【2022年4月回想】ドイツの古城ホテルに泊まる
前回の投稿では、ドイツのお城(ホーエンツォレルン城とリヒテンシュタイン城)に関することを取り上げさせて頂きました。今回は、それ繋がり、ということで、再びドイツのお城関連のお話をさせて頂こうかなと思います。
以前、アルベロベッロのトゥルッリに泊まるとか、マテーラのサッシに泊まるとかを投稿したことがありますが、今回はその○○に泊まるシリーズの一環です。私は、普段はコストパフォーマンスを意識してホテルを選ぶようにしているので、ごく普通のホテルに泊まることが多いのですが、一方で、こういったその地域独特の建物に泊まるのは割と好きなんです。というわけで、今回は2022年4月にドイツの古城ホテルに泊まってきたときのお話をさせて頂きたいと思います。私、極めて平均的な感覚を持っていると思っていますし、そんな私が古城ホテルに泊まってみたいと思ったわけですから、きっと皆さま方のなかでも、古城ホテルに興味がある方もいらっしゃるのではないか、と勝手に考えています。そんな方々が、不安や疑問に思われるであろうことを、アベレージ視点からお話させて頂きたいと思います。ただ、やっぱり、記憶が曖昧になってきてますし、写真も当時はブログを意識したものになっていませんので、そのあたりは割り引いて聞いて頂けたらと思います。
この記事の対象者は
ドイツの古城ホテル(今回のお話はシェーンブルク城ホテルです)に興味はあるが、以下のことが気になって躊躇されている方。
・シェーンブルク城ホテルの予約の仕方は?
・古城ホテルって高いんじゃないの?
・部屋はどれを選べばいいの?
・(予約時に出てくる)4コースディナーの内容は?
・周辺の見どころは?
といったことを中心にお話できればと思います。
ドイツで古城に宿泊することができるホテルといったら、おそらくはラインフェルス城か、シェーンブルク城あたりが有名どころかと思います。私も、ご多分に漏れず、この有名どころからの、シェーンブルク城ホテルを選択しました。
なぜシェーンブルク城のほうにしたかと言いますと、まず単純にうちから行くぶんには、近かったこと(実際には、これら2つは同じようなエリアにあり大差はありませんが、当時の私は全く土地勘がなかったもので)。それから、シェーンブルク城のほうが、この後お話する”古城ホテル・新館の罠”(これについては後述します)にひっかかるリスクが低そうだなと思ったからです。
まず、予約の仕方からお話させて頂こうと思います。予約は、もしかしたら、いろいろな予約サイトからも可能なのかもしれませんが、一番無難なのは、公式サイトからだと思います。お部屋の情報を見ながら、予約していけますので。公式サイトは下記になります。シェーンブルクは、Schönburgと書きますが、このöを打ち込めないときは、oeと、つまりSchoenburgと打ち込んで検索してください。
https://www.hotel-schoenburg.com/
古城ホテルって高いんじゃないの?という疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思いますので、その点についても、これからあわせてお話させて頂ければなあと思います。
まず、大きなところ(全体論)からお話しますと、料金は、①ピークシーズン(ハイシーズン)と②それ以外の2パターンに分けられます。そして、それらのなかにおいては、平日だろうと土日だろうと値段は変わりません。まずこの点、私のような普通の会社員にとって、土曜日に泊まって、日曜に帰ってくる、というパターンで動きやすいので、これはありがたいです。ホテルによっては、土日は高く設定しているところもありますし。アベレージ視点からみて、この点、グッドです。
そして、値段は、お部屋によって細かく設定されています。この公式サイトに部屋ごとの価格表が載っていました。2022年11月現在です。一番左の列が部屋番号、これはこの後の説明でも度々使う重要な番号です。そして3番目の列(Vor~/Nachsaison)が、それ以外の時期つまりローシーズンの価格。4番目の列(Hauptsaison)がピークシーズンの価格です。値段は、お部屋によってかなりバラつきが見られます。

ここに書かれた値段は、ディナー付きです。例えば、上から2番目の12のお部屋を例にとってご説明します。今、この例をご説明するために、この公式サイトで、空室検索してみました。すると、こういう画面になります。(今は11月で、ローシーズンです)

