ベルギーとオランダの定番スポットを弾丸で巡る旅 ②ブリュッセル編
前回の続きで、まずは1日目と、2日目の午前をブリュッセルで過ごし、特に日本人の方が行かれるであろう定番スポットを巡ってきました。たぶん、行ったことがある方にとっては、当たり前のことばかりでつまらないと感じられるかもしれませんが、それでもいいんです。前回も書きましたが、定番スポットを、できるだけ、平均的な目線で不安や疑問を解決していくことに主眼を置くようにしようと思っています。「そんなところ、誰も興味ないよ」ということがあってはいけませんので。
まずはホテル(駐車場情報)から。
おそらく、日本人の多くの方は、観光に便利なグランプラスの近くにホテルをとることになると思います。ですので、私も同様に、グランプラスの近くにとりました。この、多くの日本の方がグランプラスの近くに~というのは、実はすごく理にかなっていて、ブリュッセルの場合、場所によっては急に人がいなくなったり、と治安面で若干の不安があります。その点、グランプラス周辺は、比較的治安もよく、夜遅くまで観光客でにぎわっています。観光で行くと、夜遅くまで食事したり、観光で出歩いたりということがあると思いますが、そんなときでもグランプラス周辺のホテルであれば安心です。競馬でいえば、一番人気を買っておけばいいだろう的な感覚でいいと思います。いくら穴党の方でも、ブリュッセル北駅の東側にだけはしないようにしてください。
さて、グランプラス周辺のホテルにする場合、デメリットとして、確かに金銭的には高くなることは否めません(もうそれはある程度は仕方がないことです)が、それ以外にも車で行かれる方は、駐車場の心配があろうかと思います。この点、おすすめの駐車場は、「Grand Place Parking Grote Markt」というところです。
私は、今回、奮発して、ヒルトン ブリュッセル グラン プラスに宿泊しました。その理由は、グランプラスの近くで夜遅くまで出歩いても安心であること、それと意外と見落としがちなのですが、ヨーロッパは古い建物はエアコン無しのところもあるため、夏場はこういうチェーン系列ホテルが無難なんです。それと、多くの日本人が利用するであろう点も考慮にいれました。そして、駐車場有りと書かれていたためです。このホテルの前は今まで何回か通ったことがあるため、本当に専用駐車場あるの?というのを確認したいという意図もありました。
この駐車場の件につきましては、結論を言いますと、専用駐車場は無かったです。フロントで、駐車場のことを聞いたら、結局この「Grand Place Parking Grote Markt」を案内されました。精算もダイレクトで駐車場でやってくれとのこと(料金も一般駐車と変わらなない)。要するに、別ということです。こういうのってどうなんでしょう。公共パーキングが一杯だったら、入れないってことですよね。確かに、ホテル内を探検したところ、Parking入口の扉が地下2階にありましたが、そこを出ると、結局「Grand Place Parking Grote Markt」の地下1階に繋がっていました。どうやら、このヒルトン ブリュッセル グラン プラスの「駐車場有り」とは、入口が繋がっている公共パーキングがあります、という意味のようです。嘘とは言いませんが、5つ星ホテルでこのような記載は、ちょっと納得できません。
ですので、ホテル駐車場=「Grand Place Parking Grote Markt」という公共パーキング、ということで、まずは、駐車場チェックをしていきます。
①アプローチの容易性 ★★☆
まずは、場所の確認から行います。Google Mapで「Grand Place Parking Grote Markt」を探すと、確かに表示されるのですが、ルート検索すると、下の地図で書かれている「グランプラスGrand Place Parking Grote Mark」の左側のほうからのアプローチが示されます。が、そのルートは、人がたくさん歩いているエリアを通ってくることになり、危ないし、運転しにくいです。実はこの駐車場は他にもいくつか入口があって、おすすめは、下に示した入口です。Google Mapで無理やり目的地ピンを立てて、ここに向かった方がいいと思います。このアンベラトリス通りという道は、ちゃんと歩道が分かれてて運転はしやすいです。その道から入ってしまってください。

