ルーマニア・クルジュ=ナポカへ ~ ②サリーナ・トゥルダ編

クルジュナポカ2日目は、サリーナ・トゥルダに行ってきました。2022年11月時点のお話です。サリーナ・トゥルダとは、クルジュナポカの南東にあるトゥルダという街の外れにある塩坑です。塩坑とは、塩を採掘するために掘った洞穴のことで、現在、このサリーナ・トゥルダという塩坑は、地下遊園地として利用されているところです。

トゥルダの街外れと言いましたが、実際の場所は、このあと、行き方をご説明しながら、地図を交えてご説明していきたいと思います。

まずは行き方から。と言っても、たぶん何パターンかは行き方があって、果たしてこれが正解かどうかはよくわかりませんが、少なくとも私のようなアベレージ人間でも行ってこれたという実績は作ってきましたので、一つの参考にして頂ければと思います。

私は、クルジュナポカから、バスを利用しました。ただし、そのバスは、いわゆる公営(例えば市バスのような)のバスではなくて、Private Busみたいな扱いです。そのためなのかどうかはわかりませんが、グーグルマップの経路検索では見つかりません。私が調べたところ、おそらくはFANYという会社と、ALISという会社が、クルジュナポカからトゥルダへのバスを走らせています。ただ、バスの本数と、バス乗り場を考えたときに、後者(つまりALIS)のほうがいいんじゃないかなと思います。ALISのほうが、(FANYと比較して)より短距離路線を中心に走らせており、そのためか車体も小さくて小回りがきき、結果としてバス乗り場も中心地からの発着となっているようです。一方、FANYのバス乗り場は、クルジュナポカ駅の近くで、これがまた街の中心地からは遠いんです。もちろん、クルジュナポカ駅周辺のホテルの方はそれでいいと思いますが、中心地に宿泊されている方は、そんな遠くまで行くのは、ちょっと面倒ですので、わざわざFANYを選択にする理由はないとは思います。

ですので、今回はALISバス利用ということで話を進めていきたいと思います。公式サイトはこちらになります。残念ながら、ルーマニア語のサイトです。英語にはできません(2022年11月現在)。

https://alisgrupturda.ro/

けど、そんなに心配しないでください。ここで見たいのは時刻表だけです。運賃は乗るときに支払いますし、乗り場だって、私が今からご説明します。

まず、このサイトで、上のメニューにある「Programe de circulatie」にマウスをおくと、路線が表示されます。このなかから、一番上の「TURDA CENTRU – CLUJ NAPOCA」をクリックしてください。これだけです。

そうすると、時刻表がでてきます。まずは、トゥルダ発クルジュナポカ行きのバス。つまり、帰りの便が先に表示されます。そして、下のほうにスクロールすると、クルジュナポカ発トゥルダ行きのバス、つまり行きの便が表示されます。そして、曜日のタブをクリックすると、平日、土曜、日曜の時刻表に切り替わるという画面構成となっています。

下画像が、クルジュナポカ⇒トゥルダ便です。

まず、これらを見て頂くとおわかりのように、本数はかなりあります。あ、これらの画面は、画面コピーの都合上、全部表示し切れていません。途中で切れています。もっと遅い時間もちゃんとありますので、詳細は、公式WEBサイトで、最新情報とともに、ご確認ください。あくまでも、これらは例として画面を貼ったという意味合いです。

そして、サイトを見て頂くと気づかれると思いますが、土日は本数は少なくなります。さすがに、平日のように、20分毎というわけにはいきませんが、それでも、一時間に一本くらいは残りますので、そのせいで土日に行くのは止めるということまでは考える必要はないとは思います。

ということで、ここではまず行きの時間を検討しますので、スクロールして下のほうの時刻表を見ればいいということがわかります。

次に、このALISバスの(クルジュナポカにおける)乗り場をご案内致します。まず、地図を貼ります。この直角三角形を形成するエリアの直角のあたりです。近くに橋があります。そして、道路の(このマップでいうと)北側、三角形の外側に、バス乗り場はあります。