240ユーロ?ん?さっきの価格表には、310って書いてあったぞ?と思われるかもしれません。この画面で、さらに、「Show rates」ボタンを押してください。すると、2種類の価格体系が出てきます。下のほうの「Rate with 4 Course Dinner」が310なのが見てとれると思います。逆算すると、ディナーは一人当たり35ユーロということです。240が部屋料金、35×2名分をプラスして、310ということです。これで、上の価格表との整合性はとれました。

そう考えていくと、例えば15番のお部屋、価格表には220ユーロとなっています。このお部屋は2名部屋ですので、もしディナーをつけなければ、35×2をマイナスして、1部屋150ユーロということになります。

私のように一人で行く人にとっては、このホテル、一人部屋設定があるのもありがたいポイントです。一人部屋は、部屋番号17と19です。安いほうの19に至っては、価格表上はディナーつきで120。ここから、もしディナー無しにすれば35を差し引いて、85ユーロです。これはもう東京のビジネスホテル並みです(ビジネスホテルだってディナーはつきませんので、条件は同じです)。これは、ちょっとビジネスホテルに泊まってくるか的な感覚で行ける値段設定かと思います。ちなみに、私は今回はちょっと強気に17(高いほう)を予約してしまいました。

と、ここまで価格の話となりましたが、あくまで価格は2022年11月時点での調査結果です。ドイツでは最近燃料費も上がってきていますし、今後の値上がりは十分あり得る話だとは思います。
次に、4コースディナーをつけるべきか、否か。ですが、2名以上で行かれる方は、つけてもいいのかなと思います。実際、私はディナーをつけたので、そのコース内容については、後述します。35ユーロに値するかどうかは、皆様方でご判断頂ければと思います。なにより、古城のなかのレストランで食事することができますので、そのレストランの雰囲気は素晴らしかったです。
一方で、一人で行かれる方は、十分に検討する必要があります。何を検討するかと言いますと、冷静になって想像してみてください、まわりは夫婦やカップル、ファミリーばかりのなか、ひとりで食事する寂しさを。しかも、アラカルトならともかく、コース料理です。次の料理を待っている間の、間の持たせ方、周りからの視線。私は、何度も何度もコースメニュー表を手にして見ては、テーブルに置いたりの繰り返し。それはもう修行です。その修行に耐えられるかと、古城ホテルのレストランの雰囲気を味わいたいか、という気持ちとを天秤にかけて、判断されたらいいと思います。
それから、どこの部屋を予約するべきか、これも予約時に迷うポイントだと思います。これについても言及させてください。
せっかく古城ホテルに泊まるんだったら、お城のなかに泊まりたいと思いませんか?なにをもって「お城のなか」というか、その定義は定かではありませんが、少なくとも私だったら、新館とか別館とかには泊まりたくはないです。が、残念ながら、世の古城ホテルのなかには、こういったお部屋も用意されていることは事実です。これを「古城ホテルなのに新館問題」とか「古城ホテル・新館(または別館)の罠」と私は勝手に呼んでいます。意味は、そのまんまです、何のひねりもありません。が、我々平均的な日本人は、せっかくドイツまで行って、このような罠にひっかかるべきではありません。では、その罠を避けるためにはどうしたらいいか?まずは、罠が少なそうなホテルを選ぶこと。それが、私が今回(ラインフェルス城ではなく)シェーンブルク城を選択した理由のひとつです。どうも調べていると、ラインフェルス城は新館のお部屋も結構ありそうだったので・・。というか、新館かどうかの見分け方、よくわからなかった、というのもあります。
旅行代理店を通したら、そういった罠は避けてくれるのかもしれませんが、一番確実なのは、自分でホテルおよびその部屋を指定することです。そして、こちらの公式サイトからはそれが可能です。部屋番号単位で、予約できるからです。ここからは、シェーンブルク城ホテルについて、私が実際に行った経験も交えてお話させて頂こうと思います。
まず、チェックインしますと、このような城内マップをもらえます。実際には、公式ページにも載っているようですが。このマップは実際私が泊まったときにもらったもので、一番上のマスキングしてあるところに名前、そして、私が泊まった部屋や日付、値段まで載ってしまっていますね。。それと、Wifiのパスワードも載っていましたが、ホテルに迷惑がかかるといけませんので、そこもマスキング致しました。

