ホーエンツォレルン城の雲海撮影を目指したもののダメでした、というお話
最近、アイキャッチ画像なるもの(いわゆるサムネイルってやつですね)の載せ方を初めて知ったので、過去の記事に画像をつけてみました。記事一覧で写真が載ってきてると思います。と、そこまではいいのですが、気になったのは、その記事の中に入っていくと、上のほうにあるアップデート日付もその更新日になってしまうんですね。これだと、まるで新しく内容がアップデートされたように見えてしまう、つまり、ここに載っている記事の内容が、あたかも(その更新日付時点の)最新情報であるかのように誤解を与えてはいけません。ですので、やっぱり、記事を書くときには、まず最初に、〇年〇月のお話です、はっきり明記するように心がけるようにしようと思いました。
ということで、今回の記事は、2022年10月のお話です。
このブログをご覧になっている方々から、ドイツはサッカーの話ばかりじゃねえか、という声も聞こえてきそうなので、ドイツはドイツでも、たまに少し趣向を変えていこうと思います。
2022年10月終わり頃、ちょうど週末の一日が、何もすることがなくてポッカリ空いてしまったので、少し早起きして、南ドイツにあるホーエンツォレルン城へ行ってくることにしました。なぜ早起きかと申しますと、目的は雲海に浮かぶ姿を撮影したいと思ったからです。
と言っても、私は雲海に関する知識など全くなく、どうも秋の朝に出やすいらしい、たぶん寒暖の差が激しいから?というくらいしか知識を持っていない人間です。そんな曖昧な情報だけを頼りに出かけてきたのですが、所詮は素人の浅知恵。当然のように、ダメでした。やはり自然相手は難しいです。今回は完全に失敗でした。もう今回は、次回のために、ロケハンしてきたということにします。一応、撮影場所や行き方などは調べてきましたので、載せておきます。
そこで今回の対象者は下記のとおりなんですが、一番重要な「どういう気象条件の日にいけばいいのか」は、ごめんなさい、私も知りたいくらいです。成功していないので、そこは無しということでお願い致します。
この記事の対象者は
ドイツのホーエンツォレルン城の雲海に浮かぶ姿を写真に収めたいと思っている方で、
・どこから撮影すればいいのか?また、行き方は?
・駐車場はあるの?
・他に近くに良さそうなお城はあるのか?
というところになります。何度も言いますが、雲海撮影は失敗しましたので、その点は、期待しないで見てください。次回、頑張ります。
ホーエンツォレルン城は南ドイツの、スイス国境とシュトゥットガルトの真ん中くらいにあります。このお城は、ドイツ三大名城にも三大美城にも、ダブルエントリーされている名城でして、特に少し離れたところから見る姿が、とてもきれいです。山の上にありますので、たぶん日本では、天空の城とか言われているようです。

ただ、私、以前、中にも入ったことありますが、そこまで強調できるものはなかったと記憶しています。というか、あまり覚えていません。そんな感じです。やっぱり外から見て美しい城、というジャンルだと思います、このお城は。
ということで、じゃあどこから見るのが一番美しいのかを、今回、朝っぱらから調査してきました。おそらく、ここだと思います(下マップ)。Zellerhorn Gipfel(ツェラーホルン サミット、つまり頂上という意味です)というところです。ここは、ホーエンツォレルン城から谷を隔てた別の山、ということになります。

では、この場所への行き方をご説明致します。今回は私は車で行きましたので、車で行かれる場合の話になります。まずナビで、素直にホーエンツォレルン城とは入れないでください。本物のお城の山のほうに行ってしまいます。そこではなくて、我々が目指すのは、谷を隔てたツェラーホルンという別の山です。とはいえ、そのツェラーホルンという山のサミット(頂上)にいきなり車を横づけ、というわけにはいかなくて、最後は歩いて行くことになります。が、はっきり言って、登るという感じではないです。あ、私は全然健脚ではないです。たぶん体力もアベレージとお考えください。散歩してたら到着するレベルです。この点は、後述致します。

まずは、車でこの場所への行き方の話です。ベルクホテルツォラーシュタイクホーフあたりからのアプローチが簡単でわかりやすいと思います。さらに、この近辺を拡大します。下のように、駐車場があります。ここが最寄りの駐車場となります。ですので、ナビではここを目指してください。

