スイス・レマン湖あたりを観光(チャップリンワールドとフランス・エビアン)①チャップリンワールド編
2022年7月後半の日曜日、昨日の雨があがり、好天に恵まれそうだったので、ちょっと出かけてこようと思い立ち、レマン湖地方へ行ってみることにしました。急に決めたことなので、事前予約等の準備は一切無しで出発しました。
出かけた先は、チャップリンワールドとエビアン(フランス)です。エビアンへは、スイスのローザンヌから船で渡りました。実際には、エビアン滞在時間は1時間40分くらいだったので、エビアンに関するお役立ち情報はあまりないかもしれません。(たぶん、他の方のサイトのほうが詳しいと思いますので、そちらもあわせて参考にされたほうがいいかもしれません)
この記事の対象者は
チャップリンワールドに行ってみたいと思っているが、以下のことが不安で躊躇している方。
・実際にはどういうアトラクションがあるの?お子さんは楽しめる?
・駐車場について。
・予約は必須か?
また、ローザンヌからエビアンへ船で渡ろうと考えている方で、以下のことがよくわからずに躊躇している方。
・乗船場所、チケットの買い方、パスポートコントロールや税関のチェックは?
・エビアンでの所要時間はどれくらいみておけばいいか?
・ローザンヌ(ウシー地区)の駐車場について。
等々。エビアンに関する情報は、滞在時間も少なかったことから薄いかも知れないです、すいません。
今回は、このレマン湖地方へは車で出かけました。動きとしては、まずはチャップリンワールドへ。その後、ローザンヌへ車で移動し、船でエビアンへ。エビアンからは再び船でローザンヌへ戻ってきて、車で帰路に着く、という行程です。チャップリンワールドからエビアンへは、正直、車でダイレクトに行ってしまったほうが早かったかも知れません。が、なんとなくレマン湖で船に乗りたかったのと、ちょうどその日に女子ゴルフのエビアンオープンの開催日だったので、もしかしたら混んでるかも(実際には、全くそんなことありませんでした)と思って、このルートにしました。
まずは最初の目的地のチャップリンワールドへ向かいます。チケットは、持っておらず現地購入としました。大人1名29スイスフランです。ちなみに、公式WEBサイトでも購入可能です。
https://www.chaplinsworld.com/en
日付指定のない通常のチケットは、同じく29スイスフランです。ただ、5日前迄に購入する日付指定のチケットは、Dated ticket from CHF 21.- instead of CHF 29.- と書かれています。早目に買えば安くなるようです。ただし、実際にこの画面に入って見てみましたが、21スイスフランになるのは、かなり先日付のようで、一番直近の5日後は25スイスフランでした。なるほど、この 「from CHF21」とはそういう意味だったんですね。私の場合は、決めたのが直前過ぎたので、これはもう仕方ないです、現地購入にしておきました。実際には、チケット売り場で29スイスフランを支払って、問題なく買えました。見たところ、私のように普通に現地購入しているお客さんがほとんどだったと思います。よって、事前予約は、価格面のメリットを除けば、特に必要ありません。
予定通り、午前中にはチャップリンワールドに到着しました。まずは、駐車場から説明致します。
①アプローチの容易性 ★★★
高速道路を下りて3,4分くらい走りましたが、特に難しい箇所もなく、車も少ないですし、容易にアプローチできます。入口はこんな感じです。


この園内地図によると、P1、P2、P3とあるようですが、入口は一緒です。

②移動の容易性 ★★★
もちろん、専用駐車場なので、問題ありません。チャップリンワールドに沿った形で、駐車場は作られています。
③安全性 ★★★
そもそも停めている方々が、皆さん、家族連れや観光客なので、問題ないでしょう。周りの治安も全く問題ない、というのも失礼なくらい、自分の住んでいるところなんかより、明らかに所得水準の高い方々が住んでいそうなエリアです。チャップリンが住んでたところなので、そりゃあそうですよね。愚問でした。
④支払い・料金 ★★★
入口にバーがあり、発券される仕組みです。帰りに精算機で精算します。この精算については、少し迷ったので説明させて頂きます。まず、駐車料金ですが、下写真のごとく、1時間2.5スイスフランです。