先ほど、新館旧館というお話をしましたが、このホテルには新館というものはありません。全ての部屋がそれなりに由緒正しそうな雰囲気を持っていそうです。そして、一応、全てのお部屋が、城壁のなかにあるようです。ただ、そんななかでも、できれば、”離れ”(離れといっても、もちろん城壁のなかですが)のようなところは避けたいところです。できれば、いわゆる、あのシャトーのような、中心的な建物の中に泊まりたいと思いませんか?どの部屋が、”離れ”に該当するのか。その手がかりとなるのが、このマップ、ということです。
上のマップで、赤く囲った部分が、いわゆるシャトー部分です。できればこの中に泊まりたい、と言ってたところです。で、このマップ上の数字と、部屋番号が一致しないのが少し厄介なのですが、まずマップ上で注目すべきところを、黄色く囲みました。
説明の都合上、順不同で申し訳ありませんが、まず、13番を見てください。説明書きには、Zimmer 26と書かれています。Zimmerとは部屋のことです。そして、マップ上で13を探してみると、左隅にあることがわかります。このことから言えるのは、「26番の部屋は離れのような格好になっている」ということがわかります。同様に、分析を進めます。
マップ上14番。こちらは、Zimmer 37。そして位置は、シャトーから少しずれていて、ここはタワー棟みたいなところです。
マップ上18番。こちらは、Zimmer27/28。そして位置は、これまた左隅の離れのようなところです。
マップ上19番。ここは、Zimmer 40-44となっていて、位置は別棟(朝食会場のほう)となります。
そして、もうひとつ紛らわしいのは、マップ上12番。Hochzeitssuiteと書かれていますが、ここはZimmer 25の部屋名称のことです。
以上のことから、できれば避けたいのは、部屋番号25, 26, 27, 28, 37, 40-44ということになろうかと思います。といっても、「できれば」ということですよ。
これで、「古城ホテル・新館(または別館)の罠」は回避できることと思います。
さて、ここまでで、準備段階である予約は完了となります。ということで、遡ること2022年4月に、このシェーンブルク城に行ってまいりました。今回は車で出かけました。
まず車で行かれる方が気にされるかもしれないLow Emission Zoneについては、ここに辿り着くまで、一切ありませんでした。この点はご安心ください。
次に駐車場についてですが、下写真をご覧ください。このせっまい橋を渡って、左側に10台くらいの駐車スペースがあります(ちょっとだけ車が写っているような)。そこがメイン駐車場となります。右に続く道は関係者専用です。私が到着したときには、既に数台停まっていて、その車達は、どうやら近くにハイキングに行ってた人達が停めている様子でした。ちょうど、前回のホーエンツォレルン城の撮影スポットのときの逆パターンですね。

ちょっと駐車場狭すぎない?と思われる方。ご安心ください。実は、私が撮影している橋の手前側、実はここも駐車場です。ホテルの、というより、周辺にハイキングに行かれる方のための一般駐車場といった感じでした。こちらに停めてもいいと思います。もちろん、どちらに停めても無料です。
車を停めたら、城壁のなかに入っていきます。なかに入っていくと、中世感が一気に増していきます。

しばらく登っていくと、ライン川が見渡せる広場に出ます。ちょうど下写真のような光景です。

その広場の一角に、受付があります。このように緑のツタで覆われている建物です。このなかでチェックインします。チェックインの際に、ルームキーと先ほどのマップを手渡されます。確か、ここから部屋までは、案内係の人がついてくれて案内してくれたと思います。

私の部屋は、部屋番号17の一人部屋です。さほど広くはないですが、私はこれで十分です。調度品もなかなか味があっていい雰囲気を醸し出しています。いつもは、弾丸で観光することが多いですが、たまにはこういうところでゆっくりするのも悪くないな、とは思いました。

こんなめちゃくちゃ庶民の私にも、一応ウェルカムブランデーのサービスがあります。こういうのには、私あまり慣れていません。

案内係の方が、セーフティボックスは、額縁の後ろにあると教えてくれました。忍者屋敷みたいで面白い仕掛けだなとは思いましたが、古そうだったので鍵がうまく回らなくて開かなくなると嫌だなと、そっちのほうが心配で、使いませんでした。中世感に浸りきれない性格なのかもしれません。

窓からはライン川がきれいに見えます。狭い部屋でしたが、こうやって眺望があると、気持ちはいいですよね。

ディナーまで時間はまだあったので、城内を散策したり、こんなテラスでライン川を眺めながらゆっくり過ごしたりしていました。このホテル自体、客室がそんなに多いわけではないので、テラスや庭園に行っても、どこも空いています。ですので、とてもゆったりと過ごすことができます。

