スイス・レマン湖あたりを観光(チャップリンワールドとフランス・エビアン)②フランス・エビアン編

前回の①チャップリンワールド編からの続きです。

チャップリンワールドは、下のレマン湖の地図でいう右上あたりにあるVevey(ブベー)という街にあります。ここから、エビアン(エビアンは真ん中あたりの下にあります)に向かうにあたり、おそらく王道は車でレマン湖の東から南にまわり、そのままエビアンに行くことなんだと思いますが、今回は船でエビアンに渡ることにしました。そうすると、エビアンの北側に位置するローザンヌから行くしかなさそうです。

ですので、まずは車でローザンヌへ向かいます。ローザンヌと一言で言っても、広い街ですので(なんと、スイスで見かけない地下鉄が走っている)、駐車場はできるだけフェリー乗り場に近いほうがいいです。今回は、ウシー地区のParking Indigo Lausanne Port d'Ouchyというところに駐車しました。ご覧のとおり、ローザンヌの街からは少し離れています。

①アプローチの容易性 ★★☆

私はブベーからは一旦高速道路に乗って、ローザンヌの北側を西に抜けて(つまり一旦行き過ぎる形)、で、西側から湖沿いを走ってアプローチしてくる形をとりました。上の地図でいうと、左側のほう、Lausanne-Ouchyという高速道路の終点から、目的の駐車場にアプローチしたということです。高速道路の終点からは途中ロータリーはありますが、基本的にはそのまま直進です。変に市内を通ってくるよりそのほうが走りやすいと思います。とはいえ、高速道路からは少し走りますので、星は2つにしました。(私は、高速道路を下りて、そのまま惰性で信号に一度もひっかからずに入庫できることをベストとしています)

入口はこんな感じです。下の看板のところに信号があり、その信号を(Lausanne-Ouchy出口からきた場合)右折すると、すぐに入口です。地下に下りていくことになります。

②移動の容易性 ★★★

駐車場から目的地までの移動の容易性を評価していますが、その意味では問題ないです。この駐車場は地下にあるのですが、階段あがったら、そこはもう港の公園という感じです。そういう意味合いの評価項目ですので、もし、ここに車を置いて中心地へ観光に向かう場合は、地下鉄に乗る必要がありますので、星をひとつ下げなくてはならないかもしれません。ただ、それもありです。中心地は運転しにくいので。

③安全性 ★★★

ちょっと照明が暗めの気はしますが、それほど心配するほどではないとは思います。周辺治安に関しては、レジャーに来ている人達が多くて、割と良いほうだと思います

④支払い・料金 ★★★

入口はバーがあり、駐車券発券方式です。精算機は、地上にもあり、やたらと最新式です。バーコードをかざすと、金額が表示されます。そして、お金を払うと終了です。その流れだと、券には何も書き込まれていない気もしましたが、出庫時にはナンバーを認識して、自動でバーが開きました。

駐車料金は、下写真の通りです。一日最大で18スイスフランです。

18フランで一日停められるなら、朝来て、船チケットは早割(この点は後述します)で余裕を持った時間のものを買っておき、それまで市内観光してきて、出船時刻頃に戻ってきて、エビアンへ渡る、というプランもありかと思います。市内観光では、ローザンヌ大聖堂がおすすめです。スイスで大聖堂と言えば、ベルンとバーゼルが有名ですが、このローザンヌ大聖堂もそれらに負けず劣らず、なかなかいいです。それらに比べて派手さはないですが、とても美しくて、私は結構好きです。そして、塔の上から見えるレマン湖の景色は、素晴らしいです(これは、ベルンやバーゼルにはない良さではあります)。

⑤空き具合 ★★★

駐車場に入って最初の階(つまり地下1階)は一杯かもしれませんが、ここは地下3階まであります。おそらくは、地下2階と3階は、空きがあると思います。下の写真は地下2階の様子です。わざわざ混んでいるところでうろうろ探すよりは、いっそのこと最初から地下2階を目指してもいいと思います。

駐車場から地上に上がってくると、こんな感じのところに出ます。なかなか気持ちのいいところです。が、この日はちょっと暑すぎました。

このローザンヌはIOCの本部があり、オリンピックの街でもあります。パリオリンピックまであと何日、みたいなモニュメントもこの近く(=この港エリア)にあります。私は行ったことはありませんが、オリンピック博物館のようなものもあるようです。

さて、船のチケットはどこで買うかと言いますと、下地図のCGNと書かれたところです。一番先のほうまで歩いて行きます。

歩いていくと右前方に見えてくる建物が、CGNのチケット売り場です。

下写真のように窓口があり、その横(向こう側で、ちょうど写真では見えない)には、切符の自動販売機が1台あります。私は窓口で買いましたが、その後試しに自販機を触って買う直前まで試してみたところ、金額は同じでした。どちらで買っていいと思います。

ここで買うチケットには、特に時間指定はありません。購入窓口の人が、次の船は14時で乗り場はPorte Aだよ、と教えてくれました。窓口で買うとこういったメリットはありますが、実際には近くの案内板にも表示されています。窓口を利用されない場合は、案内板をチェックしてください。