一応、その入口の写真も撮ってきました。地下に下りていくタイプです。そのまま直進するとヒルトンとブリュッセル中央駅ですが、そこまで行かずに途中の右側から入ります。

②移動の容易性 ★★★
グランプラスからは徒歩圏内。ヒルトンへは地下1階で繋がっていると先ほど言いましたが、駐車場側から来ると、鍵がかかっていて、インターフォンでフロントの人にいちいち言わなければならず面倒だと思いますので、一旦地上にあがってしまって歩いたほうがいいと思いました。ヒルトンまでは目と鼻の先です。

他にも、イビスホテル他、周辺のホテルとも繋がっていそうな感じでした。駐車場の4つ角に、それぞれのホテルの名前が書かれていました。つまり、公共パーキング 兼 いろんな周辺ホテル駐車場 みたいになっている感じです。
③安全性 ★★☆
確かに地下駐車場なのは安心材料のひとつではありますが、地上の駐車場の入り口あたり(下写真)とかは、トイレの臭いがしました。おそらくホームレスがたまに寝たりしてるのでしょう。このすぐ左隣はヒルトンなんですけどね。まあそもそもこの街自体、ホームレスは割と多いと思いますので、ここはまだましなほうかもしれないです。そういう人たちが車に何か悪さをすることは考えづらいですが、車に忘れ物をして、夜中に駐車場にとりにいくというようなことは避けたほうがいいかと思います。

④支払い・料金 ★★★
場所の割には安いのかなという印象です。1時間3.2ユーロは高いですが、24時間で22ユーロならいいほうではないでしょうか(立地込みで)。

入口で駐車券が発券され、ホテル宿泊者だろうが、一般駐車だろうが同じで、帰りに、この精算機で直接支払います。

⑤空き具合 ★★☆
この駐車場、外からは想像できませんが、実は地下8階まであり、巨大です。1フロア自体はそこまで大きくはないですが、深いので、下のほうまでいけば、なんとか空いてるとは思います。ただ、クリスマスやフラワーカーペットの時期など、大きなイベント時はちょっとわからないですね。私の言える範囲では、少なくとも、7月の土曜日の昼13時くらいで、地下4階までいけばこんな状態でした。おそらく土曜の午後、特に夕方にかけては一番混む時間帯だろうなとは想像はできますので、普段の土日であれば停められるんだろうとは思います。

今回宿泊したヒルトンは、駐車場有り表記についてはちょっと思うところはありましたが、それ以外では大変満足しました。部屋も綺麗だし、エアコンも効いていましたし、朝食もおいしいし、さすがヒルトンという感じです。フロントの方々も感じのいい方々でした。
ちなみに、過去ブリュッセルに何回か来たときに、泊まったホテルでおすすめがありますので、ご紹介しておきます。Hôtel Résidence Le Quinzeというホテルでグランプラスに面したホテルです。駐車場はありませんので、やはり上記のGrand Place Parking Grote Marktを使えばいいと思います。ただし、古い建物なので、エアコンはありませんので、夏場はおすすめしません。予約の際には、必ずグランプラスビューの部屋を指定して下さい(エクスペディアとかでもそう選べるはずです)。部屋の窓からは、下写真のように、グランプラスが一望できます(この写真は以前に撮ったものです)。あと、注意点としては、予約すると必ずチェックイン時刻を聞かれると思いますので、正しい時刻を言ってください。ここは、ホテルの人がいつもいるわけではなくて、その時刻にやってくることになりますので。夏以外にブリュッセルを訪れる方は、是非検討してみてはいかがでしょうか。

さて、話を戻しまして、早速、観光に出かけます。お腹がすいたので、軽いものをまずは食べることにします。ブリュッセルで軽食と言えば、まずはフライドポテトです。グランプラスから歩いて3分くらいのところにある、Friterie Taboraというフライドポテトの専門店へ行きました。