ディナーの時間になりましたので、レストランに行ってみます。そういえば言い忘れましたが、チェックイン時に、何時に夕食にするのか、聞かれました。その時間にレストランに行ったということです。私は一人だったので、できれば周りにあまり人がいないといいな、と思って行ったのですが、だめでした。チェックイン時に夕食は何時からと言ったかは忘れてしまいましたが、たぶん一番、皆さんが食事をしたいと思われる時間、まさにアベレージタイムだったんだと思います。レストランは、周りのほとんどの席に人がいました。私の両隣の席には、上品な老夫婦がいらっしゃいました。というか、全体的な客層として、老夫婦の方々が多かったですね。こちらの方々は、こうやって歳とってもご夫婦お二人で仲良く、古城のレストランで食事したりして、なんかおしゃれですし、素敵ですよね。
レストラン自体も、シャトーの中にありまして、中世感を醸し出して雰囲気抜群です。一人じゃなかったら、どんなに楽しく素敵な時間が過ごせたんだろうと思いながらも、もうここまできてしまったからには、引き返すわけにもいかずに、おひとり様コース料理に挑戦です。

もちろん、私だって、一人でご飯食べにいきますし、普段なら全然気にしませんが、こういった雰囲気のところで、コース料理を一人で、というのは、ちょっとチャレンジングな試みです。まず、料理と料理の間の時間が、何をしていればいいのかわからず、途方もなく長く感じました。こういう雰囲気のお店で、スマホいじっていていいんですかね。まわりはそういった人はいなかったので、あの日本人はマナーが悪いと思われてもいけませんし、スマホいじりは諦め、ひたすらに、このコースメニュー表を手にとっては読み続けます。いや、読んではいないですね、読んでるフリというか、眺め続けていただけです。それでもさすがに飽きるので、テーブルに置いてみたり、と。そんなことを繰り返しながら、次の料理が出てくるのを延々と待ち続けます。先ほども言いましたが、これは本当に修行です。けど、このホテル、一人部屋が2つ用意されているはず。ということは、毎日だれかしら一人で来るお客さんもいるはずで、世の中には私と同じこの修行を、毎日誰かが行っているはず、自分だけじゃないんだ、という思いが、なんとか私を耐えさせてくれます。皆さんが、もし私と同じように一人で行かれるようでしたら、この修行に耐えられるかどうか、をディナーつきにするかどうかのひとつの判断基準にしてくださいませ。
もちろん料理もひとつの判断基準になると思いますので、ここからは、当日出てきた料理を載せます。まず一品目、スープでした。

二品目。これはお肉のめちゃくちゃ小さいやつ。前菜的な扱いです。

三品目、これはホタテですね。

そして、これがメイン。鴨肉、だったかな・・。あんなに穴が開くほど、コースメニュー表を眺めていたのに、覚えていないなんて全然ダメですね。ブログ始める前は、こんなもんです。ブログを書くというのは、こういうのもちゃんと調べようという気になりますので、実はポジティブな効果もあるんだなと実感しています。

これが最後、デザートです。

以上で、35ユーロとなります。どうなんでしょう、お得なんですかね。スイスにお住まいの方からは、安いじゃん、という声が聞こえてきそうです。
ようやく苦行を終え、シャバに出ることができました。そうやって言われると、なんだかこのお城も監獄に見えなくもないです。これが、夜のシェーンブルク城です。ライトアップされています。

このお城ホテルの面白いところは、この先には客室しかないのかなーというようなところに、通路があって、城壁に出られたりできるところです。ですので、お城のなかを探検気分でうろうろするという楽しみはあります。

こんな感じで、城壁の上を歩いたりもできます。こうやって、食後の城内散歩を自由気ままにできるのは、古城ホテルの特典なんだと思います。

翌朝。先ほどご紹介した2プランとも(ディナーつきであってもそうでなくても)、朝食はついています。朝食会場は、広場を通って向かい側にある別棟になります。朝食は、ブッフェスタイルです。そして、こちら朝食会場も雰囲気はいいです。