これが実際のチケットです。往復チケットを買いました。私はSwiss Half Fare Card を持っているので半額です。これから言う金額は、半額後の金額ですので、もし持ってらっしゃらない方は、これからお話する金額を2倍すると思って聞いてください。下写真のとおり、半額で18スイスフランでした。が、ここで、おやっ?と思います。

私は、SBBアプリを持っていて、通常そこからチケットを買っています。この船も、そのアプリから購入可能です。ただ、調べてみたら、片道10.5フランと表示されています(私のアプリでは既に半額で表示されるようになっています)。ということは、往復で21フランのはず、計算が合わない・・実は、往復割引があるようです。この往復割引は、SBBアプリでも一応買えそう(10.5を選んで進んでいき、最後に往復にすると18に変わる)です。ただ、アプリで片道ずつ買わないように注意してください。これについても、自動販売機で直前まで試してみて、片道は10.5、往復で18になることを確認済みです。

アプリから購入する場合、実は、早割を使えば更に安くなります。上の画面をよくみると、14時発は10.5フランですが、15:30発は6.4フランになっていることがおわかり頂けるでしょうか。つまり、この15:30の船は早割対象です(13:27時点で)。出発が近づいてくると、正規料金になってしまいます。

参考までに、帰りのチケットも調べてみました。なんと、私が乗って帰ってこようと企んでいる16:15エビアン発の船も、この時間なら未だ早割対象でした。ということは、行きは10.5+帰り6.4で、16.9でいけたことになります。これくらいなら、そこまでの差額ではないですが、もし、もう少し早く行きのチケットもアプリから購入しておけば、6.4+6.4=12.8で行って帰ってこれたかも知れません。

前のほうで、早目について車を停めて、早割でチケットを買っておいて市内観光、というお話をしたと思いますが、まさにこのことを申し上げました。一番高いパターン、つまり、往復ではない形で、10.5(行き)と10.5(帰り)を買う、ということだけはしないよう、ご注意ください。それならまだ、現地で、またはアプリから、往復18で買ったほうがましだと思います。そして運がよければ(早割を使えれば)早割を使う、というパターンを想定して動いて頂ければと思います。ここまでの話に出てくる金額は、全てHalf Fare Cardを使って半額になった後の金額で話していますので、ご注意ください。お持ちでない場合は、それぞれに2倍して考えてください。

それから、自販機のすぐ横に、オレンジ色の打刻機が置いてありました。打刻すんのかなあと思って、さきほど窓口で買った切符を入れてみようと試みましたが、大きさが違って入りませんでした。もしかしたら、自販機で買った場合は、そのすぐ横のオレンジの打刻機で打刻するのかもしれないですが、定かではないです。打刻はしておいて(どうせすぐ乗るならば)損はないので、もし自販機で買われた方は、すぐ横の打刻機に入れるのを試しておいたほうが無難だと思います。窓口で購入した場合は、打刻は不要(私は実際、この先の検札時も何も言われなかった)と思われます。

さて、実際の乗り場は、Porte Aだと窓口で教わりました。このPorte Aは、その窓口のすぐ横です。中がちょっとした待合スペースのようになっています。奥のほうにある扉は、時間がくるまで開きません。一応スイス税関もあるようで(やってはいませんでしたが)、ボーダーということになります。ただし、パスポートコントロールは一切ありません。税関職員によるチェックも、少なくともこの日はやっていませんでした。

ですので、ボーダーであることはほとんど意識せずに、普通に船に乗船する感覚で、船に乗り込みます。

船の中の様子です。こんな感じの船です。席はたくさんあるので、まず座れないことはないですので、ゆっくり乗り込んで大丈夫です。ただし、甲板は人気のスポットのようです。急いで乗り込む外人さん達は、皆、甲板を目指していました。甲板は1階です。2階は客室のみです(少なくとも2等エリアは。1等エリアは入っていなので、わかりません)。間違えて、急いで2階に上がって急いで下りてきて、甲板はもう埋まってしまっている、という人たちを見かけました。

こんな感じで夏場は、ドアも開けっ放しでいきますので、自由に外にも行き来できる感じです。

切符の検札についても触れておきます。乗るときにはチケットはチェックされません。船が出発してしばらくすると、乗務員がきて、切符をチェックして回ります。このときに、Half Fare Card料金の場合は、そのCard持参の有無もチェックされます。

船の最後尾にはスイス国旗、そして先頭にはフランス国旗がなびいています。こういうのを見てようやく国境を跨いでいるんだなと実感が湧きます。逆にいうと、これがなければ、普通の渡し船と言われても、そのとおりかも知れません。