店員さんが、どこから来たの?と聞かれたので、日本と答えると(正確にはスイスからなんですが、もうこう答えることにしています)、「ありがとうございますー」と片言の日本語で言ってくれます。どうやら、コロナ前は日本人の方がたくさん来ていたのでしょう。日本人の定番スポットを巡るという今回の主旨からすると、正解だったようです。確かにこれはおいしいです。当たりです。さすが日本人の定番の味です。

ブリュッセル観光といえばグランプラス、と言っても過言ではないくらいの定番中の定番、グランプラスを散策します。このグランプラスは、世界一美しい広場と言われているだけのことはあって、本当に回りの建物の装飾が細かて、美しい広場です。特に夜はライトアップされて、本当にきれいになります。

この広場の一角に、GODIVAの本店があります。思いのほか小さいです。私は、ここでは写真撮影のみ。チョコレートは買いませんでしたので、お店の外観のご紹介のみということで。

続いては、ベルギーと言えば、ベルギーワッフル。メゾン・ダンドワ (Maison Dandoy)という超有名店に行きます。2階がティールームになっているのですが、なかなかタイミングが合わずに入れません。今日もやっぱりテイクアウトになりました。テイクアウトと言っても、すぐ外にあるテーブル席で食べることになります。

ワッフルには、ブリュッセル風とリエージュ風があって、どちらも美味しいです。リエージュ風は生地が甘くて、いわゆる日本でみかける形のワッフルはこちらかなあという感じです。ブリュッセル風は下の写真のように、どちらかというとケーキに近くて、フルーツやクリームをトッピングして頂きます。今回私は、ブリュッセル風で、いちごとバニラアイス乗せにしました(そういう組み合わせセットのようなものが何パターンかメニューに用意されていますので、迷ったらその組み合わせセットから選ぶといいと思います。これはセット名忘れましたが、クイーンなんとか、という名前だったと思います)。これも、めちゃくちゃ美味しいです。

このメゾン・ダンドワ、グランプラス周辺に数店舗あります。私がワッフルを食べたのは、グランプラスから小便小僧に向かう途中にある店舗です。これはこれでいいのですが、これだけ超有名店だと(日本人の平均的な感覚として)グッズが欲しくなりませんか?この食べたお店は、本当に忙しそうで、グッズが売っている素振りは全くありません。メゾン・ダンドワのグッズを購入する場合は、グランプラスを挟んで反対側、GODIVAの横を抜けていった先に、ギャルリ・サンテュベール(Galeries Royales Saint Hubert)というアーケード型のモールがあるのですが、そのなかのお店で買うことができます。

上の地図で、グッズ購入店舗と記載したお店は、クッキー等をメインに売っているお店だと思うのですが、こちらのレジの後方にショッピングバッグなどが並べてあります。私は、前回ブリュッセルを訪れたときに買いましたが、まあまあバッグの生地は厚めで、クオリティは高いです。

ショッピングバッグ繋がりで言うと、街では、このお店(DILLE & KAMILLE)のバッグを持っている人を多く見かけました。気になって、調べてその店舗に探して行ってみました。オランダの雑貨屋さんのようです。こちらもグランプラス近くにあります。

店のなかには、ショッピングバッグは数種類ありました。

ところで、ブリュッセルには、グランプラスの他にも、有名な観光スポットがあります。おそらく皆さんも三大がっかりスポットとして、聞いたことあると思いますが、その三大がっかりのうちのひとつ、「小便小僧」です。
歩いていると、あ、これ?という感じで、突然現れます。確かに小さいですし、世の中の他の有名スポットに比べたら見劣るかもしれませんが、私は結構好きです。正確にいうと、好きというか、気になるやつ、という感じです。服装が変わったりしますので、ブリュッセルに行くと、なぜかいつも気になってしまって、毎回見に行きます。今回は、下写真のように、半袖短パンでした。グランプラスからもさほど離れていませんし、ついでに寄ってみるのは全然有りだと思います。

さて、定番旅に戻ります。ベルギーのお土産定番といえば、ベルギーレースでしょうか。レースを売っているお店は、このグランプラスと小便小僧の間に数軒、それから先ほどお話したギャルリ・サンテュベールというアーケードモールでも買うことができます。

