。そんななかでも、ここアインジーデルンのクリスマスマーケットは、スイスのなかではだいぶいいほうだと思います。クリスマス雑貨を扱うお店もそこそこありました。私個人的には、スイスのなかでは上位にくるレベルだとは思います。少なくともチューリッヒよりは上だと思いました。

とりあえず、有名なアインジーデルン修道院に行ってみることにしました。これが全景です。この建物は立派です。中に入るのは無料なので、入ってみました。残念ながら中は撮影禁止なので写真撮っていませんが、黒いマリア像というのが有名らしいので、拝顔してまいりました。

下写真は、逆に修道院から、広場を見下ろしたところです。クリスマスマーケットの規模感、伝わるでしょうか。ここと、ここに至る参道沿いに、マーケットが立ち並んでいるという構図です。

参道沿いに、こんなお店を見つけました。店の看板には、Feuerzangenbowleと書かれています。ちょっと調べたら、「ラム酒に浸したシュガーローフを火にかけ、グリューワインに滴下する伝統的なドイツのアルコール飲料」(by ウィキペディア)とのこと。気になったので試してみることにしました。

上の記述の「シュガーローフ」とは砂糖のかたまりですね。色がついているのが、ラム酒ということでしょうか。このようにスプーンの上に置かれて出てきます。そして、この砂糖の塊に火をつけます。写真では見にくいのですが、実は、この下写真は、火をつけてもらった直後の写真です。けど、火をつけてもらった後、しばらくしてその砂糖をワインのなかに入れてしまったので、結局このアトラクション、何の意味があったのかは、よくわからないままです。

スプーンとカップ、両方でデポジットをとられたので、スプーンだけ返してその分だけ返金してもらい、カップは記念に持ち帰ることにしました。ここで、前回のブログ(エアフルト編)でお伝えした、「クリスマスマーケット用アベレージ的3点セット」のひとつ、タオルが発動です。こういベタベタしたカップを持ち帰ることになりますので、タオルはやっぱり必須だと思います。今回のこの街の場合は、修道院前広場に、神社でいうところの、手を清めるところ(手水舎?)のような場所がありますので、そこでカップを洗うことはできるとは思います。神聖な場所でそんなことをしていいのかどうかは、私、宗教関係はうといので、よくわかりません。
おなかも空いてきたので、面白そうな食べ物はないか物色していると、heisse Öpfelküchliというところから、おいしそうな匂いが。ホットアップルケーキということでしょうか。これを頂くことにします。

スライスしたリンゴをドーナツのように揚げてある食べ物のようです。リンゴ本来の甘みが、引き立てられていて、おいしかったです。しかも、外はとても寒かったので、こういった揚げ物のような暖かい食べ物はありがたいです。

クリスマス雑貨のお店も物色してみます。こんな感じで、全品50%OFFのお店がありました。看板にある「50% Rabatt」のRabattとは割引という意味です。

せっかくなので、この半額ショップで買い物をすることにしました。と、その前に、なんで半額にしてるの?と確認してみました。要するに、「最終週だから」とか聞きだしておけば、来年以降、皆様が行かれるときの参考になると思ったからです。けど、答えは、在庫がたくさんあるから、というごく当たり前の答えしか得られませんでした。この週末だけ?最後だから値引いてるの?と聞いてみましたが、いやそういうわけではない、と言ってました。なので、このお店は、恒常的安売り店なのかもしれないですね。参考にならなくてすいませんでした。

スイスにしては安いと思ったので、ちょっとした小物ですが、私も下の3点だけ、買ってしまいました。ガラス製天使オーナメントと、置物2つです。個々の値段は忘れましたが、3つで、(半額で)12スイスフランでした。



この(上の)ガラスオーナメントは、よく見ると札がついているのですが、それによると、Goodwill社の商品でした。Goodwill社は、ベルギーの雑貨会社で、特にフランスやドイツ西部のクリスマスマーケットでよく見かけるメーカーです。ドイツの有名どころと比べると、値段は安価な部類だと思います。が、意外と、値段の割にはデザインが可愛らしいものが多くて、いかにも日本人好みだなあというデザインの商品を展開をしている会社だと思います。私ももちろんアベレージですので、Goodwill製品は割と好きです。言いたかったのは、安売りしていると言っても、もともとそんなに高価な品物ではないということです。
まあ、そんな細かいことはどうでもいいですね。要はデザインが気に入ればいいかと思います。
いつのまにか、周りは霧が立ちこめてきました。山が近いから、気候の変化も早いです。寒くなってきたので、グリューワインをもう一杯だけ飲んでから、帰ることにしました。

最後に、このアインシーデルンのクリスマスマーケットについても、その「集客力」をジャッジしなくてはなりません。
今回のアインジーデルン、「州レベル」、ということでお願いします。
ちょっと厳し目かもしれませんが、これをもし国レベルと言ってしまった場合、じゃあジュネーブからお客さんを呼び込めるのか、と言われると疑問と言わざるを得ません。チューリッヒからは有りだと思います(正確にいうと、ここはチューリッヒ州ではなくシュビーツ州ですが、近隣ということで。)。そもそも、スイスには、国レベル以上(欧州レベル、ワールドレベル)の集客力を持つクリスマスマーケットは、ないんじゃないかと思っていて(違ったらすいません)、そういう意味ではスイスではかなり上位だと思っています(私もスイスのクリスマスマーケット全てを回ったわけではないので、あくまで今までのつたない私の経験から、ということでご了承ください)。
繰り返しになりますが、このアインジーデルンは、「州レベル」ではありますが、スイスでは上位の部類である。というのが私の結論です。
今回のレポートは以上となります。それでは、また。