第2回雲海チャレンジ!からのジグマリンゲン城
数回前の投稿(2022年10月の出来事)で、ホーエンツォレルン城の雲海撮影を目指したが失敗でした、というお話をさせて頂きました。あのときは、まだそこまで寒くなっておらず、もう少し寒くなって(つまり昼夜の寒暖の差が大きくなって)からのリベンジを心に誓って帰ってきました。
あれから約3週間後の2022年11月中旬。今度は、更に朝早い時刻に出発し、2度目の雲海撮影を目指しました。
この記事の対象者は
ホーエンツォレルン城の雲海撮影に興味がある方で、
・どういう日がダメなのか、つまりダメな日の気象条件を知りたい方(もうここで、ほぼ結果を言ってしまっている気もしますが・・。)
・ホーエンツォレルン城の近くで、他に良さそうな観光スポットをお探しの方
という感じでしょうか。
この週末は、土曜日は雨。日曜日に上がる予報だったのを確認したうえでの決行です。なんでも、雲海は、前日雨のほうが発生しやすいということを聞いていたので。「前日の雨があがったある秋の翌朝」。これだけ聞けば、もう行くしかありません、絶対に見れるはず。この時点ではそう思って出かけました。もう気合入りまくりです。朝5時前には出発しました。
到着したのは、前回と同じ駐車場(下写真)。しかも前回よりも早い時刻に到着です。まだ日の出前の薄暗い時刻です。

一応、参考までに、前回のときの投稿はこちらになります。ここまでの道筋などは、こちらをご参考ください。

前回は確か「突き当りだったと思います」みたいな曖昧な表現をしてしまったところ。もう少し引き気味で写真撮りました。突き当りというか二股というか。こんな感じになっています。ここは左方向へビヨンド・ザ・バーです。

はい、そして、目的のスポットに到着です。いやー、本日も雲もなく、とてもいい景色ですねー。前回との違いは、時間帯が少し早いくらいでしょうか。はい、ご覧のとおり、雲海の、うの字もありません。

何なんでしょう。本当にここから雲海撮影ができるのか、すら疑問に思えてきます。けど、撮った方はいらっしゃるんですよねー。ここで文句ばかり言っていても、何の前進も得られません。失敗は成功のもと。ということで、ダメなときの気象条件を記録しておくことにします。今は、iPhoneの「天気」を見たら、勝手にGPSが発動して、今いる地点の情報を取ってくれる時代です。これを記録しておくことにしました。

上画面を見ると、湿度84%は、まあまあ良さそうなのですが、問題は、視程でしょうか。16kmとかなり良さげです。ただ、この16kmはあくまで結果であって、その真因は風にあるように思えました。現場にいた体感としては、4m/sはかなり強めです。次回は、風も考慮しないといけないですね。頑張ります。
ドラフト1位(雲海撮影)を2回続けて外してしまうと、本物のドラフト会議であれば、2年連続くじを外す、みたいな感じでしょうか、なんかもう慣れてきてしまって、いかに外れ1位で当たり選手を獲得するかに、楽しみを覚えてきてしまいます。今回は、外れ1位候補として、ここから車で30~40分くらいのところにあるジグマリンゲン城に行ってみることにしました。外れ1位だって、バズる可能性あるじゃないか、と気分はもはや、清宮選手をくじで外して、外れ1位として、九州学院高校へ、村上選手に会いに行くヤクルトスワローズのスカウトの心境です、今回は。
ということで、ジグマリンゲンの街にやってきました。この街は、ホーエンツォレルン城の南東に位置し、だいぶスイス寄りに行ったところにある街です。ジグマリンゲンの位置関係は、下記地図をご参照ください。主要高速道路からは少し離れてしまうので、ちょっと不便といえば不便かもしれないですね。

駐車場は、Parkhaus Prinzengartenというところに停めました。一応、この駐車場も恒例の評価をしておきますね。
①アプローチの容易性 ★★☆
駐車場自体は、見つけやすく、入りやすいので、その点においては星3つだと思います。が、いかんせん、このジグマリンゲンという街自体が、高速道路が近くを通っているわけではないので、その点でマイナス星1つとしました。

最後、下写真のところを右に入って入庫です。

右に入っていくと、このような入口があるということです。入口はだいぶ狭目だと思いましたので、ご注意ください。

②移動の容易性 ★★★
ここからジグマリンゲン城へは、徒歩4分です。この駐車場からの、街中への移動は便利ということができると思います。
③安全性 ★★☆
街自体は、のどかな平和そうな街です。駐車場も、階段の踊り場なんかには落書きがありましたが、とはいえ、薄暗い感じもなく、判断に迷うところですね。雰囲気はこんな感じです(下写真)。

ただ、周りからの目、という意味では、いっそのこと、屋外になってしまいますが、屋上まで行ってしまってもいいかもしれません。屋上といっても、この建物、不思議な作りで、斜面に建てられた立体駐車場のような感じになっていて、屋上が地上階みたいになっています。そういう意味では、屋上が一番人目につくということです。しかも、私が見たときは、屋上のほうが、空いているようでした。

④支払い・料金 ★★★
入庫時に駐車券をとったらバーが開いて入庫、戻ってきたときに駐車券を精算機に入れて精算、出庫時に清算済み駐車券を入れたらバーが開く、というシンプルな形式です。精算機は、地上階(=屋上)に1台あります。カードは使えず、しかも紙幣は50ユーロと100ユーロはダメという制約がありました。コインまたは、少額紙幣が必要となります。私は、持っていなかったので、パン屋で朝食を食べて、崩してからこの精算機に向かいました。