こういうボビンレースだったり、その下の写真のようなプリンセスレースがあったりします。また、アンティークレースも売っているところもあり、アンティークの場合は一気に値段が跳ね上がります(ただし、以前買ったときは、ちゃんとアンティークである証明書もつけてもらえました)。下写真は全て、アンティークではないです。


散策中に、今回もまた世界ネコ歩きinブリュッセルを敢行します。丸々太ったネコでした。

夜ご飯は、これまた日本人ご用達のレストラン、シェ・レオン(Chez Léon)に行きます。最初、18時頃に通りかがったときは、(外から見ただけですが)満席っぽかったので、ふらふら時間を潰してから、20時頃に再度訪れたところ、待っているお客さんはおらず、すぐに入れました。予約無しでも、諦めずに時間を遅くして行ってみるといいと思います。
それにしても、この一帯。他のレストランは結構空いていて、呼び込みがすごいのに、シェ・レオンだけは呼び込み一切無しで、ほぼ満席という不思議な状態です。一瞬、他のレストランでも、と心が揺らぎましたが、「いやいや、平均、平均」と唱えながら、やはりシェ・レオンにしました。
ここでも、定番のムール貝白ワイン蒸しを注文します。メニューはムール貝のページだけ写真撮りました。Vin Blancで26.85ユーロです。

ポテトもついてきます。私はお酒はあまり飲まないのですが、あまりに暑かったので、たまらずスプリッツ(Spritz)も注文しました。

やはり、シェ・レオンのムール貝は間違いないです。これまた、さすが日本人定番の味です。
夜ご飯後も、しばらく付近をふらふらします。下写真は、先ほど少し触れた、ギャルリ・サンテュベールというアーケードモールです。夜は綺麗にライトアップされていました。

ブリュッセルの特にこのグランプラス周辺は、夜もすごい人出です。この時点で、22時30分過ぎ。外国人の方々にとっては、まだまだ夜はこれから、という感じなのでしょう。夜のグランプラスもライトアップされ、なんとも言えない幻想的な光景となります。ちなみに、先にご紹介したHôtel Résidence Le Quinzeというホテルは、この景色を部屋の窓から見れるということです。夏じゃなければ、と思いつつヒルトンに戻ります。

翌朝、ブリュッセルの最後のミッション、蚤の市に行ってみました。この日は日曜のため、(土日しかやっていない)サブロン広場のアンティークマーケットがやっているはずです。楽しみにしていったのですが、正直、出店も少なく、活気は全く感じられず、えっこれだけ?という感じです。これは、はっきり言って小便小僧よりもがっかりスポットです。たぶんですよ、たぶんここはアンティークしか扱わないマーケットで、値段もそこそこするので(そのかわりモノは本物)、一般庶民にとっては敷居が高いところなのかもしれません。普通の人たちが昔から家にあるものを持ち寄っているマーケットではなく、近くのアンティーク専門店(確かに回りには高級そうなアンティーク専門店がありました)が、自分たちの商品を持ち出してきて売っている、というマーケットという印象を受けました。とても、「20ユーロ?高いよ、10ユーロにしてよ」みたいなやりとりを繰り広げるようなところではない感じです。

仕方ないので、次は、ジュ・ド・バル広場の蚤の市に向かいました。こちらのマーケットはほぼ毎日開催らしいです。
こここそ、私のイメージしていたマーケットでした。最初からこっちにしておけばよかったです。皆さんも、もしブリュッセルで蚤の市に行ってみたいという方がいらっしゃいましたら、ジュ・ド・バル広場でいいと思います。ですので、行程を土日にしないといけないといった縛りはないと思って頂いていいと思います。

これです。こういうのを求めていました。もちろん現金での取引になります。そして、値引き交渉は可能でした(というか、勝手にまけてくれました)。結構広いですが、こんななかから、お気に入りのものを探して歩き回るのも楽しいと思います。

これにて、ブリュッセルでの定番を巡る旅を終え、次なる目的地オランダへ向かいました。
③アムステルダム編(仮称)に続く