イタリア・車でミラノ北部から東方面へ抜けるときの注意点
今日は旅行記風ではありません。
もしも、車でイタリア北部のコモ方面から、ミラノ北部をかすめて東方面に抜けていこうという方がいらっしゃいましたら、気をつけて頂きたいなあと思うことがあって、この話を共有させて頂くことにしました。
この記事の対象者は、
車でイタリア・ミラノ北部を通行しようと思っていて、
・イタリア版ETCのテレパスなるものを装着していない方。
です。
実は、2021年8月にスイスからミラノへ車で出かけました。私は、車のナビはGoogle Mapを使用しており、絶対の信頼を置いていて、何の疑いもなく、それに従う人間です。
ですので、そのときも、普通に行き先をセットして、出発しました。そのときは、Sesto San Giovanniにある、アバカスホテルというホテルです。ちなみに、このホテル、駐車場が地下にあって、メトロの駅が近いので(ただし、そのメトロの駅からは中心まではまあまあ遠いです)、ミラノに行く際には、比較的利用勝手のいいホテルです。ミラノあたりだと、地下駐車場でないと、なんか不安なんですよね。ガラスが割られるリスクとか。杞憂かもしれませんが。駐車料金は多少目をつぶってでも、リスクは避けたいという超安全志向の人間です。まあ、このホテルはそんなに高くはないですが。
といった感じで、実は私、駐車場選びとかホテル選びにはこだわります。〇〇にいったときの、この駐車場は止めやすくて安全そうだった、とかいった情報も、私の経験の範囲で、また書いていけたらと思います。今日の主題は、その話ではないので、話を戻します。
Google Mapが、だいたいこんな感じのルートを教えてくれると思います。

が、私のように、イタリア在住者ではない人にとって、これは罠です。コモから南下して、最初に東(上のマップでいうと右)に折れるあたり、拡大します。

この区間、実はお金とられます。そんなの、別に普通じゃん、払えばいいじゃん、と言えばそうなんですが、この道に侵入するにあたり、料金所はありません。日本でいうところのETC専用レーンのような感じで、イタリアではETCのことをテレパスというらしく、勝手に課金されるテレパス専用レーンということのようです。どうやら、イタリア全土の高速道路管理会社とは別会社が運営している区間らしく、別料金となっているようです。確かに、日本にもありますね、名古屋で言えば、猿投グリーンロードみたいな。それが、料金所がなく、勝手にETC専用の道路になっている、みたいな感じです。
イタリア在住者でなければ、テレパスなんて、普通は装着していないでしょう。そういう車は入れないのか、というと、どうやら後でインターネットから支払う仕組みのようです(15日以内)。そこで支払わなければ、督促状が届く、という流れです。
確かに2021年8月に通行したときには、ん?なんかきれいだぞ、この道。とちょっと思った記憶は、辛うじてあります。が、そのときは、きれいだし、空いていてラッキーと思ったくらいで、結局その後は何の不信もなく、そのまま放置していました。
が、最近になって、2022年5月初旬(約9ヶ月後)に、督促状がきたということです。

確かに、Lazzateやら、Lentate Sevesoやら、上のマップと合致する地名が入っています。金額は、たいした金額ではないです。通行料が、1.04+0.70で1.74ユーロ。そこに徴収手数料がのっかってきて、6.98ユーロのお支払い、となっています。支払い方法は簡単です。レターには、URLと、ユーザーネーム・パスワードが記載してあり(ご丁寧に、勝手に私の個人用ページみたいなのが作成されています)、そこにログインして、支払い手続きして、完了です。
金額はしれてますが、9ヶ月後に通知が来るなんて、ちょっと気持ち悪いですよね。9ヶ月もあれば、もしかしたら、引っ越すかもしれないですし、駐在者は日本に帰国してしまうかも知れないですし、そうすると、レターが届かない恐れもあり、知らないところで、自分のレコードに傷が残ってしまう、なんて状況になったら、やっぱり気持ちいいものではありません。できれば、こんな督促状をもらわないことが一番です。
そう思って、ちょっと調べてみました。まず、テレパス専用レーンに入る前には、どういった標識があるか。これはGoogle ストリートビューで見つけました。今思えば、確かにあったような気もします。

よく見ると、「TOLL ROAD WITHOUT TOLLGATES」と中段あたりに書いてある。。けど、高速道路で120kmを超えるスピードで走行中に、しかも中段あたりの英語には、私の動体視力ではすぐに辿り着けません。皆さん、この黄色いTELEPASSと書いてある標識を見たら、まずは要注意ですよ。
そして、その下には15日以内に支払いということも書かれていて、さらに、URLまで書かれているようです。これらのことを瞬時に、時速120km走行中に読み取り、解釈し、URLまで記憶できたら、それはもう天才的だと思います。
私は凡人ですので、このストリートビューの写真を元にURLを打ち込み、ちょっと覗いてみました。
(英語版)
https://www.pedemontana.com/index.php?id_lingua=2
15日以内に支払うようにと書かれており、支払い画面に進めるようです。こういう仕組みだったんですね。私はこの時まで全然知りませんでした。
最後に、ミラノ出身のイタリア人の知人に、これ知ってる?こんなレターがきたんだけど。と話を振ってみたところ、途中まで話したところで、「あー、それね」みたいな感じで瞬時にわかってくれました。たぶんミラノ在住者の間では有名な話なんだと思います。これにひっかかるのって、基本私のように、イタリア以外の国から来た人が多いんでしょうかね。
ちなみに、その彼が言うには、私がひっかかったこのA36以外にも、さらに北のほうにもう一か所あるとのこと。下図に記載しました。あくまで2022年5月時点のイタリア人情報です。変わっていたらすいません。

今回のお話は以上です。ミラノ北部を、テレパス無しで走行予定の方は、お気をつけください。
では、また。