夜行列車でスロベニア・リュブリャナへ ~ ③リュブリャナ編

今回のスロベニア旅、もう一度行程をおさらいしておきます。基本的には、土日をフル活用した形で、だいたいで言うと、土曜午前:ブレッド観光、土曜夕方:リュブリャナ観光、日曜午前:ポストイナ鍾乳洞、日曜夕方:リュブリャナ観光、そして日曜夜の夜行列車で帰る、という行程でした。そして、当ブログに当てはめると、①ブレッド編、②ポストイナ鍾乳洞編としてご紹介してまいりました。今回は、③として、リュブリャナ編です。ただ、この行程を見ておわかりだと思いますが、リュブリャナ観光は、土曜夕方と日曜夕方と2回にわけて行いました。それをそのまま時系列で書いていくのも、何となくおさまりも悪いので、特にお伝えしたいことを中心に、章立てして、書いていこうと思います。ですので、時系列は無視します。土曜の出来事と日曜の出来事は混ぜこぜ、ということです。

ということで、こんな感じで章立てしてみました。

1.治安情報

2.観光スポット

3.夜景スポット

4.お土産

5.食事

たまには、こういう感じもいかがでしょうか。では早速いってみましょう。

1.治安情報

治安のお話をする前に、まずリュブリャナという街の全体感からご説明致します。おそらく観光客の方が訪れるであろうエリアを中心にお話しますと、街全体はこのような感じになっています(下地図)。

要するに、リュブリャナ城とその城下街のような形で旧市街があり、そこあたりが観光の中心となっています。そして、駅およびバスターミナルは、旧市街から北へ少し離れているという位置関係です。その間は、(通る道にもよりますが、)約1km。12,3分くらいの距離となります。

この位置関係を頭に入れたうえで、私が感じた治安のお話を進めます。まず、旧市街については、問題ないレベルと言えます。もちろん、観光地ですので、一般的なスリなどの軽犯罪には常に注意は必要ですが、私、暗くなってからもリュブリャナ城に登りましたし、旧市街内は、(私の経験からは)全く危険は感じませんでした。

リュブリャナ駅内やバスターミナルも、スリくらいを注意しておけば大丈夫でしょう。私が本日、言いたかったことは、リュブリャナ駅から旧市街までの、この約1kmのルートのお話です。

リュブリャナへは鉄道またはバスで到着される方、特に夜到着されるという方もいらっしゃると思います。そういった方は、是非参考にしてください。

リュブリャナ駅またはバスターミナルに到着して、まず皆様がされることは、目的地(おそらく旧市街方面)へのルートを、グーグルマップなどで検索することと思われます。そうすると、最短で出てくるルートで歩いていこうとされる方もいらっしゃるかもしれません。確かにバスターミナルを出て、目の前に旧市街へ向かう道はあり(上マップの①)、一番近そうですし、ここを通って行きたくなります。が、この①の道は、昼間でもちょっと薄気味悪かったです。車や人の往来もあまりなく、薄暗いアーケードのようになっていて、夜なんかはかなり暗いです。実際、私はこの道を歩いていて、物乞いに声を掛けられました。アーケードの柱が陰になって、ちょっと雰囲気は良くないです。できれば①の道は避けたほうがいいと思います。

一方、(②は一旦飛ばして)③の道は、広くて、車通りも多く、まあまあ明るいです。この道がバス通りにもなっていて、どうやらメインストリートっぽいです。

そして、②はその中間、といったところでしょうか。道は細いですが、車も人もそれなりに通っていますので、まあ普通といったところでしょうか。超安全策をとるなら、③。やや安全策で②。という感じです。

③の道は、東京駅をイメージすると、ちょうど永代通りみたいな位置関係です。ちょっと駅とずれていて、この道は鉄道線路を突っ切って通っている、みたいな。道は広くて車通りはあります。ということで、駅に到着する方は、このリュブリャナ駅、メインストリート(③)とは少しずれているところに位置している駅である、ということは、頭に入れておいてください。

論より証拠。私、暗くなってから、これら①②③の道を写真とってきました。いずれも駅から旧市街方面に向かっての写真です。

まず、下写真が①です。木々がうっそうと茂っていて、車や人の気配はあまりないです。駅からすぐに延びている道とは思いにくいです。(※iphone撮影で光を拾ってしまっているようですが、体感としては、もっと暗いです。)

次に下写真が②。それなりに人は歩いています。少しだけ裏通り感はありますが、そこまで危険度は高くありません。実際、私は上のマップに載っていますが、「シティホテルリュブリャナ」に宿泊しましたが、実際は①経由のほうが近いのですが、結局、駅との往復は、毎回この②の道を使いました。(ちなみに、ホテルの方まで行くと、①の道でもそこまで雰囲気は悪くはありません。要は①は途中が薄暗くてあまりおすすめできないということです)

そして、下が③の道、リュブリャナの永代通りです。明らかに他と比べて近代的です。ちなみに、これら3つの写真は同じ時間帯に撮りました。この①の道の入り口には、インターコンチネンタルホテルやら5つ星ホテルが並んでいます。明らかに、こっちのほうが中心地感はあります。私が、「駅はメインストリートからずれている」と言ったのは、こういうことなんです。