バス乗り場の写真を撮ってきました。目印は、この建物。日本のなんとか信用金庫みたいな建物の前、と覚えておけばいいと思います。ところで、この写真、寒そうですよね。はい、11月のクルジュナポカは、めちゃくちゃ寒かったです。

先ほどの時刻表に掲載された時刻に行けば、このような「ALIS」と書かれたバスがやって来るはずです。バスといっても、日曜日はこんな感じのマイクロバスでした。

ちなみに、私、翌日の月曜日も視察にいったところ、その日は、もう少し大きめのバスでした。ということは、このマイクロバス形式なのは、土日だけなのかもしれません。といっても、平日のバスも小さめです。

いずれにしても、赤文字で「ALIS」と大きく書かれたバスが来ますので、それに乗り込んでください。行き先掲示は、全面ガラスに紙が貼ってあり、「CLUJ NAPOCA - TULDA」といったことが書かれていたはずです。下写真も、月曜日の大きめバスがバス乗り場に停まっている光景です。迷ったら、「しんきん、しんきん、、」と唱えながらこのへんふらついていれば、見つかると思います。

運賃は、乗り込むときに運転手さんに直接支払います。一応、行先を「サリーナトゥルダ」と告げたら、16レイと答えてくれるはずです(2022年11月現在の料金)。

発車後、30分くらいで、バスはトゥルダの街に入ります。確か、トゥルダに入って2つ目のバスストップだったかと思います。ただ、もちろん、「次は○○です。」のようなアナウンスは入らず、おもむろにバスは各停留所に停まります。確か、トゥルダに入って2つ目だったと思うのですが、そのへんは、グーグルマップを見ながら、降りてください。まあ、次に行ってしまっても、どのみちトゥルダの街中なので、しれてます。それくらいの気持ちでいいと思います。降りたところを地図で示しておきます。

もう少し近い降り場があるのかもしれません。が、私はここで降りました。こんな感じで、「Salina Turdaはこちら」的な看板があるところです。下写真は、降りて、それまで乗っていたバスがちょうど行ってしまったところです(看板の後ろに行ってしまったバスが写り込んでいます)。

このバス停で降りる人は、かなり少ないです。ていうか、乗客はほぼ地元民という感じのバスです。Turdaからクルジュナポカに買い物などの用事で出かけて、その帰り、という方々が多いように感じられました。

この上写真の道路を渡って、左前方に延びる道をひたすら進んでいきます。ちょうど、シルバーの車の屋根越しに見える道です。

普通の住宅地のなかを歩きます。ほとんど人はいません。私、結局誰ともすれ違いませんでした。

最後のほうなんかは、とても観光スポットがあるとは思えないくらい普通の住宅地です。

最後、突き当りを左へ少しいって、すぐ右に曲がると、正面にこのような建物が見えてきます。これがサリーナ・トゥルダの入り口となります。他のところにも入口はあるようですが、今回私が利用したのがこの入口です。

中に入ると、早速チケット売り場があります。ご覧のように、月-金は50レイ、土日は60レイのようです。反射して顔が写ってしまったので、金額のところだけ切り取って貼っています。

チケットを買って、中に進みます。この扉が入口です。

扉の向こうは、延々とこのような坑道を歩くことになります。

下写真のマップでいうと、左のほうの①の坑道を、左の方から歩いてくるイメージです。ちなみに下写真のマップ、わかりにくいのですが、上の図が横から見た断面図、下のほうが上から見た図で、下のほうを参考にしたほうがまだわかりやすいと思います。

途中このように、右へ入れるところもあります。ここを右に入ると、昔、塩を採掘していた頃の道具などが展示されています。

こういう道具が展示されているちょっとしたスペースです。が、あまり見ている人はいません。だいたいの方の目的は、地下遊園地だと思われます。

ここ(下写真)のところで、右に曲がります。ルーマニア語は読めませんが、右へ行ったらアミューズメントパーク、みたいな写真が貼ってあるので、なんとなくわかると思います。ちなみに、このまま真っすぐ行ってしまうと、もう一つの入り口(出口)のほうに行ってしまうようです。ですので、ここで右に曲がってください。

