ベルギーとオランダの定番スポットを弾丸で巡る旅 ①車を運転する際の注意点など
ブログを初めて2ヶ月ほど経ち、今までの投稿をふと振り返ってみると、ときどき、これは、私にとって、当初のブログを始めた主旨とは少しずれてきてしまっているな、という思いを薄々感じ始めています。これでは、まるで「私こんなところに行ってきましたー、どう?」的な、私が嫌いなパターンになってしまっていないか、心配になってきました。私の意図はそうではありません。あくまで、ブログを始めた主旨は「平均的な日本人の方が行くであろう、または行ってみたいと思うであろう観光スポットに、平均的な感覚をもつ私が行ってみて、実際に感じたことや困ったこと、そしてその解決手段をできるだけご紹介し、(皆さんも同じように感じたり困ったりするはずなので)皆様の手助けをすることができたらなあ」というものです。マイナーなところに行って、「ここ、どう?」とアピールするものではありません。今回は、自分への戒めを込めて、ベルギーとオランダに、できるだけ定番スポットを回ってくるように行ってきました。ワッフルだったり、ムール貝だったり、運河クルーズだったり、迷ったときは、「平均、平均」と心に念じながら、意思決定をしてきたつもりです。今回は、車で2泊3日という弾丸です。車で行かれる方も参考にして頂ければと思います。
この記事の対象者は
ベルギーのブリュッセルに行きたいと思っているが、以下のことが不安で躊躇されている方
・車で行こうと思っているが、特別な規制はあるのか?
・グランプラス付近の駐車場情報(およびホテル情報)
・(定番として)どこで、何を食べるのがおすすめ?※今回は、日本料理は対象外
・日本人の方にとっての定番のお土産は?
・やっぱり小便小僧は、がっかりスポットなのか?
・ブリュッセルの蚤の市について。
オランダに行こうと思っているが、以下のことが不安で躊躇されている方
・車で行こうと思っているが、特別な規制はあるのか?
・アムステルダムの駐車場付きホテルについて
・アムステルダムの運河クルーズについて
・ゴッホ美術館は予約必須か?
・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を見るには?その付近の駐車場情報。
・キンデルダイクの風車群について。駐車場は?また、どういう入場システムになってるの?
等々です。かなり定番スポットを選んで行ってきたつもりです。
私が住んでいるスイスでは、8月1日(月)がナショナルホリデーのため、ちょうど土日と組み合わせると3連休になります。そこで、その3連休だけを使っての2泊3日という弾丸旅です。行程は、まずブリュッセルへ行き1泊。翌日、アムステルダムへ行き市内観光し1泊。最終日に、郊外を回りつつ帰路につく、という形で組みました。
今回は、現地まで車で行きますので、例によって、最初に、車の規制等を調査します。ここでは、制限速度等については割愛し、それぞれの国の①Vignette(ヴィニエット)と②Low Emission Zoneについて、2022年7月末時点での調査結果を共有させて頂きます。
1.ベルギー
①.Vignette(ヴィニエット)
2022年7月時点で、Vignette(ヴィニエット)は必要ありません。よって、高速道路は無料です。
②.Low Emission Zone
こちらは、注意が必要です。結論言いますと、Low Emission Zoneはあります。2022年7月時点で、ブリュッセル、アントワープ、ヘントにあるようです。今回は、ブリュッセル市内へ車で入っていく計画なので、特に注意が必要です。
このページに、「The Brussels-Capital Region is a Low Emission Zone (LEZ).」と書いてあります。
下のマップは、公式ページに載っていたブリュッセルのLow Emission Zoneになります。定番スポットで観光しようと思ったら、避けるのは、ちょっと絶望的ですよね。

そして、スティッカーは特に必要なく、登録さえすればよいとも書かれています(2022年7月時点)。
ということで、このページ内にあるRegistrationから、登録をしておきます。
https://lez.brussels/mytax/en/registration
登録は簡単にできます。無料でした。一度登録すると、(ナンバーが変わらない限りは)5年有効になるようです。
それから、登録後に届いたメールには、最後の一行に大事なことが書かれていました。LEZとは、Low Emission Zoneのことです。時々この表記も見かけます。
This registration is only valid for the LEZ of the Brussels Region. If you are visiting the cities of Antwerp or Ghent, you may also need to register.