したがって、リュブリャナ駅に到着した方。グーグルマップの最短経路に惑わされないでください。ちょっと遠回りになってしまいますが、合い言葉は、「永代通り(③)、またはその手前の道(②)から、旧市街を目指してください」というです。

そして、旧市街へ行けば、夜でも賑やかに楽しそうにお酒を飲んでいる人達で賑わっていることでしょう。是非、この点だけ注意して、楽しいリュブリャナの夜を過ごして頂ければと思います。

2.観光スポット

リュブリャナの旧市街はそれほど大きくないので、半日あれば回ることはできると思います。なので、午前中にブレッドないしポストイナ鍾乳洞に行って、午後リュブリャナ観光、という行程で十分だと思います。あ、だけど、私、大聖堂とか教会などには入らないで、外から写真を撮るだけなので、中に入ってじっくりと見学したい方は、それ相応の時間を充てて頂ければと思います。私、こんな感じなので、観光スポットについて、うんちくを語る資格はないですよね。

街はそんなに広くない、ということと、そしてこれらはだいたい固まっている、ということくらいは、経験からお伝えできるかと思います。下に主な見どころを記入しました。アベレージ的には、これくらいを回っとけばいいのかなと思います。

まずは、下写真が、日本橋の麒麟像。ではなくて、リュブリャナの「竜の橋」です。邦画・麒麟の翼では、中井貴一さんが麒麟像の前で亡くなっていた、というあれです。いや、すいません、ここはあれではないです。こっちのは竜の像です。どっちがどっちをオマージュしたのかはよくわかりませんが、橋にあることや翼があるということが共通しているせいか、どことなく似ている感じはします。そして、竜はリュブリャナのシンボル的存在となっているようです。街のお土産さんでは、竜をモチーフにしたものがたくさん売られています。

次に、聖ニコラス大聖堂のあたりにやって来ました。下写真の右側が大聖堂なんですが、大聖堂の正面からはなかなか写真が撮れなかった(正面側に、スペースがないため)ので、旧市街の通りから撮影にしてみました。

次に、上マップで「広場・噴水・市役所」と書いたあたりです。このあたりが、一番旧市街の趣があるかな、と思ったので、記念に撮影しておきます。

こちらは、Triple Bridge(三本橋と言えばいいのでしょうか)と、その左岸に見える茶色の建物が教会です。この三本橋のあたりが賑やかなエリアです。三本橋とは、文字通り、三連の橋がかかっています。緑にライトアップされているあたりです。

そして、そのTriple Bridge(三本橋)から、お城の山のほうを眺めたところです。山の上でライトアップされているのがリュブリャナ城です。私、この街をだいぶ歩き回って、撮影ポイントを探し回りましたが、個人的には、このアングルの写真が一番気に入っています。

これで、だいたい、前述のマップの記入したポイントは(リュブリャナ城を除いて)ご紹介できたのではないでしょうか。あっという間でしたね。でも、実は、こんなもんなんです。ただ、写真でお伝えできたかはわかりませんが、(こじんまりしていますが)雰囲気はなかなかよくて、きれいな街だとは思います。リュブリャナ城については、次の「3.夜景スポット」で少し触れます。

3.夜景スポット

さて、私は、こういった街に来たら、街の全景を一望できるところに行くのが好きです。そして、可能であれば(治安などに不安がなければ、という意味です)、夜景撮影も行います。ということで、どこに行けば一望できるかな、と見渡したところ、明らかにここだろうというところが、上の写真ですぐに見つかると思います。そう、リュブリャナ城です。早速、歩いて登ってみることにしました。

登ったところは、展望台のようになっていて、下写真のようなテラスレストランもあります。更に昼であれば、お城にも入ることはできますが、残念ながら、私が到着したときは既に閉館していましたので(というか、もともと入るつもりはありませんでしたが)、この展望台から景色だけを楽しみます。

下写真、これでも頑張って、木や茂みが少ないところから撮影したつもりです。リュブリャナ林業組合の方、もう少し伐採したほうがいいと思います。あ、もしかして、お城に入ってあがれば綺麗に見えるとか?もしやこれはお城に入らせるための、昨日ブレッド城と同様の手口でしょうか。真相はわかりません。だけど、あっちと違って、こちらはそれなりには見えます。眼下は旧市街です。

Triple Bridgeと教会・広場だって、頑張ればこのように写真撮れます。下写真も、リュブリャナ城からの夜景の眺めです。

次に、夜景の番外編として、下のマップのSunset View Point SAHAと書いてあるところにも行ってきました。リュブリャナ城の背後のほうになります。元々は、リュブリャナ城自身を、更に上(または同等の高さ)から、撮影したいな、という思いで、この場所を目指したのですが、残念ながら、このポイントからリュブリャナ城は見えません。

そのかわり、ポイントの名前のとおり、綺麗な夕日を見ることができました。元々私が目指した、「リュブリャナ城を更に上方から、そしてバックに旧市街全景を入れるような」イメージの写真は、ドローンがないと難しいという結論がわかりました。