下へ降りていく階段があります。このあたりから塩が張り付いていて、滑りやすくなっているので、ご注意ください。

すると、こんな地下に、およそ似つかわしくない超近代的というよりも超未来的な、建造物が現れます。これが下に降りることができるエレベーターです。これに乗って、ア・バオア・クーでのワンシーンのように「(ジオングには)足がないようだが」「あんなのは飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」とシャア大佐と整備士の真似ごとをしながら下りて行ってもいいですし、階段で下りることも可能です。階段は、この下写真の右側に進んでも左側に進んでもあります。

見えてきました、地下遊園地。これはエレベーターの横あたりから撮影した全景です。ア・バオア・クーというよりは、ジャブローのほうがイメージ近いかもしれないですね。

私、階段で下りたので、その途中からの景色です。こんなところに、観覧車があることに驚きです。なぜこんなところに作ろうと思ったのか、その発想が完全にアベレージを超えています。

観覧車の近くにやってきました。観覧車自体はそこまで大きくはないですが、なんなんでしょう。光と影の加減でしょうか。白い骨組みがとても美しく見えます。これはなかなか面白い画が撮れました。こんなふうに屋内にある観覧車、あまり見たことがありません。

すいません、先ほどから「遊園地」という言葉を使ってしまいまいたが、アトラクションとして特筆できるものは、この観覧車くらいです。「地」が要らないのかもしれません。地下遊園。なんか、遊園になっただけで、一気にしょぼさを感じるのは私だけでしょうか。きっと向ヶ丘遊園の影響が大きいような気がします。後は、こんな風に卓球台があったり。

ビリヤード台があったりします。こんなところでやるか、とも思いますが、意外とやっています。

子供向けの遊具もあります。小さいお子様連れの方は是非。とは言い切れないですね。ここまで来るのは結構大変ですので。それにしても、こうやって見ると、後ろの壁のマーブル模様も綺麗だったりします。

パターゴルフもあります。小さいお子さん連れのご家族が結構いらっしゃいます。

それにしても、不思議な光景です。アトラクションとしては、全部いまいちな感じで、もしこれが普通に地上にあったならば、絶対にやらないと思うのですが、それでも、この場の雰囲気のせいでしょうか。ちょっと試してみたくはなってしまいます。そう思った方。真ん中あたりに、このような遊具のチケットを売るブースがあります。

これ(下写真)が価格表です。上半分がルーマニア語、下半分が英訳です。Wheel、つまり観覧車は8分で15レイとのこと。一人で試せるアトラクションはこれくらいですし、ここはひとつ、記念に乗ってみることにしました。手書きで書いてありますが、キャッシュオンリーだそうです。

乗ってみました。8分というのは、1周ということです。ゆっくり回ります。そして、上のほうに来ると、意外と高いし、歩いて席を移動すると結構揺れます。まあ、景色は?と言われると、先ほどのエレベーター横あたりから見る景色とそんなに変わりません。そりゃあそうですよね、高さはあそこと同じようなもんですから。唯一の違いは、上の方まで来ると、洞窟の上部が間近で見られること、くらいでしょうか。けど、これもいい経験だと思うことにします。

実は、まだ更に下にいけるところがあります。下のほうを見ると、池があるようです。ジャブローだったら、これは完全に、カツ・レツ・キッカがアッガイの頭の上を通るところです。

その池への下り方は、入口から下りてくる巨大エレベーターの左側に、小さなエレベーターがあり、それで下りれますし、その横には階段もあります。そして、トイレもここにはありますので、この点はご安心ください。

最深部にやってきました。ボート遊びを楽しむ方々がかなりいらっしゃいます。待ち状態でした。ここでは人気のアトラクションのようです。

ちなみに、ボート遊びのお値段は、20分で30レイ。まあまあの値段です。レイのレートをもう一度申し上げておきます。1レイ=30円ですので、900円です。さすがに私も、いくら記念と言われても、一人ではボートには乗りませんでした。

後は、こんな感じの池のなかに休憩所があったり。最深部はだいたいこんなところでしょうか。

そして、先ほどの観覧車があるフロアには、お土産屋さんがあったりもします。このブース、1周にわたって、いろいろなお土産が売っています。目立ったところでは、塩を使ったバスソルトとかでしょうか。ん?塩を使ったバスソルトって、なんか表現おかしいですかね。要するに塩推しです、ここは。