駐車料金は、以下の通りで、いろいろ書いてありますが、1日最大で2ユーロのようです。これは安いですね。つまり、先ほどの話と合わせると、2ユーロコインを持って、この精算機に来ればいいと思います。(2022年11月時点での料金)

⑤空き具合 ★★☆
これもおそらくは大丈夫だと思うのですが、私が行ったのは11月と閑散期だったもので、ガラガラでした。駐車台数は120台ちょっとのようで(正確に数えてはいないのですが、たぶん。)、そこまで巨大駐車場というわけでもありません。が、この街の知名度を鑑みたうえで、予想される訪問者数と駐車可能台数から推測するに、特に何もイベントのないような通常のときであれば、週末と言えども大丈夫だろうとは思います。
さて、駐車場に車を停めて、まずは徒歩2分くらいで、旧市街に行ってみます。さすがは日曜日の朝。ほとんど人はいません。旧市街エリアの面積はそこまで広くはありません。もちろん、それなりに可愛らしいドイツらしい建物があったりしますが、この街並みをもって、観光客を呼べるかというと、(街並み自体には)そこまでの集客力はない感じはします。それよりも、この街の最大の売りは、やはりジグマリンゲン城だと思います。後で、写真を掲載していますが、このお城の外観はなかなか素晴らしいと思います。

旧市街から少しだけ登って、ジグマリンゲン城のエントランスに行ってみました(下写真)。残念ながら、この画は普通です。ふーん、こんなもんか、という感じです。

が、ここで諦めないでください。このお城がなかなか格好いいなあという画は、実は反対側からの構図となります。反対側というのは、上の写真で撮影者が立っているところから見て、お城の向こう側という意味でもありますが、さらに行って、川の向こう側という意味でもあります。下地図に、ジグマリンゲン城を撮影するならば、まあこの2か所だろうなと思われる撮影場所1&2を記載しました。これから、この2か所の行き方などを、ご説明をさせて頂きます。

左右の橋、どちらからでも、向こう岸に行けるのですが、ここでは、(上地図でいうところの)右の方の橋から渡り、まずは撮影場所1へ。その後川沿いを歩き、撮影場所2へ。という流れでご説明したいと思います。
(上地図でいうところの)右の方の橋は、このように、線路沿いを歩く歩行者専用の橋です。

この歩行者専用の橋を渡り切ると、下写真のように二股に分かれます。右へ行くと、川沿いに下りていく道。左側が、写真をよく見るとお分かりになると思いますが、右へカーブして、(右手にあった)線路を超えていく、という作りになっています。ですので、行きたい方向は、右手のほうですが、そのためにはここでは左の道に進むということになります。

線路を超えて行った先で、別の道に当たりますが、右のほうへ行ってください。これから行こうと思っている撮影場所1は、丘の上です。そしてその丘は、右手の方角になりますので、迷ったら、(上写真で左側へ行った以降は、ひたすら)右へ右へを心がけていけばいいと思います。
先ほどご説明した、一回右へ行った後、下写真のような更に右へ入れる道があります。これも「右へ右へ」の合言葉通り、右へ入って、登っていきます。

しばらく登っていくと、下写真のようなちょっとした広場に出ます。ここが目指していた撮影場所1です。

ここから撮影できるジグマリンゲン城は、こういったアングルになります。いかがでしょう。なかなか美しいお城だと思うんですよね。けど、正直私も、このお城の存在自体、実はあまり知らなかったんです。とはいえ、これだけ立派なお城、もう少し知名度があってもいいようなもんですけど。観光PRがあまり上手くないのでしょうかね。個人的には、この見た目、まるで「黒いノイシュバンシュタイン城」と言ってもいいくらいです。この左下の崖の感じがなかなか格好いいと思っています。(外れ1位ですが、バズりませんかね。)

さて、この見晴らし台から下りてきて、線路をもう一度跨いで、川沿いに出ます。もうこの川沿いを歩いている辺りから、川の対岸にジグマリンゲン城は見えているのですが、私がそのあたりで良さそうな構図だなと思ったのは、Karls Hotelというホテルの前あたりからの景色です。ちょうど、下写真が、Karls Hotelです。このあたりから、振り返ってジグマリンゲン城を撮影してみます。

ここが撮影場所2です。ここからの写真が、下のようなアングルとなります。もう少し波が弱ければ、もっとはっきりと、逆さジグマリンゲン城が狙えるかもしれません。この川の水面も入れた構図もなかなかいいと思います。さっきから川、川と軽く言ってますが、この川、実はドナウ川です。この川の先には、ウィーンやブダペスト、さらにはセルビアのベオグラードまでも流れてくんですよね。そう考えるとすごいですよね。

それから、上写真も含めて、曇天なのがいまいちと思われる方もいらっしゃるかもしれません。それも確かにその通りなのですが、前述したマップを見て頂くとお分かりのとおり、これら撮影場所1、2とも、基本的には、北側から南へ向けての撮影となります。すなわち、逆光のリスクを負っているということです。あまり好天過ぎても眩しい写真になるかもしれませんし、このあたりが難しいところですよね。
ちなみに、お城の中に入るのは、大人1名14ユーロだそうです(2022年11月時点)。下写真に料金載っています。私は、いつものように中には入りませんでした。

そして、相変わらず、昼頃には家に戻り、午後はお昼寝をして過ごしました。このあたりは、前回のちょっと活動的なおじいちゃんのような行動パターンと全く同じです。
それにしても、雲海撮影は本当に難しいです。今回も朝っぱらから、更なるロケハンをしてきて、丘に登り、川沿いを歩いて帰ってきただけ、みたいな話になってしまったかも知れません。そんななかでも、少しでも、皆様のお役に立てる情報があれば幸いです。
ではまた。