4.お土産

お土産屋さんは、街の至るところで、というわけにはいきません。小さい街ですので、お土産屋さんも数軒です。下の赤いあたりにありました。マグネットとかスノーボール、Tシャツなど、定番品は買うことができるでしょう。竜をモチーフにしたものがやたら多いです。

私ももちろん、記念にマグネットとか買ったりもするのですが、何より、その場所の工芸品のようなものを買うのを楽しみの一つにしています。ハンドメイドのものと言いますか。で、今回のリュブリャナ、上マップでいうとTriple Bridgeの近くに赤丸付けたあたりのお店が、ハンドメイドのものが少し置いていました(本当にそうかはわかりませんが、一応、そう書いてありました)。それ以外のお店は量産品が中心です。

今回私が買ったものはこちら。まず、民族衣装を着た人形。一応、Hand Madeと書いてあります。本当かなあ。

それから、魔女の人形。こちらは、だいぶハンドメイド感はあります。店員さんによると、これ、スロベニアでは魔除けの意味合いがあるそうです。面白そうだから買ってみました。会計を済ませて、店を出ようとしたら、店員さんが再び「家の中で、絶対に、ドアのほうに向けて、吊り下げておくんだよ。そうすると、魔除けになるから。絶対にそうするんだよ。」やたらと念を押してきます。そこまで念を押されると、やらないと悪いことが降りかかるような気がしてきました。なんか、変な十字架を背負わされてしまった気分です。もちろん、家に帰って、すぐに吊るしました。下写真は、うちで吊るしてある写真ですが、めちゃくちゃ角度を調整して、(家の中から)ドアに向けています。

5.食事

最後に食事の話をします。リュブリャナでは2回、夜ご飯を食べました。1日目は土曜日の夜(宿泊した日)。2日目は、日曜日、帰りの夜行列車に乗る前のご飯です。

一日目は、スロベニア料理を食べることにしました。Gostilna Sokolというレストランです。旧市街のなか、「噴水・広場・市役所」とご紹介したあたりにあります。こんな感じの人形があるので、すぐにわかると思います。

中に入ると、雰囲気は抜群です。こういう雰囲気、結構好きです。

メニューは、メインディッシュのところだけ写真とりました。この一番上のFarmer's Plateというのが、スロベニアでは有名な料理のようです。20ユーロはまあまあ高いとこの時は思いました。が、どうも、この街、物価の割にレストランはどこも割高な価格設定となっているようなんです。他のレストランもメインディッシュは結構高いです。レストランで食べる、という行為自体が、贅沢というスタンスなのでしょう。ですので、今となっては、これは観光客向けメニューですし、こんなもんなんでしょう、と思っています。

ということで、注文してみました。Farmer's Plate。豪快にいろんなお肉が乗っています。美味しかったですけど、ドイツ料理に非常によく似てますね。ソーセージや、ポテト、ザワークラウト(酸っぱいキャベツ)が乗っているあたりは。

2日目の日曜日。夜行列車に乗って帰る日ですが、その前に、今回もラーメンを食べました。私、こうやってヨーロッパの各地に旅行したときに、ラーメンを食べてみることにしています。

行ってみたのは、Tokyo Piknikというお店。川沿いにあります。下写真が店構えです。「ラーメン」とか日本語書いちゃて、なんだかなあ。とか思いながらも、入ってみました。

これがメニューです。とんこつラーメンを注文してみることにしました。きっと、とんこつと言いながら、どうせとんこつ醤油みたいなのが出てくるんでしょ、けど、それでいいや。ひさしぶりにとんこつ醤油も食べたいし。くらいの気持ちで頼んでみました。さらに、餃子もつけてみます。

ラーメンきました。これにはびっくりしました。ちゃんとしたとんこつラーメンです。麺も細麺です。卵もちゃんと味玉です。チャーシューも味が染みてて美味しそうです。きくらげだって入っています。一体どういうことなでしょう、ここ、スロベニアですよ。

食べてみました。見た目通り、これは美味しいです。厨房の奥までは見れませんでしたが、日本人のいるような雰囲気はありません(実は、奥にいらっしゃるのでしょうか?真相はわかりません)。チャーシューも柔らかくて美味しいです。まさかリュブリャナでこのレベルのラーメンを食べられるとは。

こうなると、さらにメニューを見ていたら、チャーシュー丼も食べてみたくなってきました。店員さんに、「チャーシュー丼をテイクアウトできる?」と聞いたら、できるとのこと。早速、作ってもらって、夜食にすることにしました。

ということで、帰りの夜行列車の個室のなかでで、車窓を眺めながら、夜中にこのチャーシュー丼を食べて、満足して眠りについたのでした。(写真は、持ち歩いたので、だいぶ崩れてしまいました)

これにて、今回の「夜行列車でスロベニア・リュブリャナへ」の全3回が全て終了となります。お付き合いくださいましてありがとうございました。このなかから、少しでも皆様のお役に立てる情報があれば、そして、皆様の道しるべになれれば幸いです。

ではまた。

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