とのこと。アントワープとヘントは、また別の登録が要るようです。私の場合は、(オランダへ行く際)アントワープはかすめるだけの予定でしたので、登録はせず。ただ、間違えて入ってしまわないように注意しないと、とだけ覚えておきます。
これにて、ブリュッセルへ入る準備は整いました。
1.オランダ
①.Vignette(ヴィニエット)
2022年7月時点で、オランダでもVignette(ヴィニエット)は必要ありません。よって、高速道路は無料です。高速道路といえば、一点だけ。制限速度については割愛させてください、と言いましたが、オランダだけは、これだけお伝えさせてください。オランダの高速道路の制限速度は100kmです。これは私の知る限り、相当遅いです。走っているときに、もちろん注意は必要ですが、行程を組み立てるときもオランダ内の走行距離を長くとってしまうと、思ったより時間もかかってしまう点も、行程を組む際に考慮に入れて頂くといいと思います。
②.Low Emission Zone
2022年7月時点で、アムステルダムだけでなく、デンハーグ、ユトレヒト、ロッテルダムなど主要都市で導入されているようです。
アムステルダムの公式ページは以下のサイトです。
https://www.amsterdam.nl/en/traffic-transport/low-emission-zone/
Amsterdam has a low emission zone (LEZ) for diesel vehicles only. Petrol fuelled vehicles can enter the environmental zone without restrictions.
と書かれています。アムステルダムの場合は、2022年7月時点で、ディーゼル車オンリーの規制のようです。
そして、下がアムステルダムのLow Emission Zoneのマップです。(2022年7月時点)

これも、市内の定番観光スポットを巡るためには、避けるのは絶望的です。ただし、ディーゼル車だからといって、全てが規制の対象ではありません。このページをよく見ていくと、一般乗用車の場合は、diesel cars with an emissions standard Euro 0, 1, 2 or 3 engine が入れない、とあります(商用車はまた別の定義があります)。つまり、4以上の車、簡単にいうと、比較的新しい車はOK、ということです。新しい車というのは、大まかに目安を言いますと2006年以降に作られた車はOK、みたいな感じです。正確にOKかどうかは、最終的には当局の判断になりますので、あくまでここでは目安ということで、この点だけご注意ください。
そして、該当車が、LEZに入れる要件を満たしていれば、下記のように、登録やスティッカ―も特に必要ないと言っています。
It is not possible to register your car or buy emissions stickers for your windscreen. If your vehicle meets the conditions, you can drive in the low emission zone without restrictions.
ですので、大部分の方が関係ないのではないかなあと推測致しますが、一応オランダでは、このような枠組みのなかで運用されていて、こういう仕組みだから、スティッカーや登録が必要ないんだ、と理解しておくことが重要だと思い、お伝えさせて頂いた次第です。
後の記事で紹介させて頂きますが、私、一応、アムステルダムでは、このLow Emission Zoneの外側のホテルに宿泊し、地下鉄で市内に行くということを経験してきましたので、それについても後ほどレポートさせて頂ければと思います。
なお、スイスからブリュッセルへ車で向かうにあたり、最短ルートはフランスも通りますが、そのルート上(つまりパリなどの大都市でない)ところは、Low Emission Zoneには存在しませんので、今回は割愛させて頂きます。ちなみに、パリは規制ありますので、また別の機会にお伝えできればと思います。
ここまでが、まずは、ベルギー・ブリュッセルとオランダ・アムステルダムへ車で行くために、あらかじめ調査しなくてはいけない車の規制回りのお話でした。たぶん、現地在住の方にとっては当たり前のことなんだと思いますが、私のように、外国から行くのは、いろいろ面倒ですよね。。是非、この「①Vignette(ヴィニエット)と②Low Emission Zoneを調べる」ということを、実践してみてください。まずは、ここまで済ませたうえで、②ブリュッセル編へ続きます。