朝食後も、テラスで、ライン川を眺めながらゆっくりします。なんか、ここでは時間がゆっくり流れているような気がします。

さて、そろそろチェックアウトをして、別のお城に行ってみることにしました。いろいろ調べてみたところ、エルツ城へここから50分くらいで行けそうです。このエルツ城、実はドイツ三大美城のひとつでして、スイスからは遠くてさすがに日帰りで行けない距離なんですが、ここからであれば行けそうと思って、行ってみることにしました。が、実際のところ、こんな田舎を車で50分って、実は結構遠かったです。
車は、エルツ城専用の駐車場らしきところに停めました。すいません、当時の私は、ブログにアップすることなんて全く考えていなかったので、駐車場の写真は撮っていません。駐車場は山の中にあり、しかもそこまで広くなかったと記憶しています。もしかしたら満車になってしまうリスクもありそうで、できるだけ早目の到着が望ましいと思います。
しかも、専用駐車場なのに、ここからだいぶ歩きました。たぶん30分くらい歩いたと思います。こんな林道のような道を歩いて、お城に向かいます。

見えてきました。これがこの旅のドラフト2位(今回は外れ1位ではありません)、エルツ城です。見た目は美しいですよね。バズりますかね。

正面に回ってみました。この橋を渡って入場です。

この(上の写真の)先に見える門のちょい先で、入場券を購入できます。なんと、12ユーロ(大人)もかかります。これはなかなか高いですし、本当に迷いました。ちなみに、下写真の右前方に見えるドアのところが、スーベニアショップです。そこには入りたい、けど、こんな目と鼻の先なのに、行こうとしたら、チケット見せろ、と言われます。見たところ、周辺にはお土産屋らしきところは、他には全くありません。仕方なく、チケット買って中に入ることにしました。このチケットで、城の内部ツアーにも参加できるようです。

お城の建物の中へは、ツアーに参加しないと入れません。個人で勝手に見て回るということはできないといことです。
お城の内部ツアーに参加するには、このような(下写真)城壁のなかにある広場で適当に待って、ツアーを今から始めるよーと言われたときに、集まってそのままなだれ込んでいく方式です。時間の予約はありません。もちろん、ここはドイツですので、ドイツ語のツアーが中心です。そして何回かに1回、英語ツアーを挟む、というシステムのようです。私が行ったときは、ちょうど英語ツアーが出発してしまったばかりのようで、次の英語ツアーまでかなり待たなくはならず、まあ、中だけ見れればいいからドイツ語でいいや、と思い、ドイツ語ツアーに参加しました。

が、これがまた、この旅2回目の修行となります。ひとつの部屋に入って、たぶん時代背景だとか武具のことだとか説明しているんだと思うのですが、全く説明がわからず、ひとつひとつの部屋で延々と話を聞く(しかも当時まだコロナ禍なのに、狭い部屋で、です)、そして、次の部屋に移動してまた話を聞く、と繰り返していくという流れでした。いや、きっとこういった中世の鎧とか武具に興味がある人は、きっと楽しいんだと思います。そしてドイツ語が分かる方も勉強になるんだと思います。こんなどっちもダメな人間が参加しているほうが悪いんです、きっと。ちなみに、部屋自体はというと、そこまで特別感があるものではありませんでした。
三大美城(ノイシュバンシュタイン城、ホーエンツォレルン城、エルツ城)とは、おそらくは、外から見て美しいお城、という観点で3つノミネートされたんだろうな、と改めて思いました。ノイシュバンシュタイン城も、結局そう思いましたし。そして、たぶんこの頃からなんだと思います。お城はもう中はいいや、と私が思い始めたのは。私、やっぱり武具とかには興味がそんなになくて、その一方で、お城の外観のきれいな写真を撮るのは好きなので、外から、いかにしていい写真を撮るか、ということだけに集中して、お城と向き合うべき人間なんだと思い知らされました。こんなことを悟れるなんて、これもひとえに修行の成果ということなんでしょう、ありがたいことです。
そして、これが、その12ユーロの入場券を買ってまでして入って、スーベニアショップで手に入れたかったお城のミニチュアです。このシリーズ集めていますので、これはもう仕方ないです。一応、エルツ城ではこういうのを売っています。

以上が、ドイツの古城ホテルに泊まった2022年4月のときのお話でした。私にとって、こんな短期間で、2度も修行できるとは思ってもいなかった旅でした。まさに精神と時の部屋並みです。が、皆様にはそのような修行を行ってほしくはないので、是非ともこの記事を参考にして頂き、ストレスない旅をされることを切に願っております。
それでは、また。