エビアンが見えてきました。想像していたよりも建物がたくさんあります。

ここまで乗った感想はというと、やっぱりレマン湖は大きいなということと、山も遠くになってしまう(少なくともすぐ近くに迫ってきていない)ことから、正直、スイスらしさは感じられない船旅でした。スイスらしさは、やはりアルプスがすぐ近くに迫ってみえて、山の中腹の牧草地帯には羊や牛が放牧されていて、という感じだと思いますが、このあたりはそういったのどかさは感じられません。スイスらしさを感じたい方には微妙かもしれません。個人的な感想です。

エビアンの船着き場に到着しました。ローザンヌからの所要時間は35分です。

船着き場を出ると、エビアンオープン(女子ゴルフのツアー)が開催されているようで、シャトルバス乗り場がありました。私は、女子ゴルフはあまり詳しくないのですが、ちょうどこの日に日本の西郷選手が3位に入ったようです。すごいですよね、おめでとうございます。渋野選手は最近調子悪いんですかね、是非とも頑張って頂きたいです。

エビアンの街中にやってきました。一番、中心かなあと思われるエリアで写真撮ってみました。エビアンの街はこんなところです。エビアングッズはいろんなところで売られています。この街は、「エビアンで町興し」みたいなところです。日本でも平成の頃に、ふるさと創生事業みたいなの、ありましたよね。例えば恐竜で町興し、とか。要するに、そのフランス版みたいな感じです。

さてここから目的地であるカシャの泉を目指します。カシャの泉とは、エビアンの源泉が出ているところとして有名なスポットです。街の至るところに、下のような「Sourcesはこちら」的な看板を見かけます。街をあげてのかなりの源泉推しなのが、よくわかります。なので、あまり迷うことはないと思います。そもそも小さい街なので。

それでも、もしわからなかったら、合言葉は「メインストリートから山側へ一本上」とだけ覚えておけば大丈夫だと思います。

その合言葉を唱えながらメインストリートを歩いていると、山側へいける小路を発見できると思います。一応ここにも看板はあります。

一本山側の道に出ても、まだ親切に看板があります。

到着しました、これがカシャの泉です。観光客だけでなく、地元の人も水を汲みに来ている感じです。しばらく近くのベンチに座り、じっと様子を観察していましたが、次から次へと人がやってきます。ほぼ途切れることなく。それくらい、ここは超人気スポットのようです。

誰もいなくなるのを待つこと、10分以上。ようやく誰もいないカシャの泉を撮影できました。

もちろん、私もお約束のように、空のペットボトルを持参してきましたので、汲んでみました。

団体客がきたので、後ろのほうからそっと尾行してみたところ、次は近くにあるSource des Cordeliersというところに行きました。カシャの泉から少しだけ東にいったところです。ガイドさんが、私をみて、私たちはこれからここで水を汲んだりするから時間かかるよ、お先にどうぞ、と言ってくれています。そんなご縁から、図々しくも少し話を聞いてみることにしました。ここもエビアンなの?と聞いたら、どうやら水源は、カシャの泉と同じとのこと。なんだ、こっちでもよかったんですね。街中で見かけた看板にSourcesと複数形だったのが、実はずっと気になっていたのですが、たぶんこういうのもあるからなんだと思います(あくまで推測です)。自分のなかではすっきりしました。

こっちの泉はかなり空いています。団体客が去ってからはほぼ誰も来ません。先ほどの1本を早速飲み上げて、こちらでも水を汲んで飲み比べしてみます。味の違いは、、たぶん同じはずです。

船の出発は、(14:35に着いて)16:15発なので、エビアンにはおよそ1時間40分の滞在となります。私の場合は、こんな感じでかなりゆっくり動いても十分時間は余りました。食事やお茶をここでしていないというのもありますけど。まあ、こんなタイムスケジュールで十分なんじゃないかと個人的には思いました。まだ少し時間があったので、メインストリートをふらふらとしていると、エビアンショップを発見。Tシャツやらいろいろエビアングッズが売っているようです。こちらは、さきほどのチャップリンワールドと違って、あまり琴線に触れなかったのでパスしました。

この後は、船の出発時間に合わせて船着き場へいき、ローザンヌへ戻りました。帰りの船も同様に、乗るときは切符を見せずに、船の中で検札があります。

以上で、今回のレマン湖地方あたりの日帰り観光は終了です。

最後にこの旅を振り返っての、私自身への教訓を記しておきます。もちろん、前々からわかってはいたことなのですが。。今回の旅は、事前予約一切無しで、全て現地でチケット等を購入しましたが、これはやはり悪手と言わざるを得ません。やはり、事前に計画することで、金銭面でもかなり違ってきます。

例えば、チャップリンワールド。詳細は前回の記事に書きましたが、早目にチケット購入すれば、最大で29フランが21フランになります。

それから、今回書いた船の往復も、早割を使えば最大21フランが12.8フランになります。

これが一人当たり(Half Fare Cardを使っての)なので、もし家族4人で、しかもHalf Fare Card無しだと差はもっと大きくなり、トータルで結構変わってくると思います。

行き当たりばったりは、やはり良くないな、そう思った今回の日帰り旅でした。

やっぱり今回の記事も結局長くなってしまいました。すいません。

では、また。

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