ちなみに、ここに至るまで、Low Emission Zoneはなかったです。田舎ですので。その点はご安心ください。高速道路を下りたら、途中、田舎の小さな集落をいくつも通ります。そもそもドイツでは市街地に入ると、自動的に50km制限になるのですが、なかには、特に標識があって30km制限となるところも何か所もありました。よく見かけた標識として、「30」Kmと書いてあってその下に、ドイツ語で「Lärmschutz」と書いてあるものをよく見かけました。そんないきなりドイツ語で言われてもわかりませんよね、もしかしたら、夜中だけ、とかトラックだけとか自分と関係ないのかも、とか思っていたのですが、後で調べたら、「ノイズ保護」とのこと。要は、この30の文字プラスこの標識みたら、誰でも30km制限ということなんですね。気をつけましょう。
さあ、駐車場に到着しました。早速、久しぶりの駐車場チェックを行います。なかには、用心深い方は、この駐車場の前にホテルがあるじゃないか、この駐車場はホテル客専用なんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。はい、ご安心ください、その点もちゃんと停められるのか(具体的には、ホテル客専用、とか書かれていないか)、調べてきました。
①アプローチの容易性 ★☆☆
先ほど申し上げたとおり、高速道路を下りてから、まあまあ走ります。朝方でしたので、ほとんど車はいなくて、40分くらい走ったと思います。昼ならもう少しかかるのではないでしょうか。そして、途中の集落には、30km制限なんてのもありますので、注意して運転してください(特にLärmschutzの30km標識には、注意してください。)。30kmのところにはだいたいカメラがあります。
これ(下)が駐車場全景です。最後の一本道を進んでいくと、こんなところに行き着きます。駐車場”名”こそ、Hotelparkplatzとなっていますが、あくまで、なんとかプラッツのような地名的な扱いで、どこにも「ホテル客専用」とかはありません。戻った時に見たのですが、ここからハイキングを始めるぞ、みたいな人達が停めていました。この近隣の公園の駐車場という位置づけだと思います。

そして、その前にあるホテルとはこんな感じです。もっと山の中を想像されていた方もいらっしゃるかもしれませんが、意外と平地です。そして、小さなホテルです。

②移動の容易性 ★★☆
具体的な道筋はこの後書きますが、ここから20分位の散歩コースです。もちろん、営業時間みたいなのはありませんので、朝早くまだ暗いうちから歩き始めることは可能です(次来るときは、そうするようにします)。こんな感じの道を歩いていきます。右側には、「ここから先、車は入れませんよ」的な標識があります。

③安全性 ★★☆
どうなんでしょう。たぶんここに停める人はほぼハイキング客(か、私と同業の撮影者)でしょうし、一応ホテルが目の前にあるので、変な人が来て車にいたずらするとは考えにくいですが。
④支払い・料金 ★★★
駐車場は無料です。特に問題はありません。
⑤空き具合 ★★☆
私の場合は、早朝ということもあり、上のほうの写真を見ておわかりのとおり、ガラガラです。戻ってきたときも、1組だけハイキング客が、靴をはいたりして準備していただけでしたし、まあ大丈夫だろうなとは思います。ただ、昼間は行っていないので何とも言えません。少なくとも早朝の雲海目的であれば、問題はないかと思います。
それでは、この駐車場に車を停めて、歩き始めたいと思います。まずどこに向かっていくかといいますと、上の②の項に貼った写真の道を進んでいきます。これ以上、車は進めません、となっているところを歩いていくという形です。
迷うポイントだけ写真をつけておきます。次回、私が歩くとき、または皆さんが歩くときは、真っ暗なうちから歩くかもしれないですからね。ここを間違えなければ大丈夫。という形にセッティングさせて頂こうと思います。
始めは、こういう道を進むことになります。

基本的には、しばらくは道なりなんですが、しばらくすると、分岐点があり、道の左側が少しもりっと膨らんでいるからでしょうか。ん?道なり?と思える箇所が出てきます。下写真のところです。ここは、左の方が正解です。

突き当たりだったと思います。右から道が合流してくるポイントがあります。ここでは左のほうに進みます。その進むべき道は、下写真のように、バーで遮られています。ここは、ビヨンドザバー(バーの向こうへ)ということでお願いします。

たぶん大丈夫だと思うのですが、もしも迷ったらこのような看板で、Zeller Hornを目指してください。ここでは、Gipfel(サミット、頂上)なんて言葉は使っていなくて、単にZeller Hornと呼んでいます。

ここからはずっと道なりです。一応、分岐点としては、下記の箇所がありますが、おそらく迷わずに真っ直ぐ進めるはずです。

所要時間は、約20分です。すると、前のほうにベンチが見えます。ここが目的地です。ここに至るまで、2,3組とすれ違いました。人出は、そんなレベルです。早朝だから、というのもあるとは思いますが。

ベンチが3つくらいあります。下写真で、右のほうにホーエンツォレルン城が見えるのがおわかりになるでしょうか。これ、iPhoneだから、お城が小さく見えますが、体感としてはもう少し大きく見えます。

