再びランスへ。スタッド・ランス vs パリ・サンジェルマン
再びフランスのランスへ行ってきました。数回前の記事でもランスへ行ったことをお伝えし、またか、ということだと思うのですが、その時にちらっと触れたのですが、実は本命は、今回のリーグアンの試合、スタッドランスvsパリ・サンジェルマンのほうで、前回のモナコ戦は、チケット抱き合わせ商法で仕方なく見に行ったものでした。つまり、前回のランス旅は序章、今回が本番。のつもりでした。。ほんの1週間前までは・・。ところが、1週間前のリーグアンの試合で、伊東純也選手がレッドカードで退場、次節の出場停止という結果に。つまりは、私が見に行こうと思っていたパリ・サンジェルマン戦には出られないということになってしまいました。これは残念過ぎます。ここのところ、私自身、どうも流れがよくありません。本当に直前まで、行こうか止めようか迷いに迷って、まあホテルもとってしまっているし、ということで出かけてきた次第です。ですので、今回はかなりテンション低めです。街にだって出ていません。引きこもりです。ホテルと試合会場しか行っていません。何にも面白いこと書けませんし、強いて挙げれば、今回は土曜日のナイトゲーム、前回とはちょっと雰囲気が違いましたので、そのあたりを中心にお伝えできればと思います。
この記事の対象者は
フランスリーグアンのスタッド・ランスの試合に興味があって、
・パリサンジェルマン戦はどんな雰囲気になるのか?
・ナイトゲームはどんな雰囲気になるのか?
・ナイトゲームは試合終了が23時頃になるが、ブザンヌ地区のホテルまで戻ることができるのか?
このあたりを気にされている方が対象になってくるんだと思います・・。
今回のスタッド・ランスvsパリ・サンジェルマン戦は、土曜日の21時開始でした。ですので、土曜日に車でランスに向かい、その日の午後、到着次第ホテルにチェックイン。そこからしばらく、部屋に引きこもり。試合開始に合わせて、スタジアムへ出かけていくという流れとしました。そして、翌日は、ホテルで朝食を済ませて、現地では何もせず。そのまま車で帰ってくる、というやる気のない行程です。
このスタッド・ランスとパリ・サンジェルマンについて、よくわからない方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明しますと、スタッド・ランスには、日本代表の伊東純也選手が在籍していて、パリ・サンジェルマンには、世界的に有名なメッシ選手、ネイマール選手、エムバペ選手など超豪華なメンバーが揃っていて、新銀河系軍団とも呼ばれています。そんなスーパースター達を相手に、伊東選手がどこまでやってくれるのか、そう考えるとわくわくしませんか?はい、私もわくわくしていました、1週間前までは。
ところが、前述したとおり、伊東選手は前節退場のため欠場。しかも、時系列的には後でわかることなのですが、メッシ選手も欠場(ベンチ入りもせず)、しかもネイマール選手はスタメンではない(後半から出場しましたが)と、なんとも切ない状態です。やっぱりサッカーの試合は、「人」目当てで行くとこういうダメージがありますね。「チーム」を応援しに行くというのが、本来あるべき姿なんでしょうね。
さて、チケットの取り方ですが、前回のランス旅をご参照ください。(自分の書いた記事への飛ばし方がよくわからなかったのですが、こういうやり方でいいんですかね。。試行錯誤しながらやっています)
泊まったホテルも相変わらず同じところ(B&B HOTEL Reims Bezannes)です。なぜそこにしたかというと、単純に安いからです。また、運転が楽というのもあります。ホテル情報やホテルの駐車場情報、トラムの乗り方も、上記URLからご確認頂けます。

ただ、前回と違って、今回はナイトゲーム。試合終了時刻が23時頃です。試合終了後、トラムでホテルに戻って来れるのか、が、唯一気掛かりでした。この点は、このエリアのホテルを利用される方で、ナイトゲームを見に行こうとされている方は気になる点だと思います。これについては調査してきましたので、後で記載します。
さて、今回もまた、ホテルの前の乗り場からトラムに乗って、スタジアムを目指します。今日は、紫色のトラムでした。

今回はCOMEDIE駅で降り、スタジアムに向かいます。オーグスト・ドローヌ・スタジアムへ行くためには、COURLANCY駅かCOMEDIE駅ということになるのですが、COMEDIE駅のほうが若干近いように感じます。ですので、帰りは少しでも時間節約のためにCOMEDIE駅から乗ろうと思っていたので、この駅の時刻表を見ていくことにしました。この日は土曜日なので、中段のやつですね。なんと、bがついているトラムBは、23:27発しかありません。その前は21:47です。ということは、23:27は激混みなんじゃないでしょうか・・、この時はそう思っていました。

とはいえ、23時頃に試合が終わって、この23:27に乗るしかないなあと思いながら、スタジアムに向かいます。
オーグスト・ドローヌ・スタジアムにやってきました。明らかに前回よりも混んでいます。前回同様、セキュリティチェックを受け、敷地内へと進みます。今回は、前回の写真と少しでも差別化できるように、馬付きの写真を撮影してみました。先週の凱旋門賞の馬達と比べると、だいぶ太目残りのようです。

パリ・サンジェルマンの選手たちを乗せたバスがやってきました。すごい人混みです。全然近づけません。ドイツなんかでも、だいたいこういった敵チームのバスが到着したときは、ブーイングを浴びせるもんですが、ここでは全く真逆の光景が広がっています。ブーイングどころか、黄色い声援が飛びまくりです。みんなスマホのカメラも持って、待ち構えています。どうやらスタッド・ランスファンの方々にとっても、パリ・サンジェルマンの選手達は特別なようですね。ランスっ子達も大興奮です。さすがは新銀河系軍団。