通常2時間以上はいると思います(私も3時間くらいはいました)。そうすると、単純計算で5スイスフランを超えてくることになりますよね。ところが、よくこの機械を見ると、なにやら貼り紙があります。

近くにスタッフが通りましたので、これどういう意味?と聞いたところ、まずチケットを入れて駐車料金を確認してみて、5スイスフランを超えているようなら、チケット売り場に行って、駐車料金を払えば5スイスフランになるよ、とのことでした。要は一日打ち切り料金のようなことです。が、何なんでしょう。この効率的とは言えない仕組みは。始めから精算機に入れたら、(何時間だろうと)5スイスフランにしておいてくれよ、と思いましたが、まあいいです、それにしたがって、チケット売り場にいって、「駐車料金を支払いたい」と言えば、5スイスフランにしてくれます。ということで、駐車料金が最高で5フランなら、安いと思いますので、3つ星としました。
⑤空き具合 ★★★
私は入ってすぐのP1に停めてしまいましたが、一番便利そうなP1でもこんな感じです。(入口が一緒の)P2、P3へも続いていることを考えると、まず停められると思います。
総論をいうと、駐車場に関しては、特に問題なさそうです。

それでは、肝心のチャップリンワールドの園内についてレポートさせて頂きます。
園内大きくわけて、3つの施設で構成されています。1.スタジオ、2.邸宅(フランス語でManoirと呼ぶようです)、3.庭園 となります。
私は、1→2→3の順でまわりましたが、順不同です。チケット売り場でチケットを買い、すぐ横のエントランスを通ると、まず左側にスタジオがあります。よって、スタジオから入るのが自然な流れの気もしますが、このスタジオの仕組みは、お客さんがまず一斉に入って短い映画を見る、そしてスタジオ見学を始めるという流れとなりますので、タイミングが合わない場合は、邸宅から見るというのもありかとは思います。スタジオの前に行くと、「次の上映まであと〇分」というように案内表示があります。この上映を飛ばして、スタジオ見学へは進めません。
ここがチケット売り場です。そして、そのすぐ左側がエントランスです。

そして、これがスタジオの入り口です。よく見ると、天井からぶら下がっているテレビに、13分と書いてあるのが見えるでしょうか。これが次の上映までの待ち時間です。

時間がきて中に入ると、ミニシアターのようになっています。ここでスタッフの人から、映画は撮影しないでください、とか注意事項があります。下写真は、映画上映前の館内の様子です。ちなみに、私、チャップリンワールドの入口で、「なかで写真撮影はOKですか?」と聞いたところ、確かにそこでも「映画以外は全てOK」と言っていました。ですので、この後のスタジオ見学では撮影はOKです。くれぐれも、この映画だけは撮影は我慢してください。

映画は待ち時間込みで15分くらいだったと思います。これが終わると、この前方の(スクリーンがかかっている)壁全体が開いて、奥へ進めるようになります。そこには、下写真のような光景が広がっているという仕組みです。立っている人は、蝋人形です。こんな感じの蝋人形がそこら中にいます。

奥へ進んで行けるようになっています。途中で階段を下がったりもして行きます。基本的には、チャップリン作品のシーンの(蝋人形を使っての)再現のような形になっています。
これは、ゴールドラッシュという映画の再現シーンのようです。

これなんかは、モダンタイムスに出てきた歯車ですね。この映画はさすがに知っています。しっかりと見たことはないですが、チャップリンが歯車に巻き込まれて流れていくシーンは有名ですよね。手前のバナナ持って笑っている人は蝋人形です。ヒロインでしょうか。ちょっと怖いです。

そういえば、私は当ブログでは今まで紹介していませんでしたが、映画と同じシーンで写真を撮り、それを並べて比べてみることを楽しみのひとつとしています。そんな私の心に火がついてきてしまいました。
オリジナルは、ここに展示されている(一般公開されている)パネルを写真とりました。直接、映画を写真撮ったわけではありません。