こんなかんじで、下は崖になっています。これ以上進むのは危ないですし、ここより下に下がることになりますので、進む必要はありません。ここがゴールです。

先程、私が、登るというより散歩、と申し上げた意味、なんとなくわかって頂けたでしょうか。この道筋なら、多少暗くても大丈夫そうですよね。
で、話は本題に行きます。そう、雲海の話です。まず、ここから撮影できるホーエンツォレルン城の姿はこちら。

雲海どころか、めちゃくちゃいい天気です。まあ、ここに来るまで、車運転中も下のほうから、お城の姿はくっきり見えていたので、薄々勘づいてはいましたが。改めて、雲海がきれいにないことを知らされるとやはりショックです。
けど、一応これはこれでいい写真だとは思います。ただ、雲海を期待していただけに、いまいち、映え切らないといいますか。。
それにしても、10月後半だというのに、今日は暑すぎます。ここまで歩いてきて、厚着してきたというのもありますが、汗をかいてしまいました。きっとこの暑さのせいだと思います、雲海が出ないのは。確か私の浅はかな知識によると、寒暖の差が激しいときに雲海は出るはず。今日はかなり暖かいので、おそらく外れの日でした。というか、秋によく出るといっても、最近は年々暖かくなってきていますから、11月後半くらいのほうがいいのかもしれません。地球温暖化恐るべし、です。まさかこんなところで、地球温暖化のあおりを受けることになろうとは。。日本に戻ったら、マイ箸を使うようにしようかな。そんなことを考えながら、トボトボと下山します。
この時点で、まだ朝の8時ちょい過ぎ。雲海の撮影ができずに、この後どうしようかなと思案します。。それくらい、今日は、後先何も考えずに、とりあえず家を出てきたという感じでした。
そういえば、最近日本では、プロ野球のドラフト会議がありましたよね。ドラフトと言えば、1位指名の選手ではなく、巨人の坂本選手のように、外れ1位の選手が大化けするケースも多々あります。ということは、もしかしたら、私の場合も、今回はホーエンツォレルン城の雲海(1位)が外れてしまいましたが、もしかしたら、外れ1位がバスる可能性だってあるじゃないか。そう思って、気を取り直して、ここから車で30分くらいのところにあるリヒテンシュタイン城の写真を撮ってくることにしました。立ち直るきっかけを作ってくれた坂本選手、ありがとうございます。(と言いましても、私は、広告つけてるわけでもありませんし、バズろうがバズらなくても、何も影響はないのですが、単なるモチベーションだけの問題です。)
リヒテンシュタイン城と言っても、スイスとオーストリアに囲まれた小国のリヒテンシュタインにあるわけではなく、この南ドイツにあるお城で、岩の上に立っているその姿が特徴的で、もしかしたらバズりのポテンシャルを秘めている、と考えられなくはないです。もはや、気持ちは、坂本勇人選手に会いに、八戸の光星学院まで駆けつけた、当時の巨人のスカウトの心境です。
ということで、やってきました、リヒテンシュタイン城。この時点でまだ朝の9時半ごろ。一応、ここでも恒例の駐車場をチェックしておきます。
①アプローチの容易性 ★☆☆
ホーエンツォレルン城と同じく、田舎ですので、高速道路からは離れています。ホーエンツォレルン城からここにやって来た道のりは、やはり途中いくつもの集落を通りました。制限速度には十分お気をつけください。ナビの設定は、素直に(駐車場ではなく)リヒテンシュタイン城でいいと思います。最後、リヒテンシュタイン城に向かう一本道を走っていくと、左側に駐車場が見えてきます。この下写真のところ、左に入ります。

左に曲がって、すぐ左、と思っておいて頂ければ、OKです。こんな感じの駐車場です。ゲートの類は特にありません。

②移動の容易性 ★★★
これは専用駐車場だけあって、アクセスは抜群です。先ほど走ってきた道を渡り、丘を登っていきます。登り切ったところが入り口です。

③安全性 ★★☆
これに関しては、問題ないと思います。なぜなら、この駐車場には、係員の人がいますし、結構な頻度で、車や人の出入りがあり、誰かしらの目は行き届いていると推測できますので。
④支払い・料金 ★★★
まず、料金に関しては、1日停めて2ユーロです。何も問題はありません。一旦車を停めてから、この機械で駐車料金を払って、チケットをダッシュボードの上に置いておくシステムです。

この機械の上のほう、説明書きがありましたので、拡大します。操作は簡単そうですが(要はお金をいれて、緑のボタンを押すだけ)、なんと、コインしか受け付けません。クレジットカードは対応しておりません。紙幣も対応しておりません。もし行かれる方はご注意ください。