後は、岩のような置物のような(右のほう)。そのほか、キーホルダーなども売っています。

一応私も記念に、エコバッグだけ買ってみました。SALINA TURDAなんてプリントしてあっても、普通、何のことだかよくわかりませんよね。けどいいんです、これは記念です。

帰りはこのエレベーターで。と思ったのですが、これがものすごく混んでるんです。1機しか動いていないし、動きはゆっくりだし、しかも大行列だし。仕方ないので、歩いて登ることにしました。ちょうど、このエレベーター写真の左側の木組みの部分が、階段です。

来た道を辿り、入口に戻ってきました。反対方向の出口に行かないように気をつけてください。今回私が利用した入口のは、突き当り左のほうです。(何のことがわかりにくいですが、もし行かれる方がいらっしゃいましたら、たぶんわかると思います。1か所だけ突き当たって、右か左かの選択に迫られる場面がありますので、そこは左、という意味です)。ここでは、ニュータイプでない限り、カツ・レツ・キッカが、そこ左!みたいに教えてはくれませんので、ご注意ください。

先ほどの入り口あたりにも、お土産屋さんはあります。実際、先ほどの地下と同じような品揃えでした。先ほど買い逃しても、最後にもう一回チャンスはあるということです。

先ほどと同じ道を通って、バス停を目指します。ただ、帰りは、当然、逆車線になりますので、先ほどバスを降りた場所とは違くて、クルジュナポカに帰るバスのバス停を探さないといけません。

まず、バス通りに出るところまでは特に問題ないかと思います。そして、クルジュナポカ方面は、道路を渡る必要はありません。問題はここからです。バス停と思われるところが、2か所あります。通って来た道がバス通りに当たるあたりにちょうど三角洲のようになっているところと、そこから数十メートルだけクルジュナポカとは反対方面(つまりトゥルダ側)にいったところです。しかも、そのバス停らしき、と言っても、我々が乗りたいバスは、ALIS BusというPrivate Busみたいなマイクロバスなので、そもそもこのバス停看板だって、信用なりません。このバス停は、市営バス用なのかもしれませんし。実際、トゥルダの市営(町営?)バスのようなのは、このバス停に来たりはしています。

私もちょっと自信なかったので、地元の人に聞いてみることにしました。と言っても、なかなか地元の人が見つからない環境なんです、ここ。人がまるで歩いていません。人を探すのが一苦労でした。ようやく聞き出せたのが、こちら。下の地図をご参照ください。先ほど行きに貼った地図よりも少し拡大しています。

サリーナトゥルダから歩いてきて、バス通りに当たったところを、左へ数十メートルいったところのバス停が正解です。三角洲にあるダミーは無視してください。写真もつけておきます。ここです。

目印は、この十字架がついているオブジェですね。この前で待っていてください。

それからもう1点だけお伝えしておかないといけません。冒頭で下記サイトで時刻表の見方をお伝えしました。

https://alisgrupturda.ro/

ところが、このサイトの時刻表には、Turda Centruの発車時刻しか載っていません。こればっかりは仕方ないんです。どうも、このへんの国では、バス停ごとの時刻表なんて無くて、途中の停留所から乗る場合は、ある程度予測しなくてはなりません。

今回の私の経験からお話すると、Turda Centru発の時刻の、2分後にバスは来ました。ここからたぶんかなり近いんだと思います。

運賃は、来た時と同じ16レイでした。乗り込むときに、運転手に支払います。

そして、私が乗ったバスは、かなり混んでいて、相席のような形になってしましました。けど、クルジュナポカ行きのバスに乗れたことの安堵感のほうが強かったですね、このときは。

ということで、無事クルジュナポカに戻って来れました。ここで、アムロ・レイのように「僕には帰れる場所があるんだ、わかってくれるよね、ララァ」みたいなことを言っても言わなくてもどちらでもいいと思います。

③クルジュナポカ編(仮称)に続きます。

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