一例を添付しましたが、他のシーンもたくさん撮りました。全てご紹介しきれないのが残念です。こんなことをやっていたらいつの間にか、同じ時刻にミニシアター観たグループは誰もいなくなってしまいました。
このスタジオ、私と同じようなことをすることが好きな方だったら、充分楽しめると思いますし、そうでなくてもグループで来られる方々は、チャップリンの蝋人形といっしょに写真撮って、映画のシーンに入り込めますので(一人だとできないので、羨ましい!)、大人は結構面白いと思います。ただ、小さいお子様にとっては、いわゆるユニバーサルスタジオのスタジオツアーみないなアトラクションではないですから、ちょっとつまらないと思われるかもしれないですね。私は何度も写真とパネルを見比べては「角度が違う!」と撮り直ししたり、と忙しかったです。でも、ちょっぴり自分も写真に入りたかったですね。
スタジオはこんな感じでした。
続いては、邸宅(フランス語でManoirと書かれているところです)に行ってみます。これが(3つのうちの)2つ目の施設ということです。

入口では、往年のチャップリンが出迎えてくれます。

館内は、チャップリンが住んでいた家の公開と、チャップリンの愛用していた様々なものを展示していたり、と博物館のようになっています。それにしても、チャップリン一家が幸せそうにスイスで暮らしていたことがうかがえます。
"We love Switzerland more and more each day"。 チャップリンはスイスでの暮らしに満足していたようですね。オードリーヘップバーンも、スイスのこのレマン湖地方で過ごしていましたし、最後晩年ゆっくり暮らすには最適なところなんだと思います。こんなところで晩年を送るなんて素敵な話ですよね。まあ、普通の人間である私には無縁の話ですが。

ところどころに、蝋人形があったり。それにしてもこれらの蝋人形、良くできていて、たまに誰もいないと思って部屋に入ったら、ドキッとすることがあります。

この邸宅は、順路にしたがって見ていくという流れで、それぞれの部屋の展示物をみて、ふむふむ、という感じにはなりますが、実際に面白いかというと微妙かもしれません。3階建てで、一旦入場すると、そのまま進んで3階まで上がらないと出口に出れません。こちらも小さいお子様は退屈するかもしれないですね。
そして、このチャップリンワールドの最後の3つ目の施設、庭園に行ってみます。施設というのは、適当な表現がなかったのでそう呼んでみましたが、率直な感想をいうと、そこまで期待するほどのものではないです。何か特別なものがあるわけではないので、スキップしてもいいと思いました(スキップしながら庭園を走り回るという意味ではないです)。看板には20分かかると書いてあります。実際にはそこまでかからないと思います。スキップしながら走ったら10分くらいでしょう。例えば、の話です。
このマップによりますと、ところどころにビュースポットのようなマークがあります。私は、そこからレマン湖の景色でも期待したのですが、実際のところ、このマークのところに行くと、邸宅がよく見える、ということのようです。

こんな感じです。そっちかーい、と突っ込みたくなりますが、感じ方は人それぞれですよね。これを見たいと思っていらっしゃてる方もたくさんいるわけなので、心の叫びにとどめ、ありがたく記念撮影をします。これはあくまで、私が勝手に、最初にレマン湖の景色を期待していたからそう感じただけで、この邸宅自体はとても立派な建物です。この庭でチャップリン一家が幸せに暮らしていたと思うと、なんとも言えない感情が芽生えます。

1周の庭園散歩は、体力に余裕がある方はいいかも知れないですが、ここまでで疲れてしまった方は、上の写真のあたりまで来たら、引き返してもいいかもしれません。この写真は、(2つ上の)上のマップで赤く囲んだところです。
最後に、お土産ショップに寄りました。これは、先ほどのスタジオの横になります。このショップに入ると、もう引き返せないという作りになっていますので、先にお土産を買って、というようにはできません。
私は、Tシャツ29.9フランと、カチンコ15.9フランを購入してしまいました。このTシャツ、撮影時の光の関係でよく見えないですが、真ん中にチャップリンのシルエットがうっすら入っています。


こんなの何に使うんだという気もしますが、なぜか買ってしまいました、記念ですね。リビングにでも飾っておこうかと思います。
その他、私は買いませんでしたが、チャップリン風の帽子や杖も売っていました。
そして、この後、先ほど駐車場のところで触れた方法で精算し、次の目的地ローザンヌを目指しました。
最初は、一日の出来事でもあるし、一気に1つの記事内に書き上げようと思ったのですが、チャップリンワールドだけで思いのほか、たくさん書いてしまいましたので、記事を分けることにしました。
ということで、「②ローザンヌからエビアンへ」編に続きます。次は短いはずなので、安心?してください。