ただですね、実は私はここに2年前にも来たことがありまして、おかしいな、そのときは人にお金を手渡しで払っていたような記憶があるんだけどな、と思っていたところ、その謎は、帰ってきたときに解決しました。2年前と同じく、係員の人が入口に立っていて、お金を回収しています。きっと、朝早かったから、まだ仕事始めていらっしゃらなかったのね、ということで納得です。ですので、先ほど、コインが必要です、とお伝えしましたが、係員がいる場合は要らないかもしれません。が、その人の出勤時刻まで読めないので、万全を期して、2ユーロコインを持っていくことをお勧め致します。

⑤空き具合 ★★☆
めちゃくちゃ大きな駐車場というわけではありませんが、お城自体はそんなに大きなところでもないですし、回転も速いほうだと思います。そこまで大挙して人が訪れることはなさそうですし、このスペース量で、特に困ることはないのではないかと思います。ちなみに、下写真の右前方に見えるスペースも駐車場となっております(入口は同じです)。

道路を渡って、丘を登っていくと、お城の入り口に到着します。このような門をくぐって入ります。が、ここから先は有料です。お城の建物に入るのではなく、敷地に入るだけでお金とられます。悔しいことに、敷地に入らないと、いい写真は撮れません。支払う場所は、門の下の右側です。

お城の建物の内部に入るためには、ガイドに参加しなくてはならなくて、そのガイドツアーが12ユーロ(大人)です。そして、ただ、敷地のなかに入るだけの人は、4ユーロ(大人)かかります。今日は4ユーロ支払って敷地の中にだけ入ることにしました。今日、ここまでで最大の出費です(※今日はガソリン入れてないので、ガソリン代は除いています)。

ちなみに、お土産の類は、この門の下のチケット売り場で売っています。というか、ここしか売っているところはありません。どんなものが売っているかというのが、門の下の通路に飾られています。ここから探して、欲しいものをチケット売り場の人に言って、買うというシステムです。

そして、これが今回のドラフト外れ1位のリヒテンシュタイン城です。崖の上に立ってる感じ、結構かっこいいですよね。バスりますかね。

写真的には、崖側はすごくいいんですけど、うーん、あの白い塔が、塗り直しちゃった感がなんとなく感じられます。当時から変わらない色なんでしょうか。けど、そこはもしかしたら、この白い塔が、もしかして茶色で古びた色をしていたら、全体のバランスが悪くなってしまうのかもしれないですね。これはこれで、バランスとれていていいのかも知れないですよね。ということで、1周まわって、こちらが、今回のベストショットということにしておきましょう(あくまで素人の意見です)。
このリヒテンシュタイン城。一説にはカリオストロの城のモデルだとかそうでないとか、諸説ありますが、私もちょっと記憶が曖昧ですけど、ちょっと違うかなと思っています。
それよりも、同じルパン三世でいうならば、「ルパン三世 princess of the breeze 〜隠された空中都市」って知っていますか?TVスペシャルシリーズ第24作です。ここに出てきた、空賊たちのアジトとしてちらっと映ったお城のほうがよく似ている気がします。ちょっとマニアックですかね。

崖の感じや、門(および跳ね橋)の感じ、屋根がギザギザしているところ、それから細い黒い塔のようなところまで、再現度は意外と高いんじゃないかと感じています。この「ユティカ達のアジトが、リヒテンシュタイン城に似ている」説。バズりますかね。
こちら、白い塔側の写真です。しつこいようですが、こういう色の塔って、昭和の頃の団地のなかにあった給水塔に見えなくもない気もしてしまいます。このお城に続く跳ね橋は、なかなか格好いいです。

とうことで、今回もお城の内部には入らずに、外からの撮影のみで済ませて、お城を後にします。
駐車場のところに、ちょっとしたレストラン兼カフェがあるのですが、そういえば朝から動いていたためお腹が空いたので、何か食べようと思ったら、フードは11時からだと言われました。今はまだ10時頃です。仕方ないので、コーヒーだけ頂いて休憩することにしました。この駐車場のところにあるカフェは、森のなかのオープンテラスのようになっていて、結構気持ちいいです。

そして、フード提供開始の11時を待たずに、チューリッヒに戻ることにしました。なんと、13時頃には自宅に着いていたという、驚異の朝型行動です。まるで、少し活動的な初老のおじいちゃんのような行動パターンです。そして、ご多分にもれず、家についた私は、昼過ぎに眠くなってしまい、お昼寝して残りの午後を過ごしました。
という、結局のところ、雲海撮りには失敗して、ただ単に朝っぱらからロケハンしてきて、コーヒーだけ飲んで帰ってきただけ、というお話でした。次回こそは、もう少し雲海の発生条件のようなものを研究して、リベンジを果たしたいと思います。
それではまた。
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