バスはそのままスタジアムの地下駐車場へ。バスの中の様子は、外からは一切窺い知れません。結局のところ、大勢の人が集まって、ただの大型ラッピングバスを撮影しているだけの光景です。
スタンドに入りました。先日のモナコ戦(デイゲーム)とはえらく雰囲気が違っています。まず観客が多いです。前回は、かなり空席が目立ったのですが、この日はほぼ満員と言っていいでしょう。スタメン発表のときなんかは、一人ずつ名前を呼びあげる度に、ご覧のように火柱があがる、なんて派手な演出までやってしまっています。

この日も一応最前列の席にしました。実際ゲームが見やすいかと言われると微妙なところなんですが、今回はゲームというより「人」目当てで来ているので、これはこれでベストの選択をしたつもりです。ゲーム自体は、どうせパリサンジェルマンの一方的な試合展開になると思っていたので(この時までは)。ちなみにチケットは80ユーロくらいだったと思います。あきらかに、他の対戦カードに比べて、パリ戦は便乗値上げをしているようです。これで伊東純也選手とメッシ選手が目の前で見れるなら良かったのですが、両選手とも欠場。今となっては微妙な価格です。

これは新銀河系軍団の一角、フランス代表エムバペ選手です。時折鋭い突破を見せます。気になったのは、エムバペ選手がボールを持つとひときわ大きなブーイングが起こります。エムバペ選手はフランス代表のエースですよ。Jリーグで例えると、日本代表の大迫選手がボール持つと、相手ファンがブーイングするようなもんです。日本だと、代表選手は、そういったチーム間の争いを超越している存在のような気がしますが、ここでは、「わがクラブ」が第一、代表は二の次、みたいな感覚が、そうさせるんですかね。

メッシ選手も欠場、しかもネイマール選手もスタメンではない、という状況では、カメラ的には、どうしてもエムバペ選手を追わざるを得ません。それにしても、(当たり前ですが)やっぱりうまいですね。度々ビッグチャンスを演出します。

前回のモナコ戦では、リーグアンは、スピード感に欠ける、みたいな偉そうなことを言ってしまいましたが、この日の試合は全然そんなことありませんでした。前言撤回します。大変申し訳ございません。両チームともかなりスピーディな展開。しかも球際、かなり激しくやりあっています。こないだのスタッド・ランスとは全く別のチームのようです。相手が強力だと燃えるものがあるのでしょうか。それにしても、攻守の切り替えが早く、大変面白い試合です。
すると、セルヒオラモス選手にレッドカードが出て、パリサンジェルマンは一人少ない展開に。これで、ますますスタッド・ランスがやる気になってきます。戦前の予想を覆し、これは互角の戦いです。それにしても、リーグアン、レッドカードちょっと多くないですか?
後半しばらくすると、ネイマール選手が登場します。カメラ的には、写真ブレブレです。すいません。それにしても、ネイマール選手は、期待していたほど良くはなかったです。なんか、すぐイライラする印象です。やる気に満ち溢れたスタッドランスの選手達に削られまくって、倒されてはイライラしているといった感じです。俺のような世界の至宝に対して、お前たち小物が削りに来んじゃねーよ、ていう雰囲気がありありです。それが結果、組織の雰囲気を悪くしているという、老害感丸出しです。素人の私にも伝わってきます。
これは、もしサンデーモーニングだったら、H本氏に、「喝!」もらっちゃうレベルです。H本氏が「喝ですよ!こんなん。老害感丸出しです」とか、もし言ったら、「お前が言うな」とアベレージの方々からの総ツッコミがありそうです。

ところで、後半から出てきたパリ・サンジェルマンの17番の選手(下写真のネイマール選手の向こう側にいる選手です)。なかなかボールを奪われなくてうまいです。気になって調べてみたら、ビティーニャという選手のようです。ん?ビティーニャ?その名前は、確か、ジュネーブでネイションズリーグ・スイスvsポルトガル戦を見たときに、サビオラみたいでうまいなあと思った選手の名前によく似ています。
よくはわかりませんが、プレースタイルはよく似ているようですし。いつのまにか、軍団入りしていたのでしょうか?もしそうなら、お久しぶりです。

一方のスタッド・ランス側は、伊東純也選手がいないこの状況のなかでは、10番の選手が一番目立った活躍をされていたような気がします。調べてみたら、アルベル・ゼネリという選手のようです。

試合自体は、互角の展開。いや、一歩間違えると、スタッド・ランスが勝ってもおかしくない展開でした。11人対10人になって、ちょうどバランスとれたような感じです。結果は、スコアレスドロー。ただ、今回のスコアレスドローは、なかなか中身の濃いドローだったと思います。見ごたえのある試合でした。

ただ、ですね。やっぱりネイマール選手のすぐイライラするところは、何とかしてほしいでしいですよね。日本のアベレージ代表として、ネイマール選手には、是非このジャパニーズプロバーブを送りたい!
実るほど こうべを垂れる 稲穂かな (by 詠み人 unknown)
さて、帰りのトラムの話になりますが、結局23:27のCOMEDIE駅発のトラムBには余裕で乗ることができました。この便が最終のため、もしホームに人が一杯で乗れなかったらどうしようとかも考えていたのですが、全くそんなことはなかったです。ランスという街の人口分布図が頭に入っているわけではありませんが、どうも南方面に向かうトラムに乗る人はかなり少ない様子でした。皆さん、北向きに向かうトラムか、もしくは歩いて北方面に向かっているようでした。南方面のトラムはガラガラです、結局座ることもできたレベルです。ですので、時間さえ間に合えば、乗ることはでき、ホテルに辿り着くことはできます。
今回の旅は以上です。それでは、また。